キャンプやバーベキュー後には、ギアの清掃がかかせません。厄介なのが、クッカーや、焼き網、焚火台などの頑固な油汚れです。こびりついた汚れは、洗剤をつけてこすっても、なかなか落ちないので、清掃には手間がかかってしまいますよね。
そんなときに便利なのが、オキシクリーンという洗剤です。頑固な油汚れもつけ置きすることにより、驚くほど簡単に落とすことができます。
今回は、実際に汚れたギアの清掃にオキシクリーンを使用して、その魅力をお伝えしたいと思います。
オキシクリーンとは?
オキシクリーンはアメリカ生まれの酵素系洗剤です。子供用の上履きや、衣類の頑固な汚れを簡単に落とすことができるので、キャンパーだけでなく主婦の方にも絶大な人気があります。最近では薬局からホームセンターまで、様々な場所で手に入れることができます。
オキシクリーンは安全な洗剤
家庭でよく使われている塩素系の洗剤は、除菌効果や漂白力が優れています。ですが、臭いが強いのが気になるところです。誤って手についてしまった場合、ぬるぬるとしてとれにくく、臭いもなかなか消えません。
また、塩素系の洗剤はたんぱく質を分解する効果があるので、肌荒れの原因にもなります。
反面、オキシクリーンの主成分である過炭酸ナトリウムは、使用すると、炭酸ソーダ、水、酸素の自然界にある安全な成分に分解されます。肌にも環境にも優しい成分です。
ただし、オキシクリーンには今回ご紹介している日本製のものの他に、アメリカ製のものが存在します。アメリカ製のオキシクリーンには、界面活性剤などの、肌に優しいとは言い難い成分も含まれているのでご注意ください。
漂白剤よりも安全なオキシクリーンですが、肌が弱い方は肌荒れをおこす可能性があります。肌荒れが気になる方は念のためゴム手袋などをつけて取り扱いましょう。
オキシクリーンが得意な汚れとは?
オキシクリーンは弱アルカリ性の洗剤なので、酸性の汚れを落とすことが可能です。酸性の汚れとは油汚れ、食べこぼし、皮脂などの汚れです。バーベキューで汚れたギアや衣類などの清掃には相性がいいですね。
逆に同じアルカリ性の汚れである、カビやインクは落としにくい汚れになります。
オキシクリーンが使用できない素材とは?
オキシクリーンは木材、皮、シルク、ウールなどの素材には使用できません。また、アルミ製品とも相性が悪いです。アルミ製品に使用した場合、黒ずんだり、アルミが溶けて錆の原因になるのでご注意くださいね。
実際にオキシクリーンを使ってギアの清掃をしてみた
今回清掃するのはMaagzの焚き火台、ラプカ。ステンレス製の焚き火台です。何度も使用するうちに全体的に黒ずんでしまい、バーベキューの際に垂れた肉汁が、灰受けの部分や、焼き網にこびりついてしまいました。こちらの焚き火台をオキシクリーンを溶かしたお湯につけて清掃してみたいと思います。
清掃したいものがすっぽりと入るバケツを用意します。
バケツにお湯を貯め、オキシクリーンを入れます。分量はお湯4リットルに対して、オキシクリーンをキャップ1杯です。
洗浄効果が高まるので、使用するお湯の温度は40度C~60度Cがおすすめです。
今回は、焚き火台がつかる量のお湯が16リットルだったので、オキシクリーンをキャップ4杯分使用しました。
オキシクリーンの粉が溶けるまで、よくお湯を混ぜます。肌荒れが心配な方は、念のためゴム手袋を着用してから混ぜてくださいね。
焚き火台の全体をお湯の中につけます。お湯につけたら20分~6時間放置します。今回は1時間ほどつけました。
1時間後。お湯の表面に汚れが浮いてきました。
焚火台をお湯から取り出し、流水で表面についたオキシクリーンの液をよく洗い流します。
流水で流すだけで、汚れがするすると剥がれ落ちます。ただし、それだけでは落ちない汚れもあるのでで、雑巾で表面をこすります。あまり力を入れなくても簡単に汚れが落ちました。
煤や油汚れが落ちて、全体的にきらきらと輝きを取り戻しました!つけ置き後に、軽くこするだけで綺麗になるので手間がかかりませんね。
さいごに
オキシクリーンを使えば、油でギトギトになったキャンプギアの掃除も苦ではありません。ギア以外にも、バーベキューの際に油で汚れてしまった衣類も簡単に綺麗にすることができます。ぜひお試しくださいね。