洗浄と注油をワンステップでこなし、走りも軽快に。画期的なチェーンオイル「デ・ラ・トレイル」新登場!
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    2021.09.07

    洗浄と注油をワンステップでこなし、走りも軽快に。画期的なチェーンオイル「デ・ラ・トレイル」新登場!

    自転車用チェーンオイル「ライドオアシス/デ・ラ・トレイル」は、洗浄から注油までをワンステップでこなす新商品。こちらは洗浄機とオイルなどをセットにした「スターターキット」。

    自転車チェーンのメンテナンスと新しいオイルをご紹介

    「自転車のメンテナンス」のなかでも「チェーンにオイルを注す」ことは、シティサイクルからスポーツ車まで多くの自転車ユーザーにとって身近な作業といえる。

    錆びたチェーンはギシギシ音鳴りを起こし、汚れた状態では抵抗になったり。さらには手や足にグリス汚れを付着させてしまうこともある。そこで、チェーンのメンテナンス方法と、作業そのものを手軽にする新しいオイルを紹介しよう。

    スポーツバイクのチェーンメンテナンス。その方法は?

    自転車のチェーンは、足を回転させて作ったパワーをタイヤ側へ伝導するリンク部品だ。

    「チェーン」は、足の回転をタイヤの推進力へ変換・伝導する自転車部品だ。金属製のリンクが繋がり、つねにギア板の周りをグルグルと移動している。ひとつひとつのリンクは小さいが、金属同士が摩擦を起こし抵抗になったり削れたりするほか、道から巻き上げた砂や埃を噛み込んで汚れカス(スラッジ)を溜めてしまう。「錆びたら油を注そう」くらいの認識の方も多いと思うが、チェーンには注油の前にやるべきメンテナンス方法があるので、まずはそれを紹介する。

    今回実際にメンテナンスしたチェーン。この写真はちょうど1年前、新車で乗り出して間もないキレイな状態。

    流れは以下の通りだ。汚れがたまった時点(走る場所にもよるが目安は300〜500km程度)で、専用の洗浄液(ディグリーザー)を使い汚れを落としてから、水などで洗い流す。内部に水が残ると錆びの原因となるため、水と置換できるオイルを注すか、エアツールなどで水を排出し、そのあとにオイルを注入する。スプレータイプでなければ、オイルは一滴一滴丁寧に注すのがポイント。

    チェーンのメンテナンスは決して楽ではない

    少なくとも半年はオイルを注ぎ足しただけで過ごしたチェーン。グリスとスラッジが混じって汚い。

    水洗いは屋外で行なう必要があるため、手軽に作業ができるものではない。正直、私自身も常に上記の方法できっちり手入れをしているわけではない。少々の汚れや抵抗と手間を天秤に掛けても、洗浄の面倒さが勝ってしまうから。

    普段は、見える汚れをウエスなどである程度拭き取って、オイルを注ぎ足すだけ。しっかり洗うのは1年に1回ほどだろうか。実際私のようなズボラな方も少なくないと思うが、そんな我々に朗報といえるアイテムを見つけた。ひとつのオイルだけで「洗浄〜注油」までを完了できるアイテム、それが「ライドオアシス/デ・ラ・トレイル」だ。

    「洗浄〜注油」をワンステップで行なう魔法のオイル

    デ・ラ・トレイルのスターターキット。メンテナンス2回分(50ml)のオイルに、専用の洗浄機とウエス、手袋が付属する。

    これは、愛知県名古屋市に本社を構える老舗自転車代理店「フカヤ」がプロデュースしたチェーントリートメント剤。「デ・ラ・トレイル」というネーミングはおそらく名古屋弁で『デラ(とても)・トレイル(取れる)』に由来しているものと思われる。このチェーンオイルの画期的な点は”オイル”だけでチェーン内部のスラッジなどの汚れを掃き出し、そのまま潤滑も行なってしまうところにある。

    自動車整備業界では、エンジン部品やベアリングなどオイルやグリスが染み込んでいる部品は、灯油などを使用して洗浄するのが慣例だ。これは油で汚れを効率よく溶かして浮かすため。「デ・ラ・トレイル」には、これと同じ原理が用いられている。

    専用の洗浄機にオイルを20〜25mlほど投入し、蓋をしてチェーンを20回ほど逆回転させる。

    今回使用した「スターターキット」には、専用の洗浄機が付属する。洗浄機の中に適量のオイルを入れ、20回ほどチェーンを逆回転させる。汚れがオイルに押し出され排出されてチェーンにも付着するので、これをペーパータオルなどで拭きあげれば完了となる。洗浄機の中に入れたオイルは随分と量が減っていて、ふれこみ通り「チェーンがオイルを吸い上げてくれた」ようだ。

    「カーボンナノチューブ」配合でチェーン音が消えた

    オイルに「カーボンナノチューブ」が含まれた茶褐色の「デ・ラ・トレイル」。

    洗浄だけでなく、チェーンオイルの勘所ともいうべき「潤滑機能」も期待できる。本製品はオイルに「カーボンナノチューブ(CNT)」と呼ばれる炭素系新素材を配合している。その小ささは、髪の毛の5万分の1=3〜15nm(ナノメートル)という。このCNTがオイルに混じってチェーンの間に入り込み、液体ベアリングのようになって抵抗を少なくしてくれる。

    洗浄&注油後のチェーン。汚れが押し出されてキレイになっているが、このあとも中に残った汚れは吸い上げたオイルによって排出される。

    摩擦係数は、一般的な潤滑油と比較して「40%」とかなり抵抗が少ないことがわかる(つまり6割減だ)。数値上の話も然ることながら、実際にこのオイルでチェーンを洗浄した自転車に乗ると、その性能をすぐに理解することができた。なによりペダルを漕ぐたびに聞こえていた「シャーシャー」というチェーン音がまったく聞こえなくなった。また、いつもの道を、いつもの速度で走り抜けた際のペダルの踏みごたえも全然違う。とにかくペダリングが軽いし、ギアをひとつ軽くしたのかと勘違いするほど。

    幅広いタイプの自転車におすすめしたい逸品

    洗浄直後のチェーン。隙間やリンク内にオイルが満たされているのが見える。

    機材が関わるスポーツ、とくにサイクリングでは、本当に良い製品は使用している際にその存在を感じさせない傾向にある。路面と乗り手を介するのが自転車の役割だが、性能が高い製品はあくまで人間の動作をそのままダイレクトに動力などとして伝えてくれる。「チェーンがあることを感じさせない」という点が、まさにチェーンオイルに求められる最高の性能であり、それを体感できる商品だと思えた。

    洗浄機とオイルなどがセットになったスターターキットのほか、写真の300ml入りのボトルも発売されている。一度に20〜25mlを使うので、これ1本で12〜15回の作業ができる。

    過去、自転車用の溶剤などで「相反する性能を兼ね揃える」という謳い文句で登場したものは、結局のところ守備範囲が狭く性能の両立は難しいもの、という印象を受けることが多かった。一方、本製品は過去に類をみない技術を取り入れたものであり、自転車のオイルで今後ブレイクスルーを巻き起こすのではと感じている。メーカーは汚れを巻き上げやすい「グラベル・オフロード」の自転車を主なターゲットとしているが、使った印象だとロードバイクから通勤などのデイリーバイクまで、ありとあらゆる自転車にオススメができる。ぜひ手に取ってその実力を試していただきたい。

    商品情報

    ライドオアシス
    DeLa TRAIL(デ・ラ・トレイル)スタートアップキット

    【キット内容】
    ・トリートメントオイル(容量50ml)
    ・洗浄器
    ・ペーパーウエス
    ・ビニール手袋
    価格:3,300円

    Dela TRAIL(デ・ラ・トレイル)ボトル

    容量:300ml
    価格:4,950円

    販売元:フカヤ http://fukaya-nagoya.co.jp/

    私が書きました!
    CX / BMXアスリート
    腰山雅大
    自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/

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