牧場の柵内で馬と一緒に寝泊まり!? アメリカのプライベートキャンプ場がおもしろい
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2021.11.03

    牧場の柵内で馬と一緒に寝泊まり!? アメリカのプライベートキャンプ場がおもしろい

    牧場を1日貸し切りできちゃう!? 個人経営のキャンプ場

    個性的でおもしろい! 目的で選べるプライベートキャンプ場

    朝起きたら隣に馬がいる! カヤックやジップラインが貸し切りでできる!…そんなキャンプ場がアメリカにはたくさんあります。今回は、個性的でおもしろい、プライベートキャンプ場事情をご紹介しましょう。

    馬がいる牧場キャンプ場。柵内ならどこにテントを建ててもいいと言われる。

    まず初めに少しアメリカのキャンプ場事情を説明すると…、

    アメリカのキャンプ場は大きく分けて3つのカテゴリーに分けられます。まずは国立公園や州立公園などの公共のキャンプ場。ここはキャンプエリアがきちんと区画され、シングル~ファミリー向けのサイトであれば1泊20~40ドル前後で予約でき、場所によっては予約不要、無料という場所もあるようです。

    2つ目は、アウトドアリゾートやチェーン展開するキャンプ場などの企業が運営するキャンプ場。施設がとても充実していて、プールやプレイグランド、釣り堀りなどが完備されている場所も。電気、Wi-Fi完備、冷蔵庫、電子レンジなどが完備のところもあり、1泊40ドル~程度が一般的。

    3つ目は、個人が経営するプライベートキャンプ場。大きな土地を所有する人が庭の一部を開放していたり、牧場や農場の一部をキャンプ場にしている場合が多いようです。設備の充実度は個人差があり、トイレもなく、ただ土地を開放している場所もあれば、トイレ、シャワー、キッチンまで貸してくれたり、山小屋まで自由に使わせてくれる場所も。価格は1泊10ドル~100ドル程度。ロッジやRV(キャンピングカー)を貸してくれる場合100ドル以上のところもあります。

    今回詳しく紹介するのは、3つ目のプライベートキャンプ場。1泊60ドルで、トイレ、シャワー、ファイヤーウッド(キャンプファイヤー用の木)、生みたて卵(朝食時に持ってきてくれる)が付いた牧場サイトに泊まったので、その様子をご紹介しましょう。

    予約はプライベートキャンプ場専用予約サイトが便利

    筆者がプライベートキャンプ場を探すときに利用しているのは「HIPCAMP」というサイト。全米のプライベートなキャンプ場を中心にユニークなキャンプ場を多く紹介しているサイトです。エリア別、日程別、目的別にキャンプ場を絞ることができ、設備やそこでできるアクティビティの内容をチェックすることもできます。

    州別に人気キャンプ場ランキングがチェックでき、ランキングから選ぶことも。

    このサイトで予約をすると、すぐにオーナーから連絡が来て、メールか電話で詳細のやり取りができます。サイト内には、キャンプ場の口コミやオーナーの評価も載っているので、とても参考になるはず。ちなみに私は今まで5か所以上、このサイトで予約をしましたが、どのオーナーもとてもフレンドリーで親切でした。

    滞在中は施設の利用も自由、動物とのふれあいも自由

    さて今回のキャンプ場。まず到着すると、オーナーから歓迎を受け、牧場内をひと通り案内されます。

    滞在期間中、自由に馬、ヤギ、鶏、ひよこなどと触れ合うことができるので子供は大喜び。

    家畜小屋、オーナーの家、トイレ等使える施設も教えてもらえます。その後、牧場の柵内であればどこにテントを張ってもいいと言われ、自分達で好きなところにテントを張ります。牧場内の移動はもちろん車。車の真横にテントを張れるのも便利。

    見渡す限りオーナーの所有地。どこに自分達の拠点を作ってもOK。

    注意すべきことは、キャンパーが牧場の柵内、つまり馬やヤギなどの家畜の住むエリアに泊まらせてもらっているという立場であること。とてもフレンドリーな馬たちですが、身の危険を感じると襲ってくる可能性があるので、優しく接することが大切。ちなみにキャンパー達は、いざという時に馬を追い払うための鞭を渡されます。

    とても穏やかな馬で、キャンパーに慣れているので、襲われたり、食べ物を食べられる心配はほとんどない。とはいえ最初はドキドキ。

    数か月滞在している長期キャンパー達も

    キャンプ場には何か月も滞在しているキャンパーや、RVで生活をする人もいる。中には話しかけてくるフレンドリーなキャンパーも。

    基本的にオーナーさんとのやり取りは、チェックインとチェックアウトの時のみですが、途中で見回りをしてくれたり、朝には生みたて卵を持ってきてくれたり、キャンプファイヤー用の木を持ってきてくれたり、常に気にかけてくれて、親切に対応してくれます。

    この牧場では事前予約で乗馬体験、乳しぼり体験、工芸品作りなどもできました。

    貸し切りでカヤックやジップラインができる場所も

    プライベートキャンプ場は1組限定のところも多く、施設を貸し切りで使えることも。

    プライベートキャンプ場のいいところは、その施設ごとに様々な特徴があること。場所によってはテントのそばで川遊びができたり、岩滑りが楽しめたり、カヤックやジップラインを用意してくれている場所も。価格は少し高くなりますが、ツリーハウスやロッジ、RV、ティピーなどに泊まれるキャンプ施設もあります。

    こちらのレイクサイドキャンプ場。キャンパーであれば施設は自由に使えますが、ライフガードはいないので自己責任で。

    いかがでしたか? 季節や目的に合わせていろいろなタイプが選べるアメリカのプライベートキャンプ場。アメリカへの旅行が実現した際はぜひ体験してみてください。

    私が書きました!
    アメリカ在住フリーライター
    ちえ
    4年前から家族4人でアウトドア大国アメリカに移住。念願のキャンプデビューを果たす。休みがあれば国立公園や州立公園のトレイルを巡り、テントを張る。アウトドアと旅行が大好き。最近はキャンプ飯の研究とパン作りにハマる。女性誌、情報誌の他、趣味である水泳や自転車の雑誌・Webサイト執筆経験も。

     

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    BE-PAL編集スタッフ・ハラボー、カナダ・オンタリオ州でカナディアンカヌーでの川下りに挑戦!

    2024.12.22

    アメリカ・カリフォルニア最も奇妙な風景が広がる「アラバマ・ヒルズ」を歩いてみた

    2024.12.21

    南アフリカで人気のダッシー(ケープハイラックス)って知ってる?【動物ドッキリクイズ・その17】

    2024.12.20

    フィジーで砂風呂ならぬ「泥温泉」に入ってみた!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2024.12.19

    カナダ・オンタリオの湖と森の原野へBE-PALスタッフ・ハラボーが突撃!カヌーに挑戦だ~

    2024.12.18

    北米で冬の長さを占うとされる動物「グラウンドホッグ」とは?【動物ドッキリクイズ・その16】

    2024.12.17

    四輪バギーで尾根筋ハイクならぬ尾根筋バイク体験!@フィジー【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2024.12.17

    【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅 vol.15】ペルーの密林に隠された猿の楽園=モンキー・アイランドへ

    2024.12.14