コロナ禍の新製品展示会。2022年、自転車業界の近未来をみた
長引くコロナ禍の影響で、生産工場の停止や原材料の調達が滞り、自転車業界全体の生産体制が厳しい状況に陥っている。その結果、日本国内でも「欲しい自転車、必要なパーツが買えない」という状況が続いている。
コロナ前には、毎年8~9月には各メーカーが翌年モデルの新型を発表し、秋ごろから新製品が店頭に並んでいた。ところが、昨年、今年と、多くのメーカーの新製品展示会は、中止やオンラインに切り替えられてきた。そんななか、感染症対策を徹底することで開催にこぎつけた『モトクロスインターナショナル』の展示会に出かけてみた。
愛知県名古屋市に本拠地を置くモトクロスインターナショナルは、アメリカを中心としたスポーツバイクと関連商品を扱う輸入代理店だ。1979年の創業時から『mongoose(マングース)』というBMXのパイオニアブランドの取り扱いからスタートし、のちに『HARO』『SURLY』『SALSA』など個性が光るブランドを広く取り扱っている。空気の循環がいい倉庫と駐車場を使ったオープンスタイルで開催された展示会場には、ワクワクの新製品がズラリ並んでいた。
なかでも目を引いたのは、mongooseのクラシックコレクションだ。「カリフォルニアスペシャル」というモデルは、1980年代前半に販売されていたフレームデザインをオマージュ。メッキのフレームに、カラフルなパーツを組み合わせ、デカールやパッド類に至るまで、過去に発売されていたモデルに近づけている。
80年代に憧れたが当時、手に入れられなかった方はもちろん、新しいお洒落なご近所バイクとして普段使いするにもよさそうだ。
ほかにループテールというフレーム形状を採用した「スーパーグース」も登場。スーパーグースは、ガチのBMXレースを手ごろな価格でスタートするために80年代に生まれた超人気モデル。オリジナルモデルとデザインは異なるが、こちらもレトロなmongoose BMXのデザインを見事にリメイクしている。
新ブランドのスタイリッシュなマルチツール
新しく取り扱うブランドとして、アメリカのハイエンドMTBパーツブランド『TOR(トア)』が紹介されていた。洗練されたデザインのハブ、ハンドル、リム、ペダルなどを取り扱うこのブランド。なかでも気になったのが、8種類の工具を極薄にデザインした「8PCマルチツール」。2.5、3、4、5、6mmアーレンキー、+ドライバー、T-20、T-25トルクスというMTBツーリング先で必要な工具を揃えている。
気になる新ブランドのグラベルタイヤ
2020年から正規輸入代理店として取り扱いを開始したという『テラベイル』のタイヤは、グラベルバイク用、MTB用を中心にラインナップ。SURLYやSALSAを傘下に置く『QBP』のオリジナルブランドだけに、品質や価格にも期待できる。
写真の「スパーウッド」というモデルは、27.5、29インチ用のグラベルタイヤ。しなやかなコンパウンドで上質な乗り心地と林道でのグリップ力に優れる。軽量化を狙った「ノーマルモデル」7,700円のほかに、耐パンク性能を追求した「デュラブルモデル」8,250円の2種類がある。デュラブルモデルなら、重いキャンプ道具を積んで走るバイクパッキングでも安心だ。
キャンプ場にも似合いそうなクルージングバイク
完成車のニューモデルで気になったのは、『フェアデール』の「THE TAJ」。27.5×2.1インチのタイヤを履いたご機嫌なクルージングモデル。2022モデルの魅力はそのカラーリングにある。溶接跡が露骨に残るロウカラーのクロモリフレームにブルー系のクリアペイントを載せたスタイリッシュな仕上がりだ。BMXをルーツに持つブランドだけに、ストリートカルチャーの流行を上手に取り入れている。価格は、93,500円。こちらはすでに入荷済み。
サイクリスト向けの機能性シャツ
MTBやグラベルバイクのユーザーに熱烈な支持を受けている『クラブライド』のサイクリングウェアでは、秋冬物が展示されていた。新しくラインナップに加わった「グリフィンフランネル」は、アウトドアシーンにもフィットしそうなデザインだ。伸縮性、速乾性に優れたポリエステル&スパンデックス生地を使用。開閉がラクなスナップポケットにより、風の流入をコントロールし、快適な温度を保てる。
「ヘリオスサンシャツ」は、肌さわりがサラサラの薄手のアウター。軽く通気性が良く、紫外線ブロック効果が高いので、使用期間が長いアイテムだ。サイクリングのみならず、ハイキングやキャンプのときにも役立ちそう。
女性用の「プルオーバーフーディー」も登場。ストレッチ性に優れたフランネル生地を使いかわいらしいデザインに。手を温められるハンドポケットのほかに、フロントには小物を入れやすいカンガルーポケットもあり。
雪降る冬でも自転車で遊びたい人のために
これからの季節、とくに北海道や東北など、路面が凍結するエリアの方に向けた商品がスパイクタイヤだ。『45NRTH』は、冬用品専門ブランド。スパイクタイヤのほかに、-20度Cでも快適に走れる防寒ウェアやグローブなど、個性的なアイテムを揃えている。なかでもファットバイク用のスパイクタイヤは、北国の通勤サイクリストの必須アイテムというほど売れているそうだ。
グラブダルは、グラベルバイクなどと相性がいい700x38Cサイズのスパイクタイヤ。2021モデルからパッケージが一新された。252本のスパイクが、凍った路面でもグリップ力を発揮する。ほかに650B仕様もあり。価格8,800円
気分が上がるデザインのソックス
オーストラリア発のグローブブランド『FIST』からはソックスが登場。鮮やかなカラーを使ったデザインがお洒落系サイクリストに人気。生地は、コットン、ポリエステル、スパンデックスの混紡で、ソフトな履き心地がいい感じ。
ロードバイクを頂点とした日本のスポーツサイクリングシーン。しかし、ほんの少し視点を変えると、スタイリッシュかつ実用的なバイク関連グッズがまだまだあることを知った。今回紹介した商品が気になる方は、モトクロスインターナショナルのホームページから、お近くの取扱店を探して出かけてみて欲しい。
販売元
モトクロスインターナショナル
http://ride2rock.jp/