空撮写真家・山本直洋による初の写真絵本
プロペラ付きエンジンとパラグライダーで空を飛ぶモーターパラグライダーを駆使して、国内外のさまざまな場所で雄大な風景の撮影を続けている写真家、山本直洋さん。その山本さんがこれまで撮ってきた空撮写真に、ライターのちかぞうさんが文章を寄せた写真絵本『そらをとびたい』が、小学館から出版されました。
子供の頃、毎晩のように空を飛ぶ夢を見ていたという山本さん。その夢の中で見ていた景色は、現実の世界でモーターパラグライダーで飛行しながら目にするようになった景色と、まったく同じ感覚でつながっていたのだそうです。写真絵本『そらをとびたい』には、そんな山本さんだからこそ撮影できた、子供も大人も想像の翼をはためかすことのできる写真の数々が収められています。
地上からふわりと舞い上がり、雲の隙間を抜け、さらに上へ。雲海から頂をのぞかせる山々。雲の表面で、虹のリングに囲まれたように映し出される、自分自身の影。降り注ぐ陽光が作り出す「天使の階段」……。
ある時は大海原の上を、またある時は富士山よりも高い高空を飛びながら、山本さんが撮影してきた写真には、空を飛ぶことへの純粋な憧れと、空から世界を見渡すからこそ感じられる、地球という存在への畏敬の念が詰まっています。
『そらをとびたい』で文章を担当しているちかぞうさんも、山本さんの撮影した空撮写真を初めて見た時、「遠くの空に連れて行ってもらえたような気がして、心が解き放たれた」と感じたのだそうです。
世界の七大陸最高峰をモーターパラグライダーで空撮するプロジェクトを、数年前から計画中の山本さん。コロナ禍の影響で、その計画もしばらくストップしていましたが、2022年からいよいよ始動する予定だそうです。山本さんの挑戦は、人間がこれまでに目にしたことのない光景を、私たちに見せてくれるかもしれません。
『そらをとびたい』
写真:山本直洋
文:ちかぞう
発売元:小学館
定価:1650円(税込)
※この絵本の収益の一部は、公益財団法人「風に立つライオン」に寄付されます。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09725126