日ごろのストレスから解放され、生きる力が身につくアウトドア体験は、子どもはもちろん大人にとっても大切。そんな時間を充実させるために備えておきたい基本知識と心構えをQ&A形式でご紹介します。
Q1 何歳になったらキャンプがはじめられる?
A 季節を選べば1歳前後からOK!
キャンプをするなら、心も体も外界に適応してきた、1歳前後からがオススメ。子どもが疲れないよう、移動距離は短いほうがいいので、自宅から2時間圏内が無難。それぐらいなら車に乗っていても子どもも飽きないし、昼寝にもちょうどいい距離。ただし、真冬や真夏は体調を崩す恐れがあるので、春や秋など、過ごしやすい季節を選ぼう。
Q2 子どもにも専用のウェアを着せるべき?
A 危険を伴うアウトドアスポーツ以外は普段着で問題なし
クライミング、カヌー、沢登りなど、本格的なアウトドアスポーツをするなら別だが、キャンプだけであれば特別なウェアを用意する必要はなし。基本的には、熱中症予防の帽子、寒さや雨に対処するための防寒着や雨具さえあれば大丈夫。とにかく、動きやすいと思う服装でいい。ただし、はしゃぎすぎて泥んこになったときのために、着替えは余分に用意。
Q3 ナイフを使わせるのは何歳ぐらいから?
A 危ないからと遠ざけず幼少期から積極的に
親のいうことを確実に理解し、ある程度、自分で指先の力のコントロールができるようになる、3、4歳ころからがいい。ただ単に危ないから、と遠ざけるのではなく、使いこなせる力を身につけさせよう。木を削ったり、竹を割ったり、食材を切ったりと、木工作や調理を通して素材の性質も理解できるようになるし、想像力や自主性も養われる。ただし、必ず大人が指導するのが鉄則。
Q4 アウトドアで子どもを飽きさせない、便利グッズは?
A 子ども専用スペースや専用グッズを用意する
ハンモックを設置して専用スペースを作っておくと、子どもは確実にハマる。ただし、子どもの手が届く位置に設置し、下に敷物を。小学校高学年にもなれば、お手伝い要員としてテントの設営から調理まで役割を与えると喜ぶ。幼児や低学年の場合、虫眼鏡を用意しておくと、即、観察会開催。ただし、逐一報告に来るのをちゃんと聞き続けること。
Q5 いざというときに用意しておくと便利な応急手当グッズは?
A 家族の常備薬と傷口など洗浄用の水が必須
常備薬と水のほか、消毒用ガーゼ、絆創膏、体温計、安全ピン(腕の固定時などで使用)、包帯、刺抜き、綿棒、ペン、固定用テープ、防寒シート、ひも、メディカルカード、中心に約1mmの穴をあけたペットボトルの蓋、薄手の医療用手袋、ガーゼ、湿布、テーピング、ケース、フリーザーバッグ、携帯電話があると最強。写真はファーストエイドキットの一例。