キャンプ飯の醍醐味といえば〝塊肉〟。場を盛り上げ、お腹も満足させるこれぞエンターテインメント!
アウトドアケータリングの料理人、「赤木商店」赤木亮平さんに極旨レシピを教わりました!!
脂の焦げる音といただくラムのケバブ
材料
- ラムショルダー…1枚(約2kg)
- 塩…適量
- 黒コショウ…適量
(A) 漬け込み液
- ヨーグルト…100g
- オールスパイス…2g
- クミンパウダー…2g
- シナモンパウダー…2g
(B)ヨーグルトソース
- ヨーグルト…100g
- マヨネーズ…100g
- レモン…¼個
- 塩…10g
作り方
- ラムショルダーは購入後、血や汁を水で洗い流し、ペーパーなどで水を拭き取る。こうすることで余分な臭みを取り、傷むのを防ぐ。
- 余分な脂や筋をそぎ取り、塩・黒コショウで下味を付け、(A) を裏表まんべんなくたっぷりと塗る。
- 脂身側が外になるように筒状に巻き込み、形を整えタコ糸で縛る。ラップで数回包み密閉式保存袋に入れ、3~5日冷蔵庫で漬け込む。
- ラップから取り出したら、ペーパーで漬け込み液や汁を拭い取る。表面を焦げ目がつくまで焼いたら、鉄串を5本程度、扇形に刺す。
- 焚き火や炭火のそばに置き、焼けた箇所から削ぎながら食べる。2~3日楽しめる。就寝時はラップやアルミで保護するといい。
ポイント
羊のショルダー肉は両肩がつながっているので、かなり大きく広がりそのままだと調理しづらい。
脂身側を外側にし、端からくるくると巻く。肉が開かないようにタコ糸でキッチリ縛る。
表面を軽く焦げ目がつくまで焼いてから、串を扇状に打つ。焼いておくとばらけにくくなる。
キャベツの千切りにトマトとアボカドの角切り、タマネギの粗みじん切りをトルティーヤに挟み、(B)をかけていただきます。
羊塊肉を使った炭火料理のコツ
赤木さん(以下・赤) 「塊肉って扱いが難しそうですけど、慣れちゃえば火にかけながらほかのことができるし、野外料理には最適な素材なんですよ」
編集部(以下・編)「焼き肉みたいに、面倒見なくていいと」
赤「そう、意外に放任主義。炭火が素材の旨さを引き出してくれるから、逆に下手にいじらないほうがいい」
編「炭まかせってこと!?」
赤「いや、もちろんコツもありますよ。塊肉は縛るに限る。とくに羊は面が広いので、縛っておくと調理しやすいし、均等に火が通るんです」
編「火加減が難しそうですが」
赤「低温でじっくり時間をかければ大丈夫。ケバブは、焚き火のそばにおいて2〜3日かけてゆ〜っくり楽しめますから」
編「2日! マジっすか!?」
赤「大丈夫、焼けたところから削いで食べられますから」
編「う〜ん、ニクニクしいっ」
※撮影/高橋郁子
(BE-PAL 2021年9月号より)