熱中症とは、高温多湿の環境下で体温が上昇し、体温が調節できなくなったり、体内のバランスが崩れたりする病気です。頭痛やめまい、失神やけいれんなどの症状が見られます。
炎天下でのバーベキューや、テント設営、キャンプの最中には熱中症を引き起こすリスクがあります。
今回は100円ショップのダイソーのグッズで行なえる、熱中症の予防方法と対策方法を紹介したいと思います。
※熱中症が疑われる場合には、すぐに医療機関へ受診してください。
熱中症の予防策
身体を冷やす素材を活用する
身体に熱を溜め込んで、体温の上昇を避けるために、まずは衣類の素材に気を使いましょう。
天然素材ならば、麻やリネンなどの通気性の良い素材がおすすめです。コットン素材ならば、できるだけ薄手の生地を選びましょう。
化繊素材ならば、COOLMAX(以下クールマックス)がおすすめです。クールマックスは吸水速乾性が高く、汗による生地のベタつきが抑えられるため、真夏の環境でもドライな着心地が続きます。また、生地に付いた汗を素早く吸い上げて蒸散させる機能があります。汗が蒸散される際に、気化熱として熱を奪い、体を涼しく保つことができます。
ダイソーでもクールマックスの商品を見つけました。
私が購入したのはネックカバーです。首の付け根には大きくて太い血管が走っているため、首元を冷やすことで効果的に身体全体を冷やすことができます。
また、夏にマスクを着用すると、息苦しさを感じ、口元に熱がこもるので、不快な思いをしますよね。夏には吸水速乾性のある素材や接触冷感のマスクがおすすめです。
接触冷感のクールマスクもダイソーで購入できます。伸縮性があり、顔にしっかりとフィットします。不織布のマスクよりも、涼しくひんやりとした感覚なのがいいですね。
身体を冷やすためには、ダイソーで購入できるクールタオルもおすすめです。こちらは水で濡らして、絞ってから振るだけで冷たくなる優れもののタオルです。柔らかくて肌触りもいいので、長時間肌に触れていても快適です。ネックカバーのように首に巻いて使えば、熱中症対策に効果的ですよ。
周囲の環境を整える
熱中症というと、日ざしの強い屋外で発生するイメージを持っている方も多いと思います。しかし、室内でも、風通しが悪く、湿度と温度が高い場所では熱中症になることがあります。そのため、窓や扉を開けての換気が重要です。
キャンプで熱中症のリスクがある環境といえば、テントの中です。暑い日の日中はテントのベンチレーションを全開にして、風通しの良い環境を整えましょう。
水分と塩分を同時にとる
汗を大量にかいた場合、体内の水分とともに、塩分やミネラルも奪われてしまいます。身体のバランスを崩さないためにも、熱中症の予防には水分だけでなく、塩分もとる必要があります。
塩分補給には塩あめや塩タブレットがおすすめです。どこでも手軽に塩分の補給ができますよ。塩あめはダイソーでも購入できます。
熱中症の疑いがある場合の応急処置
熱中症は自覚症状が少なく、自身では気がつかないことが多いです。高温多湿の環境下でのキャンプでは、仲間や家族の間で、お互いの状態を確認しあうことが大切です。
以下で、熱中症の疑いがある患者への応急処置をお伝えします。
※応急処置の方法は環境省「熱中症予防情報サイト」を参考にしています。
涼しい場所へ移動する
患者を日陰で風通しの良い場所に移動させます。オートキャンプで車が近くにある場合は、座席のシートを倒しクーラーを全開にして、車内を冷やしましょう。
すぐに身体を冷やす
身体にこもった熱を逃がすために、衣類を脱がせます。皮膚に直接アイスノンなどを当てて身体を冷やしましょう。効果的な部位はわきの下、太ももの付け根、首回りなどの大きな血管が通っている部位です。
キャンプなどの出先で身体を冷やすには、ダイソーで購入できる瞬間冷却パックが便利です。
瞬間冷却パックを平らな場所に置き、拳で叩いて中の水袋を破裂させます。すると、すぐに冷たくなり、15分ほど冷たい状態が続きます。
凍傷を避けるために、瞬間冷却パックやアイスノンはタオルに巻いてから皮膚にあてるようにしてくださいね。
患者につめたい水を飲ませて、内側から身体を冷やすことも大切です。患者が軽症の場合は本人にペットボトルなどを持ってもらい、自分で飲むように声掛けをしてくださいね。患者自身で水分補給することで、誤嚥のリスクを減らすことができます。
救急車を要請する
救急車を要請する際のポイントですが、意識がもうろうとしている、もしくは意識が無い場合は救急車を要請し、医療機関に受診したほうが安心です。介助をする人は救急車が到着するまでの間も、患者を見守り、応急処置と声掛けを行いましょう。
最後に
熱中症の予防には、身体を冷やし、水分や塩分をとるなどの対策を行なうことが大切です。ダイソーには便利なグッズがたくさんあるので活用しましょう。また、疲れが溜まっている状態や、寝不足の状態も熱中症になりやすいです。普段から体調管理を行ない、万全の状態でキャンプに出かけましょうね!