ログハウスには解放感いっぱいのテラス窓があって、そこにはとびきり素敵なハンドメイドのダイニングセットが置かれています。きっとお客様を招くと、とっても喜んでくれるようなインテリアなのですが、木製のテーブルをよく見ると凹みや傷だらけで痛々しい姿です。
今回は、その傷だらけになってしまった木製テーブルを再塗装で蘇らせるDIY作業をお届けしたいと思います!
古い塗装を電動サンダーではがす!でも…
古い塗装や外壁を削り落とすために購入したのは、前回のコラムで紹介した比較的安価なコーナーサンダーです。形状が三角形だから狭いところにも使えると選んだのですが、テーブルの塗装面を剥がすとなると予想以上に作業が大変でした。
サンドペーパーの番手を「60番→80番→120番→240番」と変えながら作業を進めましたが、なかなか塗膜面から木材にまで到達しないし、削った粉塵が髪や目、マスクや作業服にたくさん舞ってまとわりつきます。
この作業はできるだけ屋外で帽子や保護メガネ、マスクなどを着用して作業しましょう。作業後はブロワで粉塵を吹き飛ばすのがオススメです。
※サンダーや工具に付着した粉塵も吹き飛ばしておけば、次に使うとき気持ちがいいですよ!
このような塗装はがし作業は、予算に余裕があればリョービのベルトサンダーが強力であっという間にはがせるそうで多くの方がオススメしていました。
塗料は食品衛生法に適合した水性ウレタンニスをチョイス
外壁やウッドデッキの塗装に無害とされる天然塗料の柿渋を選んだからには、テーブルの塗装にも害のない安心できる塗料を選びたいと思っていろいろと調べてみました。
家具の塗装には木を保護するウレタンニスが適しているそうです。これには油性と水性があるのですが、私は屋内でも塗ることができて、食品衛生法に適合したワシンの水性ウレタンニスを選びました。水で刷毛を洗ったり、薄めたりできるのも手軽に使えて便利です。
まずは何かを落とした跡の凹みに木工パテを盛ってヘラでならします。乾くと少しパテが瘦せるので、二度から三度盛り直します。
パテ部を軽く耐水ペーパーで面ならしして、水性ウレタンニスに水を少し加えてコテバケで塗装します。刷毛は塗り跡に筋がつきやすいので、私のような初心者にはコテバケがオススメです。初回の塗装でうっすらと赤みのある色味と艶が出たのは、お分かりでしょうか。
乾いたら塗りを繰り返し、塗装にある程度厚みが出てきたら耐水ペーパー(600番)で面ならしをして塗りを繰り返します。
凸凹をなくすことで、キレイな塗膜ができあがります。私がやりながら掴んだコツは、水性ウレタンニスに水を20~30%加えてたっぷりとコテバケに含ませて塗ると、塗装面がじんわりと広がって筋などもできずにキレイに塗れました。
ただ、色味や塗装が薄くなるので、何度も何度も作業を繰り返すことになりますが、仕上がり優先でたっぷりと時間をかけています。
キズがなくなり艶を取り戻した木製テーブルに復活
いよいよ最終段階です、面ならしの耐水ペーパーも番手を1500から2000番へと仕上げ用の細かい番手に変えていくのですが、ここにたどり着くまでにもうひとつ、気づいたコツがありました。それは円を描くように磨いてしまうと擦り跡が塗り重ねても目立ってしまうという点です。
それを解消するには木目に沿って面ならしをするということです。たとえば、横に木目があれば耐水ペーパーも横にスライドさせると目立たずにキレイに塗り重ねることができました。再塗装DIYに挑戦する際の参考にしてみてください。
背後に見えるダイニングセットのチェアにも色味がかなり近くなり、自分自身ではとても納得のいく仕上がりになりました! はからずも、削り残してしまった古い塗装のまだら模様がチェアにある木目模様に近くなって統一感も生まれた感じです。
この段落の冒頭で「ほぼ完成」と書いたのには理由があって、末長く使っていきたいのでもう少し塗りを重ねてみようと考えています。
使い古したものも自分で手間暇をかけてDIYリフォームをしていくと、より愛着が湧いてくるものですね。ぜひ皆さんも愛用の家具などご自分の手で蘇らせてみてください!
それでは、次回もお楽しみに!