フッ素加工は業者におまかせ。かかった費用はなんと9,174円!
「皆さん、こんにちは。かほなんです。だいぶ前になりますが、市販のフッ素加工スプレーを買って自分でメスティンをフッ素加工してみたんです。それがなかなか良かったので、プロの業者さんに頼んだらどうなんだろう?と思いついてやってみました」
かほなんは、ネットでフッ素加工をしてくれる業者をサーチ。加工を依頼した2020年春ごろは、3軒の業者がヒットしたという。その3社にメールを出して、1社だけ返信があり、メスティンの加工に応じてもらったそうだ。
加工業者にお願いする手順と費用は?
「その業者では、フッ素樹脂コーティングのほかに、セラミックコーティングもできます。そこで、内側はフッ素、外側はセラミックのコーティングをしてもらいました。メスティンは、新品じゃなくてもOKで、加工できるかできないかは、現物を見て最終判断してくれるそうです。私は、少し使い込んだものを送りましたが加工してもらえました。業者さんの話では、少し変形することもあるそうです」
加工にかかった期間は、発送から手元に届くまで14日間だったという。料金は下記の通り。
・フッ素樹脂コーティング 1面1,650円
・セラミックコーティング 1面2,200円
ほかに、往復送料1,144円と代引き手数料330円がかかったそうだ。
「今回は、蓋と本体の内側をフッ素コーティング、外側をセラミックコーティングしてもらいました。加工料金は、蓋も本体も同じでした。内側で1面、外側で1面と数えるので、蓋と本体の両面で計4面の加工になります。内訳は、(1,650円×2)+(2,200円×2)+送料1,144円+代引き手数料330円=9,174円。2,000円くらいのメスティンにこの加工を施したら、1万円を超える高級メスティンになっちゃいました(笑)」
油を引かずに目玉焼きを作り、焦げ付き具合を比較!
さすがは1万円メスティン!と思えるほど、高級感のある仕上がりだ。続いて、かほなんは普通のメスティンと加工したメスティンを並べ、目玉焼きを焼いて焦げ付き具合を比較する実験を開始した。
油を引かずに卵1個を落とし、同じ時間、同じ火力で焼いてみて、焦げ付き具合を比較するのだ。屋外の実験だったので、公正にするためウインドスクリーンで周囲を囲って風の影響をなくして実験した。
「蓋をして、どちらも2分30秒焼いてみました。パッと見はそんなに変わりませんね。では箸を入れて剥がしてみます」
かほなんは、最初にノーマルメスティンに箸を入れた。
「焦げて、そのままくっついちゃってますね。黄身の周りはなんとか剥がせましたが、底全面に焦げ付きが残る感じです。箸で擦ってもなかなか取れないですね」
ちょっと食べることを躊躇しそうな焼け具合だ。続いてフッ素加工したメスティンの目玉焼きを剥がす。
「薄いところが少しくっついているように見えますが、箸を入れるとスルッと剥がれます。厚い部分は気持ちよくきれいに剥がれますね。端に残った薄いコゲは箸で擦ればちゃんと取れます。さすがは1万円メスティンですね」
結果は一目瞭然。油を使わないで卵が焼けるとは。
「じつは、このフッ素加工したメスティンは、すでに30回以上は使っています。山で料理を作るときに油を使う必要がなかったり、料理したあとにティッシュで拭けば、すぐにきれいになるところが気にいってます。山では食器を洗った水を捨てられないので、こういう調理器具が一番です」
メスティンを外注でフッ素加工するコンテンツは、2020年10月に『さばいどるチャンネル』で公開。その後、メスティンに加工してくれる業者が増えたそうだ。
「私が使った業者は秘密です。でも、ネットで調べればすぐに出てきますよ。内側だけとか、本体だけでも頼めるので、自分が必要な加工だけをするのもいいし、本体だけ外側を加工すれば、ノーマルの蓋とのカラーコーディネートも楽しめます。皆さんも自分らしいこだわりのメスティンが欲しいなと思ったら、ぜひ、やってみてくださいね!」
構成/山本修二
さばいどるチャンネルもあわせてチェック!
かほなんがメスティンを業者に頼んでフッ素加工した動画は「さばいどるチャンネル」でも公開中です!ぜひ、ご覧ください。