フランス領時代の名残り。ベトナムのソウルフード『バインミー』
バインミーは、ベトナムの屋台などで売られているサンドイッチです。バインミーとは、ベトナム語でパンのこと。小さめの柔らかいフランスパンにパテ(レバーペースト)を塗り、大根とにんじんの甘酸漬けに肉や魚、野菜、ハーブなどをはさんだものです。
暑くなるこれからの季節にぴったりな『バインミー』
レバーペーストにハムなどの肉や、サバなどの魚をはさんだり、バインミーはバリエーションも豊富なサンドイッチです。ここでは、植物性食品だけを使って作るヴィーガン・バインミーの作り方を紹介します。食べ応えはありながらも軽い!これからの季節にぴったりのカラダにうれしいメニューです。
【ヴィーガン・バインミーのレシピ】
【材料】2人分
・バインミー用バケット(ソフトフランスパン) 2本
※ない場合は普通のバケットを食べやすいサイズに切り分けて
・厚揚げ 100g
<厚揚げ用タレ>
・醤油 大さじ1
・にんにく 1/2片
<パテ>
・ピーナッツバター 適量
・ブラックペッパー 少々
<ベトナムなます>
・大根 50g
・にんじん 50g
・酢 大さじ1と1/2
・メープルシロップ 小さじ1
・塩 小さじ1/4
<トッピングするおすすめの野菜>
・きゅうり 1/2本
・パクチー 適量
・ミント 適量
・好みのハーブ(ディル、フェンネルなど)適量
・アーリーレッド(赤たまねぎ)少々
・ピーナッツ(好みで粗く刻む)適量
など、好みの野菜をなんでもはさんでみましょう。
<ソース>
・スイートチリソース
市販のものでかまいません。簡単に手作りすることもできます。作り方は後半部分に記載しています。
・チリトマト
ケチャップにチリパウダー少々と塩少々を混ぜたもの。チリパウダーの量はお好みで。
【作り方】
(1)バインミーに添えるソースと厚揚げを焼くとき用のタレを作ります。
チリトマトはトマトケチャップにチリパウダー、塩を混ぜ合わせて作ります。スイートチリソースを手作りする場合は、後半部分のレシピをご覧ください。厚揚げ用のタレは、醤油大さじ1に、にんにくのすりおろし1/2片を混ぜあわせて作ります。
(2)”ベトナムなます”を作ります。
大根とにんじんをきれいに洗い水気をきっておきます。大根、にんじんは、それぞれ同じ長さで繊維に沿って縦に千切りし、塩でもみ5分ほどおきます。
(3)(2)の水気を軽く絞って、酢、メープルシロップ、塩で和え10分ほどおいて味をなじませればベトナムなますのできあがりです。
(4)野菜をカットします。きゅうりは斜め薄切りに、パクチーはざく切り、ミントは葉を摘み、アーリーレッドは薄切りに。野菜の切り方には決まりはなく、食べやすくカットされていればOKです。
(5)鉄板やスキレットなどにオイルを熱し、厚揚げににんにく醤油をハケで両面に塗り、焼いていきます。
(6)厚揚げはバケットの大きさ、はさむバランスを考えてカットします。ここでは2cm幅の厚さで斜め薄切りにしました。
(7)バケットは炭火などで軽くトーストし、中央を切って開きます。
(8)バケットの中にピーナッツバターを塗り、ブラックペッパーを少々振ったら、順にアーリーレッド、きゅうり、厚揚げ、ベトナムなます、パクチー、ミント、フェンネルなど好みのハーブをバランスよく重ね、食べやすくはさんでいけばできあがりです。
スイートチリソースやチリトマトを添えて、味を変えながらいただきます。
【スイートチリソースのレシピ】
【材料】
作りやすい分量
・酢 1/2カップ
・水 1/2カップ
・メープルシロップ(水飴、アガベシロップなど) 1/2カップ
・タカノツメ 3本 種を取り除いて酢に漬けて柔らかくしておきます。※辛いのが好きな人は種入りでも。
・にんにく 2片 みじん切り
・豆板醤 小さじ1/2
・塩 少々
・水溶き片栗粉 とろみ付け用に
【作り方】
(1)タカノツメは種を取り除いて酢に漬けて柔らかくします。
(2)にんにくはみじん切りにします。
(3)タカノツメが柔らかくなったら包丁でみじん切りにして、酢に戻し入れます。
(4)小鍋に、(3)、水、メープルシロップ、にんにく、塩を入れひと煮立ちさせたら、水溶き片栗粉でとろみをつければできあがりです。
保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。
スイートチリソースを多めに作っておけば、生春巻きはもちろん、冷たい麺のタレに、揚げ物のディップ、ドレッシングなどに使えて、暑い夏にぴったりのソースになります。なにより無添加で安心ですね。
できたてにかぶりつく!
片手で手軽に食べられるのもバインミーの魅力のひとつ。作りたてをすぐに食べるのがバインミーがいちばんおいしい瞬間です。できたらすぐにかぶりつこう!