服部文祥さんが教える「遊びとキャンプ」
『サバイバル登山家』(みすず書房刊)などの著書で知られる作家・服部文祥さん。必要最低限の道具を持ち、食糧は現地調達する「サバイバル登山」を提唱する登山家です。
今回、BE-PAL FOREST CAMP2021@onlineでは服部さん流の「遊びとキャンプ」を紹介していただきました。
まず、服部さんが向かったのは「猟場」。
「日帰りができなくはない場所ですが、辛いので、遊びがてらテントとシュラフを荷揚げします。山に泊まりながら猟ができるようにセッティングしておこうかと」
山を歩きながら、食料を調達するのも服部さん流。この日はキノコを採取していました。
服部さんにとって「キャンプ」とは?
「キャンプを目的にキャンプをしたことなんて、小学生のときしかないですね。山奥に行かないと獲物がとれないとか、デカイ山を登るために1日じゃ帰ってこられないから、高い山を踏破したくてどうしても自然環境に泊まる必要があるから、キャンプするわけで。食いもんはちゃんと家で準備してあったかいうちにキレイな皿で食べたほうがうまい気がするんだけどな。
夜、寝るのも自分家で安心して寝たほうがぐっすり寝られる気がするし。自然環境というのは、こういう風が吹いて気持ちがいいときもあれば、むちゃくちゃ寒くて死ぬんじゃないかってときもあるし、両方だよね。それを受け入れるのが自然環境で遊ぶ楽しさだから、いわゆるキャンプでいいほうだけをとるのは、ずるい!
デカイ山に登ることそのものとか、釣りをするとかそれ自体が楽しいわけじゃん。大前提として楽しいことがドカーンとあって、その中にちょこちょこっと家で生活するよりは不便だったり、苦しかったりすることが入ってくるけれど、そのちょっとした苦しさは、デカイ山登ったり、たくさんイワナを釣ったりすることに比べたら小さいこと。キャンプはおもしろくてデカイことをやるための手段。目的ではないです。目的にはなり得ない。だって、寝ることだったり食うことだったら家でやったほうが楽しいもん」
自然遊びとは?
「釣りしたり、獲物とったり、デカイ山登ったりすること」
釣りあげた川魚と、きのこで夕飯。食料は現地調達という「サバイバル登山」ならではのスタイルが見られました。
服部さん流のスタイルを動画で見よう!
服部さんの山での過ごし方がわかる動画を公式You Tubeで配信中です。テントや現地調達した材料で作る料理など、リアルなスタイルをぜひ動画で!