皆さんはヒートエクスチェンジャーポットというものをご存知ですか?
ポットの底面が特殊な形状をしており熱効率が良く、お湯を沸かす際も早く沸くように設計されています。
ヒートエクスチェンジャーポットは様々なメーカーから販売されています。
代表的なものではジェットボイル社の「フラッシュ」などが有名です。
今回は、数あるヒートエクスチェンジャーポットの中から、オプティマス社から販売されている「Terra weekend HE」をご紹介させていただきます。
Terra weekend HEの基本情報
Terra weekend HEはヒートエクスチェンジャー付きのポット本体と、フライパンとしても使用できる蓋、収納用メッシュバックとロゴ入りのスポンジがセットになっています。
ポットと蓋を合わせて重さを測ると275グラムでした。
ヒートエクスチェンジャーが付いているので、通常のポットより少し重ためになっています。
パッキングの際は、227グラムサイズのMSRのガスカートリッジとコンパクトなガスバーナーや点火用のライターなど、調理に必要なものをひとつにまとめて収納することができます。
収納する際は、ガスカートリッジを逆さまに入れるのがポイント。
ポット本体の容量は950mlあるため、2~3名分の湯沸かしや調理をするのにおすすめです。
ちなみに、商品名にあるHEとは、ヒートエクスチェンジャー(Heat Exchanger)のイニシャルが由来です。
ヒートエクスチェンジャーの実力は?実際に検証してみました!
ヒートエクスチェンジャーの有無で、どれだけの差が出るのかを検証してみました。
Terra weekend HEのポット本体と、蓋にそれぞれ300ccの水を入れ、沸騰するまでの時間を測ります。
検証用のバーナーには、MSRのポケットロケットを使用、最大火力で加熱します。
はじめに、ヒートエクスチェンジャーの付いていない蓋の方を火にかけてみます。
水が沸騰するまでにかかった時間は、約1分20秒。
MSRのバーナーが高火力ということもあり、予想よりも早く沸騰しました。
次に、ヒートエクスチェンジャーの付いたポット本体を火にかけます。
こちらの水が沸騰するまでにかかった時間は、なんと約50秒。
ヒートエクスチェンジャーの有無で、40%もの時間を短縮することができるという驚きの結果となりました。
ポットの容量いっぱいの水を沸騰させた場合、1分30秒もの差が生まれる計算です。
ランニングコストも削減?ヒートエクスチェンジャーポットの良いところ
ヒートエクスチェンジャーポットは検証してわかったように、熱伝導率がとても良い構造になっています。
熱伝導率が良いということは、調理にかかる時間や使用するガスを節約できるということになります。
時間が節約できれば、寒い時期には調理のためにテントの外にいる時間を減らすことができます。
使用するガスを節約できたなら、ガスカートリッジの購入頻度が下がり、ランニングコストが下げられます。
また、連泊で使用する際には、携行するガスの量そのものを減らすことができるため、荷物の軽量化にも大きく貢献します。
特に登山などで使用される場合は、その効果を大きく感じることでしょう。
ヒートエクスチェンジャーポットを使用する際の注意点
ヒートエクスチェンジャー機能のついた製品を使用する際、ひとつだけ注意するべき点があります。
それは、バーナーの燃焼部分がヒートエクスチェンジャーの内側に隠れないようにすることです。
燃焼部分がヒートエクスチェンジャーの内側へ入り込んでしまうと、燃焼に必要な酸素を十分に取り込むことができません。
その場合、多量の一酸化炭素が発生する恐れがあり、危険ですので気をつけましょう。
お外料理にTerra weekend HEを!
お湯が沸くスピードや本体の軽さだけを比較すると、Terra weekend HEよりも優れた商品はいくつもあります。
どこに重点を置くかは人それぞれ、調理や湯沸かしなど、色々なことを1台でこなすことを想定すると、このTerra weekend HEが一押し。
これからキャンプを始めるという方の1台目のクッカーや、軽量なギアに興味がある方には特におすすめできる商品です。
気になる方はぜひチェックしてみてください!