昨年末、筆者は犬を飼い始めた。避妊手術やワクチン接種などひと通りすべきことを終えたので、さて一緒にキャンプへ連れて行こう!と考えているところである。
ところが、キャンプ道具を見てみると人が使う道具は持っているが、犬向けの道具はそんなに持っていないことに気づく。特に、犬が休憩する場所をどうしようか、非常に迷ったのだ。
そこで、ショップスタッフに聞いたりネットで調べたりすると、ドッグコットが一番いいと知る。また、知人の犬連れキャンパーはAmazonで★4.5の商品を愛用していると教えてくれた。
早速どんなものかしたいと思い、取り寄せて使ってみることにした。
使い勝手にこだわった快適ドッグコット
今回紹介するのは、日本のアウトドアブランド「クイックキャンプ」のドッグコット。カラーはサンドとカーキの2色を展開しているが、サンドは売り切れだったのでカーキを取り寄せた。
つい最近、大型犬用のビッグドッグコットが発売されたそうだが、こちらは小型〜中型犬向けの小さいモデルだ。
収納サイズは直径20×高さ55cm。ハンドルは肩がけできるほど広めになっており、持ち運びは簡単。
サイズはW70×D70×H20cm。耐荷重は25kgで、柴犬のオスの平均体重が8〜11kgとのことなので、それを考えると余裕で耐えられる性能である。
コットはシートとカバーの二重構造となっており、シートはポリエステル生地のしっかりとしたもの。カバーは起毛したコットンライクな生地になっている。
カバーはキルティング構造を採用。中綿は入っていないが、各格子の中に空気が含みやすく、保温性が生まれやすいのが特徴。これなら地面からの冷気を遮断してくれそうだ。
思った以上に組み立ては簡単
組み立て方は非常に簡単。収納袋から取り出し、収束しているフレームを広げ、シートの四方を被せて取り付ければ完成。組み立て時間はわずか10秒!ブランド名のクイックを体現する楽チン設計だ。
愛犬は大喜び!
組み立ててみたので、早速愛犬を上に乗せてみた。筆者が飼っている犬はジャック・ラッセル・テリアというイギリス原産の小型犬で、8か月になるメスである。すぐに気に入ったようで、乗ってまもなくリラックスしはじめた。
対角線上にぜいたくに座っても、腕を伸ばしても問題なく収まる。中型犬となるとジャストサイズか、腕を伸ばすとやや小さく感じるかも、というところか。
収束型のフレームは中央が沈む難点があるが、ハリのある生地を使用しているので、多少の沈みはするが地面に着くほどではないので、安心して乗せられる。
コットの上で立っても、生地中央が地面に着くことはなく、上で遊んだとしてもこれなら壊れる心配はなさそうだ。
キャンプを想定し、ドッグコットの隣にローチェアを置いてみた。ドッグコットの高さは20cmで、手を伸ばせた問題なく身体に触れられる。
しばらく座っていると、あくびをしてウトウトし始めた。初めて座ったものにもかかわらず、とてもくつろぐ姿は珍しいと感じたので、筆者の所感としては愛犬は気に入ったのではないかと思っている。
撥水性がほぼないのが心配
使用して気づいたことは、シートにもカバーにも撥水加工は施していないこと。上の写真はカバーに、下の写真はシートにそれぞれ水を軽く垂らしてみたもの。どちらも少量であれば弾くが、ある程度大粒の水だと染み込んでしまった。
晴れのキャンプならさほど問題にはならないが、雨のキャンプや犬が水遊びから帰ってきたときなどは、注意が必要かもしれない。とはいえ、ポリエステルは乾きが早いので、もし濡れたら軽く水分をとって風通しのいいところに置こう。
クイックキャンプのコットで犬連れキャンプは安心!
ドッグコットは、キャンプだけでなく家やピクニックでも手軽に使える便利品。犬を汚れから守るだけでなく、程よいハリ感で癒しを与えることもできる。犬向けの道具を探している人は参考にしてみてはいかがだろうか。
商品紹介
クイックキャンプ「ドッグコット」
サイズ:W70×D70×H20cm
収納サイズ:直径20×H55cm
重量:2.3kg
耐荷重:25kg
商品の詳細はこちら
https://quickcamp.jp/product/other/qc-dc/#breadcrumb-2
文・撮影/小川迪裕