靴紐がほどける!靴が滑る!
登山やトレッキング、トレイルランニング。たくさん歩く日に限って靴紐が何度もほどけてしまう……。外遊びあるあるですよね。撥水加工がほどこされ、表面がツルツルになっているものが多い登山靴の靴紐はどうしてもほどけやすいことが多いです。ほどけたのに気づかず歩いていると、疲労が蓄積してしまったり、転倒など事故の原因にもなりかねません。
今回はほどけにくい靴紐の結び方を「蝶結び+ひと結び」「イアン・ノット」「イアン・セキュア・ノット」の3種類紹介します!
後半では靴底がすり減ってしまった時に使える、応急処置の滑り止めの方法も紹介します。
蝶結び+ひと結び
まずは、警視庁災害対策課のツイッターでも紹介された「蝶結び+ひと結び」を紹介します。
靴紐がほどけてしまう時のほかにも、靴紐が長すぎて少し余ってしまう時にも使える方法です。
結び方
まずは普通に蝶結びをします。
蝶結びの左右の輪を使って、ひと結びをします。
結び目を引き締めれば、完成です。
ほどく時にひと結びの部分を両手で緩める必要があるのが面倒ですが、簡単で、とっさの時にも使いやすい方法です。
イアン・ノット
次はイアン・ノットを紹介します。別名は「アスリート結び」。慣れてしまえば簡単で、かつほどけにくいので、スポーツをする人からも人気の結び方です。
結び方
まずはひと結びをします。
左右の紐を使って輪を作ります。
輪を作ったら、上の図のように輪の右側の紐が上にくるようひねります。
右側の輪が上にくるよう重ねます。
赤い点の部分を紐の上から右側へ、青い点の部分を紐の下から左側へ引っ張ります。
ぎゅっと引っ張ります。
結び目を引き締めたら、完成です。
ほどく時は蝶結びと同様、靴紐の先端を引っ張ればほどけます。
イアン・セキュア・ノット
最後は先に紹介した2つよりも強力に結べる方法、「イアン・セキュア・ノット」を紹介します。
結び方
まずはひと結びをします。
左右に1つずつ輪を作ります。
右側の輪が上にくるよう、2つの輪を重ねます。
図の赤い点の部分を青い点の位置へ、前から後ろに向かって通します。
図の赤い点の部分を青い点の位置へ、次は後ろから前に向かって通します。
結び目を引きしぼり、形を整えたら完成です。
イアン・セキュア・ノットは蝶結びと同様、先端部分を引っ張ればほどけます。
ただ結び目ががっしりしていて、蝶結びのように簡単にはほどけないため、両方の先端を力を込めて引っ張ってください。
滑りやすい靴を滑りにくくする小技
最後に、滑りやすい靴で歩く時の工夫を紹介します。
凍結した道や苔むした道など、滑りやすい道を歩く時には、大きめの輪ゴムを2〜3個靴に通してみてください。
応急的にですが、使い込んで滑り止めが消失してしまった靴や、靴底がツルツルの革靴でも滑りにくくなります。
靴まわりのイライラを快適に!
靴紐の結び方は、一見難しそうですが、慣れてしまえばすぐ結べるものばかりです。ぜひ普段から使って、結び方に慣れてみてください。
ほどけてばかりの靴紐や、滑りやすい道は地味にストレス。放置しておくと脚に疲労が蓄積してしまいます。ぜひ靴紐のほどけにくい結び方や、滑りにくくするライフハックを使って、外遊びを楽しんでくださいね。