構想1年。100均に通いつめ材料を物色。ようやく形になった自作ソロテーブル
今回は、winpy-jijiiさんが、約1年の構想の末に完成させた「ソロテーブル」の作り方を紹介する。すでに「winpy-jijiiのアウトドアチャンネル」(YouTube)でご覧になった方も多いとは思うが、こちらで紹介するのはその進化版。収納サイズを約半分にする新しいアイデアを追加している。
「100均で買えるもので、なんかかっこええソロテーブルが作れんか?とずっと考えてたんですわ。最初は、折りたためるスプーンやフォークを使って、なんとかならんかなと。でも、なかなか思うようにいかず、ようやく思いついたのがセリアで買うたクッカークリップを使う方法でした」
端材の有孔ボードで天板づくり
winpy-jijiiさんは、捨てずにとっておいた端材の有孔ボードを天板にして、その四つ角をクッカークリップ4個で挟んで脚とするアイデアを思いついた。軽量化のために天板に多数の穴があけられたスノーピークの「テーブルオゼンライト」をイメージして、有孔ボードを使うことにしたそうだ。
【材料】
・有孔ボード…幅320×奥行260×厚さ5mm(1枚)
・クッカークリップ…4個
・蝶番…2個(ネジ8本)
・針金…約16㎝
「このテーブルを作るのに買うたのは、クッカークリップ4個(計440円)だけですわ。ほかのもんは、自宅に置いてあったものばかり。蝶番いうても2個で200円ぐらいでしょうから、有孔ボードも入れて全部で1000円もしないんちゃうかな。ほな簡単に作り方を紹介しましょうか」
ソロテーブルの作り方
「まずは有孔ボードを切ります。今回は、ある程度の強度がある5mm厚のボードを使いました。これをノコギリで32×26㎝に切ります。次にクッカークリップを挟む四つ角を切り落とします。だいたい23mmぐらい。そしてボードの長辺の中心線で二つに切ります。表面が汚れていたら紙やすりで削ります。ノコギリで切った断面も簡単に面取りしてな。2枚のボードを2個の蝶番を使ってくっつければ、天板はできあがり」
クッカークリップを加工する
天板が仕上がったら次はクッカークリップの加工にかかる。
「クッカーを挟む部分を約4mm切り落とします。ボードの厚さが5mmなんで、4mmくらい切って、最終的にヤスリで削って丁度5mmになるよう余裕をみてカットします。最初から5mmで切ってしまうと、どうしても切り過ぎちゃうんで気をつけてな」
winpy-jijiiさんは、愛用のリューターの先に専用のカッターを取り付け、丁寧にカットしていった。
「鉄ノコでも切れますが、ちょっと難しいんでリューターを使いました。カットする部分にあらかじめ鉛筆で線を引いておけば、簡単に切れますわ。クッカークリップの左右2か所を同じようにカット。これを4個同じようにカットします。ゆっくりやってみてください」
クッカークリップの先端のカットが終わったら、次はクリップを閉じた状態でキープするためのひと工夫。
仕上げは針金をクルッと丸めて
「クッカークリップを閉じてボードを挟さんだだけでは、手を離すとクリップが開いて外れてしまいます。クッカークリップの支点の近くに丁度ええ穴が開いてるんで、そこに針金を差し込めば、クリップを開かないようにできるんです。針金の先を丸めたら、4㎝ほどの長さに切るだけ。なくさないようにガイラインなんかでクリップと針金を結んでおくとええですわ」
今回は、一度作った完成品を使って作り方を紹介してもらったが、実際にかかった作業時間は2時間ほどだったという。
素敵なソロテーブルが完成した!
「このソロテーブルは、そんなに重くないんで、オートバイのツーリングで、途中、コーヒーを淹れて飲むなんてときに便利ですわ。そこまで強度はないから、重いものを載せるには向いてませんが、コーヒーを淹れるぐらいなら十分使えます。皆さんも、ぜひ自分の使いやすいサイズで作ってみてください」
構成/山本修二
winpy-jijiiのアウトドアチャンネルもチェック!
winpy-jijiiさんがソロテーブルの作り方を丁寧に紹介した動画も公開されています。ぜひご覧ください。