アウトドア、サッカー、クラフトビールを愛するウクレレシンガーの宮 武弘(ミヤ・タケヒロ)です。
キャンプなど外遊びに行ったとき、どこからか聞こえてくる楽器の音。ジャカジャカ、ドカドカと大きな音ではなく、コロコロと転がるような心地よい響き。「なんだか楽しそうだなー!」と思った経験はありませんか?外遊びにバッチリ合うのはズバリ、ウクレレ!
ウクレレというと、ハワイアンをイメージする方もいるかもしれませんが、現在はポップスや童謡など身近な音楽でもたくさん演奏されています。ではまず、ウクレレがアウトドアに合うポイントを紹介します。
ウクレレがアウトドアに合う4つの理由
その1:小さくて軽い
材質は木がほとんどで、最近はプラスチック製(水に濡れても大丈夫)も登場しています。サイズは片手で抱えられるほど。17×7×54cmが定型サイズで、2Lのペットボトルより少し大きいくらいです。
また、中は空洞なのでとても軽いです。外遊びに行くのに荷物にならない、というのはベストです!
その2:演奏方法がいたって簡単
私自身、ピアノ、ギターなど様々な楽器を演奏してきましたが、複数の音が和音(コード)として出る楽器の中では、ウクレレがぶっちぎりに簡単です。誰かに教われば、30分で何かしら弾けるようになりますし、YouTubeの独学でも学べます。
その3:安い
気になるお値段も、お手頃なクラスからあります。初心者向けは5,000〜20,000円。もちろんもっと高いものも、もっと安いものもありますが、10,000円前後で十分に使えるクオリティのものが手に入ります。
その4:生音が大き過ぎずちょうどいい音量
何気にこれが一番のポイント! ギターはとてもかっこいいのですが、音がある程度大きいので場所を選びます。それに対して、ウクレレは人が話すのと同じくらいの音量なので、公園のピクニックでも、キャンプで焚き火を囲んだ場面でもOK!
どうですか? ウクレレ、弾いてみたくなりましたか? まだ早いかな(笑)?
楽器を触るのは小学校の音楽の授業以来、という方でも大丈夫。「興味が出た時、それが始めどき、大人の趣味には遅いも早いもない!」(by 宮武弘「♪ウクレレで歌おう」より)
というわけで、アウトドア用のウクレレを選ぶポイントを見てみましょう。
アウトドア用のウクレレを選ぶ3つのポイント
その1:チューニングが合うこと
アウトドアに限らず、楽器として超基本的なこと! 安ければ何でもいいかなと思って通販で購入すると、なかなかチューニング(各弦の音程の調整)が安定しないものもあります。
組み立て式のウクレレはチューニングが難しいものも多いので、初めての1本は通常のモデル(完成品)にしましょう。ペグ(弦を巻きつけている部分)は、フリクションペグ(ストレートペグ)ではなく、ギアペグのほうがチューニングしやしやすくてオススメです。
その2:人に貸せるか
キャンプやピクニックにウクレレを持っていけば、きっと瞬時に人気者になれることでしょう(笑)。そして、「弾いてみた〜い!」「じゃあ弾いてみる?」という会話も自然と生まれるはず。音楽を共有すると、その場がよりハッピーになります。というわけで、気軽に人に貸せるくらいの値段がベターです。
その3:鳴るかどうか
自然の中では反響がとても少ないので、ウクレレ自体がよく鳴るほうが、自分にも周りの人にも聞きとりやすいです。ポロンと弾いたときに、ある程度大きい音がするものを選びましょう。
余談ですが、水に強いものを選ぶのもいいでしょう。アウトドアといえば、雨や湿気。そして、ビール! 水滴がつくこともあります。どれもこれも自然の恵み(笑) 。ウクレレは木でできているものがほとんどですが、最近ではプラスチック製のものも登場。水や汚れにも強く、気軽に持ち出せるところが魅力ですね!
キャンプにぴったりなウクレレは?
最後に今回のオススメのウクレレを紹介します。
(1)KIWAYA KSU-1 (写真右)
ウクレレの老舗キワヤ商会が監修したもので、価格は10,000円前後。木材(マホガニー)を使った見た目もGOOD。音も安定しており、同じ価格帯のものから選ぶのであれば、こちらがオススメです。
(2)KALA Waterman (写真中央)
ABS混合プラスチック製。水に濡れても大丈夫です。まさにアウトドア専用といっても過言ではないでしょう。以前はチューニングが安定しませんでしたが、製品が改良され現在のモデルは安定しています。価格は5500円前後。
(3)ORTEGA KEIKI K1 (写真左)
ドイツのオルテガから、ソプラノサイズよりさらに小さいソプラニーノ。とにかく小さい! コロコロと可愛い音。チューニングは全1音高くなっています(A、D、F#、B)。
しかし、標準のチューニングでもテンションは多少ゆるくなりますがアリかも。リュックに忍ばせることもできるサイズ感がGOOD! 価格は9,000円前後。
次回は「ウクレレを手に入れたら、次は、外に遊びに行ってみよう!」をお送りします。お楽しみに!
ウクレレを弾く場所について
アウトドアのフィールドでも、場所によっては楽器の演奏を禁じているところがあります。キャンプ場の場合は、事前に確認しておきましょう。その際、楽器が「ウクレレ」であって、音が小さいことも伝えてみてください。予約状況や場所によっては「何時までならOK」ということもあります。