季節は夏から秋に移り、いよいよ釣りの最盛期を迎えます。
期待を膨らませながら、和歌山県にある地磯で釣りをしてきました。
今回は、筆者が実際に行った釣りを通して、地磯での釣りがどのようなものかを初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。
実績のある地磯
釣り用語では沿岸部の陸から地続きになっている磯のことを地磯と呼びます。
日本の沿岸には様々な地磯が点在していますが、そのほとんどで釣り場までの道のりが険しくなっています。
急な斜面を下る事も多いので、安全第一で慎重に足場を確認しながら歩いていきます。
特に初心者の方は、少しハードルが高いので、始めは磯での釣りを経験している方と同行するようにしましょう。
また、足場が濡れているところや海苔が付いているところは、すべりやすくなっている場所なので、歩くのを避け、必ず磯用スパイクを履くようにしましょう。
今回の釣行場所は過去に釣果実績がある、お気に入りのポイントです。
マイナーな場所なのか人が少ないのが魅力です。
釣り場に到着すると、すでに釣りを楽しんでいる方がいたので、一声かけて、隣の釣り座に入らせてもらいました。
地磯特有の大自然が作ったワイルドな地形での釣りはその場に立つだけで、ワクワクします。
ショアジギング用のタックル(道具)を用意
地磯では思わぬ大物が掛かることがあるので、それなりにパワーがあるタックルで挑みます。
ロッド(竿)は、硬さがMH(ミディアムヘビー)で、80グラムまでのルアーをキャストできるものを使用します。
リールは手返しよくルアーを投げ続けるために、ダイワ製4000番のハイギアのものを使用しています。
メインライン(リールに巻かれている糸)はポリエチレン素材のPE2号、ショックリーダー(メインラインとルアーを連結する糸)はフロロカーボン5号を選択しました。
夕マズメからエントリー
釣り用語では日の出の時間帯を朝マズメ、日の入りの時間帯を夕マズメと呼びます。
この時間帯は魚がベイト(エサ)を求めて活性が高くなり、ルアーにも反応が良くなるので、釣れる確率が上がります。
釣り場には16:00からエントリー。
夕マズメ狙いです。
夕方に差し掛かると言えども、まだ外気温は高く、照り付ける太陽は厳しいもの。
魚はまだ、中層や底付近に潜んでいると予測。
ルアーはその層を狙えるメタルジグを選択します。
キャストを繰り返し、メタルジグで底から中層を丁寧に探っていきますが反応が得られません。
そんな中、お隣の方にヒット!
40センチオーバーのハマチを釣り上げていました。
すかさず、使用したルアーと、どの層でヒットしたのかを情報共有してもらいました。
魚を釣り上げた方が、どんなルアーを使ったのかを知ることは、釣果を得る近道になります。
話しかけに行くと、親切にヒットした状況を教えてもらえることが多いので、コミュニケーションを取ることをオススメします。
ついにヒットしたが……
お隣の方のヒットルアーがシンキングペンシルだったので、ルアーを交換し、キャストを再開。
すると3投目でヒット!
ロッドがグイグイ引っ張っられるような強い引きは、おそらくハマチもしくはシオ(カンパチの幼魚)!
釣り場の手前は岩礁帯なので、潜られるとラインが切れてしまうおそれがあります。
ラインブレイクを避けるため、ロッドを立てて、強引にリールを巻きあげていくと、フッと急に引きが軽くなった感触が……。
針の掛かりが浅かったのか、針が外れてバラシてしまいました(釣り用語で魚に逃げられることを『バレた』と言います)。
気を取り直してキャストを再開するも、そこから音沙汰なし。
太陽が地平線に沈んでいき、タイムアップとなり、なんとも悔しい結果になってしまいました。
今の時期は日が暮れてからもチャンスがある!
関西地方では夏の終わりから初冬にかけて、夜のルアー釣りでタチウオを狙うことができます。
悔しさを晴らすために、そのまま続戦!
タックルをシーバス用に持ち替え、ルアーをタチウオ用のワームに交換し、釣りを再開します。
待望のキャッチ
日が沈みきってからキャストし、その1投目、ガツンッとしたアタリが!
リールを巻きあげると……
筆者今年初のタチウオを釣り上げることができました!
そこから3投連続ヒットで釣り上げ、これは爆釣か?と思った矢先……、
パタッと釣れなくなったので、1時間ほど粘ったところで納竿としました。
釣りはこれからがハイシーズン!
秋が深まるにつれて、釣りはハイシーズンを迎え、堤防、テトラ、磯など場所を問わず、魚が釣れやすくなります。
魚にとって海水温が適温になり、厳しい冬を迎える前にあらゆる魚がエサを追い求め、泳ぎ回るので、ルアーにも果敢にアタックしてきます。
初心者の方でも簡単にルアーを使って釣り上げることができる時期なので、ぜひ近くの釣り場でルアー釣りに挑戦してみてくださいね。
最後に
初めての釣り場へ行くときは釣り禁止の看板がないかを確認しましょう。
釣りをする際はライフジャケットを必ず着用し、ルールやマナーを守り、誰にも迷惑のかからないよう行ないましょう。
Googleマップを頼りに未開拓の釣り場を求めて沿岸を練り歩き、自然の美しさと過酷さに魅了された冒険家気質な釣り人。