19都道府県の緊急事態宣言が解除された。今後は新型コロナウイルスの感染状況も踏まえながらではあるはずだが、旅行への関心も高まるだろう。そんな中「Airbnb」ではSDGs達成に向けた持続可能な旅について考え、その旅のヒントとなるような宿泊先を提案。伝統文化体験や農業体験などサステナブルな滞在体験ができる、全国のAirbnbリスティング(宿泊先)11選を紹介している。
■マタギの宿 ORIYAMAKE(秋田県)
築70年の古民家で、現在は1日1組限定で営業。秋田県中央部にある山に囲まれた静かな場所で、宿の近くには秋田最後の秘境と呼ばれる太平湖・小又峡や奥森吉・桃洞渓谷などがある。
宿にはシャワールームしかないが、近くに温泉が2軒ある。食事は料金に含まれていないが、1人3,000円で囲炉裏でのキリタンポ鍋づくり体験ができる。宿のオーナーは狩猟者でもあるので、夕食を囲みながら山や狩猟での話などを聞いてみたい。
https://www.airbnb.jp/rooms/2608196
■鈴木家住宅(秋田県)
秋田県羽後町の飯沢地区にある、築年数350年の歴史を持つ茅葺き民家。現在も家族六人が住んでいるという。日本初となる国指定重要文化財に指定された民家の民泊施設で、宿泊できるのは1部屋のみ。柱や梁はすべて手斧仕上げのつくり。天井はなく、屋根裏の絶景が味わえる。
食事の提供はないが、フロントには宿主が炭火の管理をしている大きな囲炉裏があり、食材を持ち込んで焼き魚やBBQを楽しむことが可能。宿最奥には大正4年建築の土蔵があり、こちらも国指定重要文化財だ。 中には古い蕎麦猪口コレクターである宿主によって、古伊万里染付や古い蕎麦猪口が常時1000点展示されている。
https://www.airbnb.jp/rooms/30351635
■Ji-Kkaさんのファームステイの個室(福島県)
桃と梨と林檎を栽培する「あんざい果樹園」が始めた、2部屋限定の宿。敷地内には『ほぼ日』の糸井重里さんの呼びかけで建てられたツリーハウスや、山野草好きのホストが長年かけて手作りした美しい庭、陶器のギャラリーも併設。
近隣には秘湯愛好家も唸らせる高湯温泉を始め、飯坂温泉、土湯温泉、沼尻温泉、岳温泉とバラエティ豊かな温泉場が点在。敷地内はで年に数回、マルシェや音楽ライブなども開催されている。
https://www.airbnb.jp/rooms/33431015
■古民家・小江戸川越ゲストハウスちゃぶだいの個室(埼玉県)
築100年の建物は元肥料問屋。しばらく間は空き家だったが、2年に一度の川越まつりで三久保町の山車が出る年にだけ、街の会所として使われてきた。お祭りの日に神様を迎えるこの建物は、街の人たちにとって大切な建物。さまざまな縁によってゲストハウスをスタートさせることになり、たくさんの人の手によって古民家に改修された。
観光の中心地である一番街からは徒歩で5分程度。1階前面の土間のカフェラウンジは、宿泊者と地域の人々が集える場として開放している。夜はシンプルなスタイルのバーとなり、川越の人々や行き交う方々との交流が楽しめるのが魅力だ。
https://www.airbnb.jp/rooms/31372113
■山村テラス(長野県)
ライフラインから隔離された、手作りの小さな小屋。電気は太陽光発電でまかない、水は湧き水と沢の水。調理はカセットコンロでおこない、暖房は薪ストーブか円形型石油ストーブを使用する。一般の宿泊施設に比べると決して快適とは言えないかもしれないが、社会にエネルギー依存しない環境配慮型の暮らしで、優雅な時間を過ごすことができるだろう。
https://www.airbnb.jp/rooms/2207040
■石積みの家(長野県)
信州・美ヶ原の麓の山里にある「石積みの家」は、1日1組限定の貸し切りの宿。日本では珍しい草屋根と自然石で出来た石造りの建物で、コテージは完成までに12年かかっている。敷地から出てきた石をセルフビルドで一つ一つ加工し積み上げて造っており、自然石のどっしりとした重厚さと表情が落ち着いた空間を作る。
周辺は民家もある山里だが広い敷地は木々に囲まれ、自然を感じる庭では周りの緑や季節の花に癒やされる。敷地内には同じく石造りの母屋と草屋根の小さな丸い石積みの小屋があり、無農薬で野菜やハーブも作っている。
https://www.airbnb.jp/rooms/24474761
■TAKIGAHARA HOUSE(石川県)
築80年の石蔵を改装した、採石と農村、滝ヶ原町の文化を象徴する建物。東京の青山ファーマーズマーケットを母体とし、2016年に始動したTAKIGAHARA FARMが運営している。
石蔵はその昔、米を貯蔵するための蔵として使われてきた。金庫のように厳重な鉄の扉は、お米の本来の価値を表しており、米本位制の時代背景を感じられる。
https://www.airbnb.jp/rooms/25519449
■Ikukoさんの古民家(徳島県)
江戸時代末期に建てられた元造り酒屋を改装した、1組限定の宿。チェックイン後には山の中の小さな農園へ案内され、焚き火を囲みつつ、山の湧水と農園のハーブの温かいお茶によるおもてなしが楽しめる。希望する場合は予約時に「ファームオニヴァでのwelcome drink希望」と伝えよう。
時間が許せば、小高い山の上で夕陽をみるのもおすすめ。ハンモックに揺られたり、ウッドデッキに寝転んで空を見上げることもできる。これらは日暮れまでにチェックインできたゲストへの晴れている日限定のお楽しみだ。
https://www.airbnb.jp/rooms/3000814
■Shizuyaさんのまるまる貸切の住宅(徳島県)
文化元年(1804年)築の藍屋敷。母屋と寝床(藍を寝さす納屋)は老朽化で取り壊したそうだが、当時を少しでも忍ばれるよう歴史ある客間と庭園を保存。農家民宿として提供している。宿泊できる客間は藍の隆盛期の数寄屋風書院、天井・欄間は屋久杉、床・建具は漆塗り、精緻な釘隠しを使った6帖・8帖の部屋となる。
夏場は吊蚊帳を使い、昔の懐かしい雰囲気を味わうことが可能。隣接の畑でできた四季の果物や野菜は、自由に採って食べることができる。
https://www.airbnb.jp/rooms/27787634
■クジラ別館Onomichi(広島県)
古き良き日本家屋を伝え残したいという思いから、古民家を一棟貸切の宿として再生。館内には貴重な骨とう品が飾られており、映画のロケ地やクリエイターの集まる空間としても活用されている。
https://www.airbnb.jp/rooms/34377939
■HABUMAN OKINAWA(沖縄県)
ヤンバルの自然に囲まれた国頭村安波にある一棟貸し宿。沖縄の伝統を残しつつ新しいデザインを取り入れた築66年の沖縄古民家をリノベーションしている。海、川、滝が徒歩圏内にあり、縁側からはヤンバルクイナや虫の声、滝の音が聞こえる。自然あふれる環境が魅力だ。
https://www.airbnb.jp/rooms/45941998
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