ホンダ/
ヴェゼル e:HEV Z(4WD)
¥3,118,500
問い合わせ先:本田技研 0120-112010
https://www.honda.co.jp
早: 新型ヴェゼル、大人気ですね〜。特にパノラマルーフや専用の外装パーツが付く「e-HEVPLaY」は、納車1年待ちだとか。
櫻: 一番高いグレードだね。ヴェゼルの人気ぶりは、世界的な半導体不足の影響による生産の遅れを差し引いてもすごい。
早: 僕らも一番人気のグレードを試したかったのですが、メーカー車両も足りない状況らしく、今回は「e‐HEV」に。
櫻:「e-HEVPLaY」よりも約18万円安く、それでいてエアコンの左右独立温度調整機能やトノカバーが標準装備だ。
早: そもそも人気の理由はなんでしょう?
櫻: 第一にデザイン。シンプルで高級感のあるスタイリングでしょ? 欧州の高級輸入車のデザインを研究した上でホンダの個性を盛り込んだ、とても魅力的なスタイリングだ。
早: 都会的だけどフィールドにも似合う品の良さがありますね。クルマが主張しすぎてキャンプサイトで浮いちゃうのが嫌、という人におすすめしたいです!
櫻: 中身もいい。走りではモーターとエンジンの長所を活かしたハイブリッドシステムの加速が気持ちいい。
早: 他社では極力エンジンを始動させないハイブリッドもありますが、ヴェゼルではわりとエンジンの存在を感じましたよ。
櫻: うん。どのシステムがいいとは一概にはいえないけど、少なくともヴェゼルは車体がしっかり作られていることも手伝って、とても安定感のある乗り味。パワーユニットにとらわれず、総合的に判断したいね。
早: 僕の評価は高いですよ〜。ラゲッジは常識的な広さですが、後席を2通りのパターンで収納できるので、積載のアレンジがしやすいです。そしてエアコンの吹き出し口も秀逸!
櫻: L字型の吹き出し口から柔らかな風が流れる「そよ風アウトレット」だね。暑くてクーラーの温度を下げたのに、同乗者が寒がることはよくある。そんなときに便利な機能だ。
早: 我が家はまさにそう! 僕が大の暑がりなので、温度と風の強弱を巡って家族と揉めるんですよ…。
櫻: 走行性能、積載性、そして快適性においてもゆとりあふれるコンパクトSUV。キャンプに、ぜひ!
シンプルなデザインで高級感も◎
従来型より若干サイズアップしたものの、取り回しやすさは変わらず。ボディーと同色のフロントグリルをはじめ、個性と高級感を両立したデザインが魅力。
コンパクトサイズなのに余裕あり
ラゲッジ開口部の傾斜はそれなりにあるものの、床が低いために積載で悩むことは少ないはず。
後席をたたむと、ほぼフルフラットに。大人1名なら快適に休めます!
低床設計を生かした後席アレンジ
燃料タンクを車体中央床下に薄く搭載することで、広い室内空間を実現。座面は持ち上げてたたむこともできる。
従来型よりも足元空間が35mm広くなり、窮屈さは皆無。
家族に喜ばれる快適空間
つまみをひねると、風がすぐ上のL字型の吹き出し口から出る仕組み。
価格以上の高級感が漂うコクピット。
テスト車両のシートはファブリックと合皮のコンビ。
ふんわりと静かに走ります!
上質でふんわりとした乗り心地。駆動力の配分が前後6:4から5:5まで変化する4WDは安心感が高い。
発電用と走行用に2つのモーターを搭載。発進時や街中ではモーター主導で走行する。
SPECIFICATIONS
【ボディー寸法】
全長 4,330mm
全幅 1,790mm
全高 1,590mm
最低地上高 180mm
最小回転半径 5.5m
ホイールベース 2,610mm
トレッド 前1,535mm/後1,540mm
タイヤサイズ 225/50R18
車両重量 1,450kg
乗車定員 5名
【エンジン・モーター・燃料】
エンジン形式 直列4気筒DOHC
エンジン排気量 1,496cc
エンジン最高出力
78kW(106PS)/6,000〜6,400rpm
エンジン最大トルク
127Nm/4,500〜5,000rpm
モーター最高出力 96kW(131PS)
モーター最大トルク 253Nm
燃料タンク容量 40L
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 22.0km/L
【トランスミッション】 電気式無段変速機
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2021年10月号より)