ビール&キャンプ好きの夢叶う
キャンプをしながら新鮮なドラフトビールを心ゆくまで堪能できたら……。そんなキャンプ&ビール好きの夢を叶えてくれるビールフェスが北軽井沢のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」で開催されました。
主催は、「よなよなエール」などのクラフトビールを製造・販売するヤッホーブルーイング。ライブやワークショップではなく、あくまでビールを主役にしたこの「超宴」とはどんなイベントなのか。ビール好きなワタクシ、浮き足立つ気持ちを必死に抑えて取材して参りました。
会場に到着し、イベント開始の12時を待っているとメインステージ前の広場にカラフルなトラックがドカドカと乱入してきました。「みなさん!開会式での乾杯用ビールをお配りしまーす。せーので『プシュ!』しますので、まだ開けないでくださいねー」というアナウンスとともに荷台に乗ったスタッフがよなよなエールを配布しはじめると、次々にお客さんがトラックに群がっていきます。
お客さん全員に冷えたよなよなエールが行き渡ったところで開会式がスタート。約1,000人による「プシュ!」という快音と「かんぱーい!」の掛け声が青空に響き渡りました。
サイコーの音楽に揺られる酔い心地
続いてステージではウクレレ・シンガーソングライターのmiya takehiroさんのライブがスタート。ビールの魔法にかかったお客さんのテンションはこの時すでに沸点に到達。ライブ1曲目からまるで大トリのような盛り上がりをみせ、参加者全員で大好物のビールを飲んでいるという一体感が限りなくピースフルな雰囲気を熟成させていきます。
一味違う「エールビール」とは?
一杯目は乾杯用の缶ビールでしたが、二杯目からはいよいよドラフトビールの提供が開始!
ヤッホーブルーイングは、一般的な(ラガービール)よりも高めの温度で発酵させるエールビールを専門にしたクラフトビールの会社。苦みやコクが強い個性的な銘柄が多く、チョコレートのような風味のもの、ホップの苦みが強いもの、柑橘類を思わせるフルーティーなものなどバラエティ豊富。会場には各銘柄のサーバーがズラリと並び、お客さんはスタッフにそれぞれの特徴を聞きながら好みのビールを楽しんでいました。
ワインのテイスティングのように香りや味の違いを楽しむ「よなよなエール大学」のブースも大人気。うーん、これは贅沢。色のグラデーションも美しいですね。
また会場にはワークショップのブースも多数あり、ビールがあまり飲めない方や子供も大満足。
日も傾き、宴もたけなわ
酔いも回り、いい感じにデキあがってきた夕方からは、フジロックフェスティバルへの出演経験もあるアコースティックトリオ「YoLe YoLe」のライブや、巨大キャンプファイヤーを囲んでの「マイムマイム」、「ジェンカ」で大盛りあがり。
しかし、いくらビールが美味しいからと言っても深酒は禁物、ということでビールの提供は16:30でストップ。このシステムが功を奏したのか、私の当初の予想に反しベロベロに泥酔している人の姿は見られませんでした。しかも、翌日早朝から開催された自然観察ウォーキングや朝ヨガには参加者が大集合。お客さんは筋金入りのビール好きばかりなので、さすがアルコールとの付き合い方もお上手。オカリナを演奏する姉妹ユニット「MOCCA」のライブでは「二日酔いじゃないひとー?」という呼びかけに皆さん元気よく「はーい!」と答えていました。
「初開催だった昨年、お客様にたくさんのビールを提供するのは楽しみとともに様々な不安があったんですが、みなさんヤッホーのビールを愛してくれている方ばかりなので会場はまったく荒れませんでした。主催側もお客さんも、会場の全員がビール好きだからこその雰囲気が生まれているんだと思います」とは、ヤッホーブルーイング広報、「よなよなエール広め隊」の飯田佳菜子さん。
じつはこの「超宴」、ヤッホーブルーイングが定期的に開催している「宴」というイベントの拡大版。「超宴」は来年まで開催されませんが、こちらの「宴」は定期的に開催されているそう。ビール好きな方はぜひ参加されてみては!?
今回のイベント参加者のスナップを、7月10日発売の『BE-PAL 8月号』で掲載します。こちらも合わせてご覧ください!
【イベント概要】
よなよなエールの超宴in新緑の北軽井沢
開催日:2016.5/21(土)~22(日)
ヤッホーブルーイングHP
http://yohobrewing.com
文/加茂 光 写真/須古 恵