いくつもの工夫を持つ「ガイドポスト」シリーズではあるが、もっとも面白いと感じたのは、大型ポケットとバックパックのフタのような役割を同時に果たす雨蓋の部分が、小型バックパックに早変わりすることだ。
この部分がヒップバッグになるものは以前からあり、もはや珍しいものではない。だが、これだけの容量(24L)をキープしつつ、両肩でラクに背負えるものを考案してくるとは感心させられる。
バックパック本体にも使いやすさを考えたアイデアが散りばめられている。たとえば荷物の取り出し口。一般的なバックパック上部の開閉部以外に、下部からサイドへも大きなファスナーが取り付けられ、一気に荷物を取り出せるのである。サイドポケットの一方にはドローコードが取り付けられ、ボトル類も落ちにくくなっている。
フィッティングシステムにも独自の方法がとられている。ショルダーハーネスは左右に3段階に移動でき、面ファスナーを使って上下には無段階に調整可能。角度も簡単に変えられるのだ。さらに「ピポッドヒップベルト」は体の動きに合わせて稼動し、ますますフィット感を向上させている。この部分にはスムーズに動く金属パーツが使われているのだが、これもまたカーキャリアで培ったTHULEの技術を感じざるを得ない。ヒップベルトで隠れている部分のため、写真でお見せできないのが残念だ。
THULEは来期、さらに数種のモデルを発表する予定だ。引き続き注目しておきたい。
Thule/ガイドポスト 65L ¥46,200
※価格は本体価格(税抜き)です。
http://www.thule.com/ja-jp/jp
文/高橋庄太郎
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株式会社アスク
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