最近の僕の春は、上山市にある黒田果樹園さんのお手伝いから始まります。
思い起こせば、11年前アパラチアン・トレイルから戻ってきて就職活動を始める頃でした。
「斉藤さん、暇だったらラフランスの手伝いに来ない?」
元会社の同僚で黒田果樹園のお嬢さんから誘われたのでした。
実は、農作業は初めてでした。慣れないながらも大きく実ったラフランスの収穫をし、園地から見える蔵王を眺めながらの休憩は、なんとも心地よく楽しかったのを覚えいます。
今では、毎年時期が合うとサクランボとラフランスのお手伝いをさせて頂いています。一見、制作物語と関係なさそうですが、深い係わりがあるのです。黒田果樹園さんのスタッフ山川くんは、YLTTのメンバーなのです。
11年前に出会い、それからの友人であり4年前にYLTを立ち上げ時からのメンバーなのです。
アメリカ3大トレイルを歩き終えてからは、お手伝いに行く機会も増えて休憩の時などによくYLTの相談をしていました
MASA「山川くん、パンフレットそろそろ作らないとね」
山川くん「んだっすね、結構高いっすよね印刷物って」
MASA「山川くん、つくれっぺが?」
山川くん「できるっスよ。地図とかどうします? 俺作ってみますか?」
こんな会話から生まれたのがパンフレットでした。作業の合間や休憩時間。そして仕事が終わってから
は、黒田果樹園さんの休憩室がYLTの制作場に早変わり。それと同時に、進めたのがマーカー作りでした。
以前に使用していたマークは、ホームページ制作会社の方が作ったものでした。
ふとヒラメキ、山川くんに連絡。
山川くん「実は、今だから言えるのですけど、あのロゴあまり好きじゃないんですよね」
MASA「俺もそう思ってたっけど、慣れちゃったよね」
山川くんは、パソコン・カメラにもめっぽう強い。
色々とデザイン案の候補を出しながら、僕達だけではなく他のスタッフの方にも感想を聞きながら
決定したのが、新マーカーです。
アメリカのトレイルでは、この形のマークを使用するトレイルがほとんどなのですが、なぜか日本
では使用しているトレイルがありませんでした。
参考にしたマーカーはCDT(コンチネンタル・ディバイド・トレイル)です。最近騒がれている
ので、類似性の問題など予めチェックしなくてはいけません。念のためCDT(コンチネンタ
ル・ディバイド・トレイルの管理団体)に、マークのファイルを添付してE-MAILで送り、伺
いを立てました。
すると、「MASA、覚えてますよ。私たちに商標登録を管理する権限はありませんが、法的な承
認を得るようなデザインの抵触はないと我々は考えます」と回答を頂くことが出来ました。
偶然にも、返答してくれたのは、CDTの踏破書申請でやり取りした方でした。
自分たちの納得のいくものが出来上がると、俄然力が湧いてきます。
予算の都合で自然消滅していましたYLTのホームページですが、数件お問い合わせをいただいており、僕も
何度かチャレンジしたのですが、中々納得のいく物が出来ずに悩んでいました。
MASA「中々、難しいね。ブログを上手く利用して作ろうとおもったけど・・・」
山川くん「俺もホームページは作った事ないんスよね・・・」
山川くん「ちょっといじってみますか?」
MASA「うん、お願いしてもいいべか?」
中々進まない作業でした。項目をどうするか? 写真は? 構成は? と今までのように簡単にはいきません。家に帰ってからもメールでやり取りしながら、YLTらしいホームページを目指して何度も修正を繰り返します。フェイスブックの会員専用のページ(非公開)で他の会員さんにも見てもらいながら進めました。
苦労した分、良い物が出来上がったのではないかと思います。
そして僕と山川くんの企みは、動画に続きます。そこで、YLTのユーチューブ・チャンネルを登録しました。ぜひチャンネル登録してご覧ください。
YLTユーチューブのページ
https://www.youtube.com/channel/UC_iDGtoOgBy6PfqqMuNjyGw
続く。
【以前の記事はこちらから】
YLT奮闘記VOL.1
YLT奮闘記VOL.2
Profile
斉藤正史 山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。
ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail