家族と走るZEROtoSUMMIT
ZEROtoSUMMITを家族と走れないものかと構想段階から考えていた。4年前の2017年夏、当時小2の娘、年少の息子そして妻と、お盆の帰省がてら兵庫篇を実施した。
氷ノ山まで円山川ぞいに走る
兵庫県最高峰は氷ノ山(ひょうのせん)である。須賀ノ仙または須賀ノ山(すがのせん、すがのやま)とも呼ばれ、スガは霧氷を意味するらしい。山頂に落ちた雨粒は、東の兵庫側へ流れれば円山川を経て津居山湾へ、西の鳥取側なら千代川から鳥取港へとどちらも日本海にそそぐ。今回たどるのは無論円山川だ。
城崎温泉まで(1日目)
朝に明石を車で出発し、昼過ぎに津居山港到着。スタート地点で準備してると、BBQ中のおっちゃんたちが話しかけてきた。
「お兄ちゃん、何してんの?」
「ここから氷ノ山まで走るんです」
「すごいやん。24時間テレビに出れるなぁ!」
河口にゼロタッチしてスタート。家族三人の車と抜きつ抜かれつで宿に向かう。車中から娘がカメラを構えているのでペースも上がる。
宿に着いてからは家族四人で温泉街をたっぷり堪能した。
コウノトリを見て円山川を思う(2日目)
あさぎり荘ではお土産までいただくなど、ここで働く友人黒田さんから歓待を受けた。円山川を眼下に一望できる部屋は最高のおもてなしでした。
水位が高く、町や道路の高さとあまり変わらない。湿地には白いコウノトリが目につく。河川敷にサッカー場や野球場がまったく見当たらないが、湿地がそれらを寄せつけず、コウノトリを今日まで守っているのだろう。
植村直己さんの故郷日高町に入り、気分が上がる。
道の駅で家族と共にしばし休憩。八鹿(ようか)で円山川本流と別れて八木川ぞいを走り、関宮でゴール。
車を飛ばして神鍋高原のキャンプ場へ。家族と楽しい一夜を過ごした。
そして氷ノ山へ(3日目)
朝食を済ませキャンプ場撤収。甲子園の母校松商学園対盛岡大附属戦をラジオで聞きながら関宮まで車で戻る。頑張れ後輩たち。
山陰道を離れると、交通量は一気に減った。
急坂を登ると宿が増え、スキー場の一角に来たことを知る。リフトと並走して標高を稼ぐと棚田が現れた。
東尾根登山口からいよいよ登山道。家族が待っていると思うとペースも上がる。
氷ノ山到着。山頂はガスって展望ゼロ。青年男女グループに写真を撮ってもらう。鳥取からきた、という響きが新鮮だ。
斜面を駆け下り家族と合流。
家族四人で鼻歌まじりにゴール。体験の共有方法等まだまだ課題は多いけど、家族四人のゼロサミがやっと実現した。