山梨側では7月1日、静岡側では7月10より山開きを迎えた富士山。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりとなるが、今年は山小屋などが連携して感染防止対策を徹底したうえで登山者を受け入れるという。もちろん登山者もコロナ禍での山頂マナーを徹底する必要があるが、それ以前に登山に関する基礎知識をしっかり頭に入れておくことも重要だ。富士山に限らずさまざまな登山での無知な行動は、感染リスクが増えるだけではなく命の危険にもさらされる。
低山アクティビティで最低限必要なマストアイテムとは?
東京都最高峰の雲取山ある温泉付きの山小屋「三条の湯」のスタッフ・山岸周平さんが登山に必要な基本のキ、「山に入るならこれだけは揃えておくべき&持っていくべきだと思うもの」を紹介している。まずは「最低限滑りにくいソールの靴」と「リュックサック」。ほか絶対に持つべきマストアイテムを確認してみよう。
はじめての低山アクティビティに、必要最低限なマストアイテム6選
トレッキングポールを効率よく利用するためのコツ
低山か高山かにかかわらず、山へ行くとポールを持った人がたくさんいる。ポールには足の負担を減らすメリットがあり、特に長距離ハイクの時は疲労がたまった帰りの足に力強い味方となってくれるが、デメリットもある。岩稜帯などの両手を使って登る場所ではポールをしまう必要があるので出し入れが面倒だし、軽量化の観点では荷物が増え、重くなることも避けられない。利用する際はそのメリットとデメリットを考える必要があるが、さらに注意すべきポールの使いかたがあるのだ。
山歩きに活用できてる? トレッキングポールとうまく付き合おう
クマは一年中遭遇する!遭遇してしまったらどうすればいい!?
登山をすると、クマに遭遇する確率が高くなる。クマに関する専門書を何冊も上梓してきたフリーのクマ研究家・米田一彦先生によると、遭遇に季節は関係ないそう。春夏はもちろん、中には冬眠しないクマもいるらしい。遭遇する確率を下げるために大切なのは「出没情報がある山域を避ける」こと。そして「人間の存在をクマに知らせる“高い音が出る”クマ鈴を鳴らす」ことが大切だ。
しかしそれでもクマに遭遇しない確証はない。もし出会ってしまった場合、クマとの20mほど離れていれば、襲われることはまずないそう。静かにその場から立ち去ればよいが、10mくらいまで近づいてしまったらどうすればいいのか?しっかり対策方法をチェックしておこう。
登山でクマに会わないためにどうすればいい? 専門家に聞いた!(前編)
登山でクマに会わないためにどうすればいい? 専門家に聞いた!(後編)
登山後の疲れをリセット!ボールをつかった身体のケア
登山は効率的に全身を鍛えることができる健康的なアクティビティ。しかし登山後にしっかり体のケアをしないと、翌日はさらに疲労が増すことになる。そこで日本山岳ガイド協会認定登山ガイドでありながら、スキーガイド・ヨガ講師としても活躍する西村志津氏が、登山後におすすめのボールをつかったケアを伝授。荷物に余裕があるなら、テントや山小屋泊の際にボールを持っていくのもおすすめだ。