島根県邑南町の「沼田農園」では、自らが生産した米や季節の野菜を使ったオリジナルの災害備蓄食を開発・発売している。本来災害用の非常食といえば、賞味期限が2~3年は当たり前。長く保存できることでストックしやすい設計となっているが、こちらの備蓄食の賞味期限は約半年から1年間。ローリングストック法を取り入れることを前提に、いつでも美味しい備蓄食を食べることができるよう作られているのだ。
島根の農産物を生かした美味しい災害備蓄品の数々
沼田農園が災害備蓄食のローリングストック法として取り入れているのは、定期的に商品を届けることができるサブスクリプションサービス。毎月届く「農家のこだわりローリングストック食」では2食分(1食およそ3~4人前)の災害備蓄食と固形燃料が届くコースとなっている。月ごとに異なるテーマで届けられるが、12月号は具材を入れて炊くだけで完成する「炊き込みチャーハン」。米300gと具材、乾燥卵、味付けのしょう油が2セット入っている。
こちらは個別注文ができる「香茸ご飯キット」。香茸は邑南町でもっとも珍重されている天然キノコ。ごく一部の山にしか生えない、知る人ぞ知る存在だ。醤油を熟成させたような香ばしい風味があり、濃厚な旨味もあわせ持っている。こちらは島根県産の舞茸をあわせ、島根県産の出西生姜と地元の醤油蔵の醤油で味付けしている。
「プラオキット」はインド風の炊き込みご飯。邑南町産チョウザメの缶詰をセットになった「チョウザメ缶プラオキット」と、プラオキットと相性の良いファンシータイプのツナ缶ガセットになった「ツナ缶プラオキット」も販売している。
野外で使える炊飯器具がない人用に、4合炊きのメスティンとミニストーブつきのスターターセットも販売。ほか風防と固形燃料4個、ライター、計量カップ、防災備蓄食2食(舞茸ご飯キット、プラオキット)ガセットになっており、あとは水を450ml準備すればそのままつくることが可能だ。無洗米なので、研ぐ必要はない。
消費の際はキャンプ飯として活用しても楽しめる。アウトドアに取り入れつつ、防災意識を高めていきたい。商品は沼田農園の公式サイト「島根の米農家」(https://onansasa.stores.jp/)で購入・受付可能だ。