ジェットボイルは山歩きの必需品
現在、所有しているアウトドア用のバーナーは10個以上。「これが人生で最後のバーナーになるんちゃうかな?」というwinpy-jijiiさん。そのバーナーがジェットボイル/スタッシュだ。winpy-jijiiさんは発売前から予約を入れ、発売当日にモンベルショップに出かけて手に入れた。これまで、ほとんどのジェットボイルを買って使っているというwinpy-jijiiさんに、スタッシュの魅力や使い勝手を教えてもらった。
重量200g。弱点を克服した歴代最軽量モデル
「山に行くときや、ちょっとしたハイキングのときには、ジェットボイルを必ず持っていきます。湯が沸くスピードが速く、一番便利やからね。ただちょっと重いのが気になっていました。ところがスタッシュは、全部で200gと軽くなったところが最大の魅力です。今まで使っていたミニモ(415g)の半分くらい。ジップ(340g)と比べてもだいぶ軽くなってますわ」
軽さの秘密は?
これまで使ってきたジェットボイルと比べて、どのあたりに軽量化のポイントがあるのだろう?
「瞬時に湯を沸かせるジェットボイルの最大の特徴が、クッカーの底にあるフィン状のリング”フラックスリング”ってやつですねん。スタッシュでは、これがだいぶコンパクトになってますわ。それにバーナーヘッドがチタン製に。着火装置も省略されてて、そんな積み重ねでここまで軽くできたんちゃうかな」
シンデレラフィットのライターは?
なるほど。ではライターなどは自分で用意するのですね?
「ライターは、自分で用意せなあかんのやけど、フタにガスカートリッジがハマるようになってて、そのフタとカートリッジの間に、BICのミニライターが丁度入りますねん。クッカーの中には、カートリッジのほか、バーナー、スタビライザーも入るんでワンパックになります。よーできてますわ」
ハンドルも秀逸
そのほかに気づいたところはありますか?
「ハンドルが外れんとこかな。クッカー側の取り付け部分の真ん中に小さな突起があって、ハンドルを握って折り曲げるときに、そこにあたって勝手に外れんのや。ほんまよー考えてあるな。ハンドルに巻いてあるシリコンの滑り止めも、普通は古くなるとクルクルまわってしまい使いにくくなるんやけど、スタッシュはただ被せただけじゃなく、ハンドルの間に1か所シリコンを渡しているんで、滑らずしっかりと持てますねん。スグレモノやね」
気になる燃焼スピードは?
「買ってすぐに試した様子はYouTubeにもアップしてますわ。3月の寒い日やったかな。500mlの水を沸かすのに、ミニモは約2分、スタッシュは3分23秒でした。風もあったんで、バーナーヘッドが完全に覆われていない分、スタッシュは沸くまでに時間がかかりますわ。ヘッドにちょっとした風防があったら、もっと速く沸くんちゃうかな。ただこのぐらいの時間の差よりも、軽くなっていることの方が自分にとってはありがたいんですわ」
軽さこそが最大の魅力
winpy-jijiiさんは、目下、登山用の道具の軽量化を進めている。ULザックに始まり、テントも大幅に軽量化。その一環でジェットボイルも軽量化したかったそうだ。
「あとな、この蓋に小さな口が開いていて、この口を左横(winpy-jijiiさんは右利き)にセットして閉めておけば、湯が沸いたあとに急須のように注げるんや。コーヒーを淹れるときに便利やで」
では総評を
「細かい構造がどーとか、スペックの評価は専門家の人に任せますわ(笑)。ジジイがええなと思ったのは、ワンパックになるところ、それと軽くなったことやね。ハンドルなど細かいところも使いやすく考えられていますわ。スタッシュ、なかなかええんちゃいますか」
ありがとうございました。スタッシュで沸かしたお湯でコーヒーを淹れ、ゆっくりと湖畔の景色を楽しむwinpy-jijiiさん。スタッシュ発売日に、買って、即、アップしたYouTubeもぜひチェックしてください!
商品情報
ジェットボイル/スタッシュ
価格:19,250円(ガスカートリッジは別売)
重量:約200g(バーナー:約60g/クッカー:約140g/付属スタビライザー除く)
サイズ:径13cm×高さ11.2cm(収納時)
容量:0.8L(調理容量0.5L)
沸騰到達時間:2分30秒(0.5L)
出力:1,134kcal/h
素材:バーナー:アルミニウム(バーナーヘッドはチタン)
クッカー:アルミニウム
付属品:スタビライザー、バーナースタッフバッグ、小物入れ缶
問い合わせ:モンベル・カスタマー・サービス 電話06(6536)5740
https://www.jetboil.jp/
構成/山本修二