何気なく植物を触ってみたらトゲが刺さった、薪を触っているときにささくれが刺さった……。
キャンプで焚き火や自然遊びをしている時に、つきものなのが「トゲ」です。よく見えないほど小さいトゲでも、チクチクと痛みますよね。
今回はそんな「トゲ」を抜くライフハックを紹介します。ごく細いトゲをスルッと抜く技や痛いトゲを上手くつまんで抜く技、注意が必要なトゲについても紹介します。
方法1 よく洗って放置する(小さいトゲを見失ってしまった場合)
トゲが刺さった感触はあったけれど、どこに刺さっているか見つけられない。抜けたのか残っているのかわからない……。そんなトゲであれば、刺さった場所をよく洗えば大丈夫です。
もし腫れたり化膿してくるようなら皮膚科にかかったほうがいいですが、皮膚は新陳代謝するので、ごく小さなトゲであれば古い皮膚が剥がれるのと一緒に抜けてしまいます。
方法2 粘着テープや木工用ボンドにくっつけて抜く(細いトゲの対処法)
ごく細いトゲが浅く刺さっている場合は、粘着力の強いテープや木工用ボンドを試してみてください。後述するピンセットや針に比べて見た目の恐怖感が少ないため、お子さまにも使いやすい方法です。
粘着テープを使う場合は、患部に粘着テープを貼り付け、軽く押さえてから剥がすだけです。軽く押さえる時はトゲを皮膚の中に押し込まないよう、刺さっている周辺部分を押さえるようにしてください。
木工用ボンドを使う場合は、トゲが刺さっている周辺にボンドを塗り、完全に乾かしてから一気に剥がすだけです。
いずれの方法も、剥がした後は粘着部を確認し、トゲが無事に抜けているか確認しましょう。抜けているのを確認したら、消毒してください。
なお、瞬間接着剤は使わないようにしてください。肌からうまく剥がせず、逆に悪化させてしまいます。
方法3 ピンセットや毛抜きを使う(つまめる太さのトゲの対処法)
薪を扱っている時にささくれが刺さった等、トゲがつまめる太さで、皮膚から少し頭が出ている場合はピンセットや毛抜きを使って抜くといいでしょう。
まずはピンセットや毛抜きをアルコールで拭き、消毒します。
トゲの刺さった方向を確認し、トゲが中で折れないよう、抜く方向を途中で変えないように気をつけながら抜きます。トゲが抜けたら消毒してください。
上手くトゲの頭をつかみにくい場合は、下のライフハックをいくつか組み合わせて使ってみてください。
トゲを抜きやすくするライフハック 虫眼鏡を使う
トゲがどの方向から刺さっているか確かめるには、虫眼鏡を使うといいでしょう。トゲが途中で折れるのを防いでくれます。
虫眼鏡がない場合は、なるべく明るい場所に移動するとトゲが見えやすくなり、失敗を防ぎやすくなります。
トゲを抜きやすくするライフハック 5円玉を使う
5円玉のような穴の開いた硬貨を用意し、穴の間からトゲが見えるようにセットします。肌に硬貨をぎゅっと押し付けると、トゲが飛び出してくるので、つまみやすくなります。
トゲを抜きやすくするライフハック 梅肉やはちみつを使う
トゲが刺さった部分に梅肉やはちみつを塗り、10分ほどパックしておくと、トゲが浮き出てくることがあります。
方法4 針を使う(皮の下にトゲが入ってしまった場合)
トゲが皮の下に入ってしまった場合は、縫い針や安全ピンの針を使いましょう。
まずは針を火で軽くあぶるか、消毒用アルコールでふいて消毒します。
トゲが刺さっている方向を確認し、トゲに沿わせるようにして針を刺します。皮からトゲの先端が出たら、消毒したピンセットや毛抜きでつまんで抜きましょう。
トゲが抜けたら消毒してください。
注意が必要なトゲについて
・毛虫やクラゲなど毒のある動物や、毒性のある植物のトゲが刺さった場合
・トゲが大きく、深いところまで刺さっている場合
・目の近くなどにトゲが刺さった場合
・その他、腫れたり痛みがとても強い場合
これらの場合は無理に自力で対処しようとせず、皮膚科を受診してください。毒はもちろんですが、化膿する場合もありますし、破傷風の危険もあります。
トゲを抜いたら消毒して、また遊びに出かけよう!
薪や植物のトゲ、動物のトゲは、雑菌だらけです。トゲを抜いたら、大小に関わらず刺さった部分をよく洗い、消毒しておきましょう。
小さなトゲひとつで、せっかくのキャンプや外遊びが台無しになっては残念です。痛いトゲは素早く抜いて、また遊びに出かけましょう!