メスティン歴18年。気になる新製品は買って使ってみる
最初に買ったメスティンは、もう18年前。新しいものが発売されると、その都度、購入して使い勝手を確かめる。ある意味、メスティンマスターでもあるYouTuberのwinpy-jijiiさんに、所有するメスティンを見せていただいた。
「最初に買うたのは、トランギアのメスティンやね。これは、蓋を赤く塗装しています。耐熱塗料を使っているので、簡単には剥げません。この頃は、赤が好きでいろんなものを赤く塗ってました。そん次に買うたのが蓋がグリーンのやつかな。これもトランギアやけど、この頃はグリーンがマイブームで(笑)。よく見ると、横のしぼりの大きさやメーカー名の刻印の位置が変わっています」
蓋を塗装されたメスティンは、アルミニウムのままのメスティンと比べ、どこか楽しそうな雰囲気が演出されているからおもしろい。蓋を赤く塗装したものはグリップまで交換して、世界にひとつのメスティンに仕上げたそうだ。
「2020年だったかな。ダイソーで小ぶりのメスティンが発売されたんで、それも加えました。トランギアのメスティンの中にスッポリ入るサイズがええですわ。それに、近頃は1合もご飯を食べられませんから、半合を15分ほどで炊けるサイズ感は、ジジイには丁度ええんです。蓋を黒く塗装してみたら、これも高級な感じに仕上がりました」
550円で購入できるダイソー・メスティン。最近では、中に敷く網なども販売されているので、愛用されている方も多いのでは?
後発メーカーのメスティンは強度が高い
「最近、買うたのがコーナン(ホームセンター)と、ニトリのメスティンですわ。後発だけあって、どちらも作りがええですわ。コーナンのものは、厚みがあって、手で押してもたわまない。目盛りもあるから計量するにも便利。ニトリのやつは、さらにアルマイト加工されているから色もかっこええ。普通のサイズと2倍近いラージサイズの2種類があります。デカイのは、中に小型のOD缶やストーブも入るので、コーヒーセットをすべて入れて持ち運べます。専用の袋が付いているんで、それも便利です」
一見すると同じように見えるメスティンだが、トランギアの製品と安物のメスティンでは、大きな違いがあるという。
「蓋を外してみるとわかりますが、トランギアのメスティンには、横に”しぼり”が入っていて、ご飯を炊いたときに隙間から湯気がもれないように工夫されています。このしぼり加工のおかげで、薄いアルミでもしっかりと強度が保たれています。安物は、このひと手間がないので、縁が曲がってしまったり、隙間から湯気が漏れてしまいますねん」
そして、デザイン的にお気に入りというのが、スケーターのメスティンだ。
「これはほかのメスティンと違って、本体がとても浅く作られています。なので、中に小さなメスティンを入れて運ぶことができません。その代わりに、蓋のデザインも凝っていて、まあかっこええんですわ。全体が薄いから、ザックの中に入れて運んだり、弁当箱として使ってます」
肉を美味しく焼けるメスティンの蓋
そして、最後に紹介してくれたのが、メスティン専用設計の黒皮鉄製の蓋。
「これは新潟県燕市で作られたもので、トランギアのメスティンに合わせたサイズのものを買うてみました。ずっしりと重いので、ご飯を炊くときには蓋が浮くこともありません。肉を焼いてみると、これがまたええんですわ。縁が立っているので、油やソースがこぼれない。平たい鉄板では、油がこぼれてしまい、コンパクトストーブもテーブルも油まみれになるけれど、これはそんな心配もなし。焼いた肉の上にグレービーソースをかけて、ジュージューいわしてやりました(笑)」
価格、作り、サイズなど、選択肢が増えているメスティン。winpy-jijiiさんのコメントを参考に、自分にあったものを探してみてはいかがだろう?そして、ひと手間かけて蓋を好みの色に塗ったり、取っ手のカラーを変えるなど、自分らしく小細工してみるものいい。大好きな道具にさらに愛着が沸くに違いない。