キャンプベストシーズンの秋!でも注意したい髪や頭皮の紫外線ダメージ、正しいヘアケアは?
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    2021.09.07

    キャンプベストシーズンの秋!でも注意したい髪や頭皮の紫外線ダメージ、正しいヘアケアは?

    猛暑の夏が過ぎ、過ごしやすくなる秋のキャンプが一番好きという人も多いですね。ただ、油断できないのが紫外線です。1年を通して、紫外線が最も強いのは8月ですが、9月に入っても晴れている日は、まだまだ紫外線量が多く地上に降り注いでいます。日焼け止めを常備している人もいらっしゃいますが、うっかりしがちなのが頭皮や髪です。夏のダメージが回復する前に、またダメージを重ねてしまうなんていうことがないように、髪のケアは大切です。そこで、ヘアケア製品の開発を行なっている大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所の鈴木一裕さんに、キャンプ前後の髪や頭皮のケアについて教えていただきました。

    アウトドアならではの髪や頭皮のダメージとは

    うっかり日焼けしやすい髪や頭皮。

    アウトドアでは日差しを遮るものがなかったり、少なかったりして、街中よりも紫外線の影響を受けやすくなります。また頭は、顔や体より太陽に近いにもかかわらず、日焼け止めなどのケアをうっかり忘れがちです。紫外線を浴びることで髪の外側部分であるキューティクルがはがれやすくなり、ツヤやパサつき、ごわつきの原因になります。キューティクルがはがれると、内側のアミノ酸やタンパク質が流出しやすくなるため、髪自体も弱くなってしまいます。

    「頭皮も日焼けと同じで炎症がおこります。また、肌と同じで光老化し、弾力が失われます。頭皮がかたくなると、髪が育ちにくく、脱毛の原因にもなります。髪は黒いので、光を吸収しやすいんです」と、鈴木さん。

    確かに、顔より太陽に近く、黒いとなると、光を集めやすいのはわかりますね。さらに、海や川で水に濡れると、よりダメージが大きくなるそう。

    「髪が水に濡れると、キューティクルが開きやすくなります。そのため紫外線も通りやすくなります」(鈴木さん)

    髪が濡れているときにダメージを受けやすいことは知られていますが、紫外線からのダメージも大きくなるのですね。また、髪はpH4.55.5の弱酸性、海水は、pH89の弱アルカリ性で、アルカリ性に傾くとキューティクルか開きやすくなるのだそうです。海水もそうですが、プールの場合は水に塩素が含まれ、長時間さらされるとキューティクルを壊してしまうそう。髪は、濡れて擦れることでキューティクルを傷つけるとなると、紫外線以外にも水辺は特に注意が必要ですね。

    アウトドアを楽しむ前のヘアケア

    アウトドアに出かけたなら、どこでも紫外線を浴びてしまうため、少しでもダメージを少なくしたいところ。手軽にできるおすすめは、日焼け止めスプレーなどでUVカットすることです。また、洗い流さないトリートメントやオイルを使用するのもおすすめだそう。

    「ケアのためと、水をはじいてくれます」と、鈴木さん。髪は濡らさないよう、長い場合はまとめることや、海ならサーフキャップなどを活用するのもいいそうです。

    「海に入る場合は、先に真水で濡らしておくのもいいですよ。水に濡れるのはよくないのですが、いきなり海水で濡れるより、塩分濃度が薄められます」(鈴木さん)

    海辺でのアウトドアのときは、覚えておきたいですね。

    アフターケアをしっかりと

    できるだけ早く汚れや海水をしっかり洗い流しましょう。

    海から上がったらすぐに行ないたいケア

    海へ行った場合は、海水をしっかり真水で洗い流しましょう。もしシャンプーができる環境なら、その場でシャンプーまでするのがいいそうです。また、髪の毛が絡まったままでは、キューティクルをはがす原因になるため、髪の毛はとかし、傷んでいる部分は洗い流さないトリートメントをなじませましょう。さらに、濡れたままでなく、しっかりタオルドライすることも大切です。

    「ドライヤーがあればなおいいですね。だからといって、海風で乾かすのはNGですよ」とのこと。夕暮れの海風が心地いいことはありますが、アルカリ成分が混じっているので、しっかりタオルドライしましょう。

    帰宅後のヘアケア

    帰宅後は、まずシャワーでしっかり汚れなどを洗い流します。

    「シャワーの温度は、高すぎると皮脂を落とし過ぎるためNGです。また、低すぎると血流が悪くなるのでNG37度から39度のシャワーで、まずはできるだけやさしく洗い流してください」(鈴木さん)

    その後のシャンプーも、泡が立たないからとごしごし洗うのではなく、2度洗いするなど、やさしく洗うことが大切。その後は、保湿成分を多く含んだトリートメントを使い、短時間でしっかり乾かします。

    ドライヤーの温度にも注意しましょう。

    「ドライヤーは、近づけすぎず、100度C以下くらいの温度で乾かしてください。キューティクルが開いているため、最後に低温で乾かすと、キューティクルが引き締まります」(鈴木さん)

    髪のケアが終わったら、頭皮のケアも忘れずに行ないましょう。

    「頭皮にも栄養成分をプラスしてあげるといいですね。また、日焼けして赤くなっているときは、冷やしてあげてください。ただ、冷やし過ぎると血流が悪くなり、抜け毛の原因になるため気をつけてください。その後、頭皮の美容液などで保湿しましょう。顔用の化粧水を使用しても大丈夫です。抗炎症成分が入った育毛剤を使うのもOKですが、エタノールが配合されているので、日焼けが落ち着いた後、刺激や乾燥には気をつけてお使いください」(鈴木さん)

    髪が成長する土壌が頭皮なので、育毛剤が使えるというのも納得です。頭皮の健康が、美髪の成長につながりますね。

    肌の変化には気づきやすいですが、頭皮の変化には気づきにくいですよね。健康な頭皮の持ち主は、意外に少ないかもしれません。頭皮は、信号と同じと思えばいいそうで、赤ければ、炎症です。黄色は、酸化のサインで注意しておくのがよさそう。そして、青が健康です。青と驚きそうですが、青白いということです。実際、健康な頭皮はかなり青白いので、ぜひ、自分の頭皮をチェックしてみてください。

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    秋に抜け毛が多くなるのは、夏の紫外線ダメージの影響が考えられます。ただ、紫外線の量が減っても日焼け止めは重要のようです。

    「紫外線の量には変化があり、春から夏にかけては特に多いため日焼け止めなどのヘアケアは大切です。可能であれば、1年中ケアしていただけるとよいでしょう。汗ばんで頭皮がかゆくなることや、髪のパサつき、頭皮が張った感じがするというのは、ダメージや乾燥など頭皮トラブルが起きている可能性が考えられるため、薬用シャンプーなどを使うのもおすすめです」(鈴木さん)

    何かトラブルがあるときに、ケアアイテムをプラスするのは面倒と感じる場合も、いつものシャンプーを薬用に替えるだけなら手軽に取り入れられますね。薬用シャンプーとは、症状の改善に効果が期待できる有効成分が含まれている医薬部外品の指定を受けたものです。パッケージに記載されているので、選ぶときに意識したいですね。

    鈴木一裕さんプロフィール
    大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所所属。入社以来、OTC医薬品、化粧品の開発に従事し、現在ヘアケアを中心に製品や技術開発を担当している。

    取材協力:大正製薬株式会社 https://www.taisho.co.jp/ 

    私が書きました!
    ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。
    林ゆり
    関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

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