今回、料理家・蓮池陽子さんが用意してきたのは、カルビーの「じゃがビー」。山菜やキノコを愛する自然派の陽子さんにしては、ちょっと変化球です。しかし、数あるポテト系スナック菓子のなかでも、これがいちばんじゃがいもの素材感が残っていて、ホクホクに仕上がるとのこと。そのほかの材料は、固形のクリームチーズと乾燥させたニンニクチップ。どちらも、たいていのスーパーマーケットで売られている加工食品です。包丁を使うのは、玉ねぎだけ(これも家でスライスしてくれば、包丁いらず)。これらを煮て、みそを加えると、あら不思議、うま味とこくがたっぷりのクリームシチューです。みそは、クリームチーズの味となじませるため、味のさっぱりした白い米みそをセレクトしています。たしかに、洋風の素材のなかに違和感なくみその塩味が溶け合って、スープ全体の味を引き締めています。まさに、和をもって貴しとなす! 聖徳太子もびっくりです。ニッポンのみそは、どんな食材同士をも仲良くさせてしまうんですね。
みそ大好きの陽子さんによる「ソトみそスープ」は、Facebookの「みそパル」でも月に4回公開中です。その中から厳選したメニューを『BE-PAL』本誌(次回は2022年2月号)でも紹介しています。こちらもお楽しみください。
【陽子さんのソトみそスープ 第2回 ポテチーズみそスープ】
●材料(1人分)ロッキーカップ(約400ml)を使用
「じゃがビー」バター醤油か塩味…2/3袋
玉ねぎ…1/6個
にんにくチップ…6枚ぐらい
クリームチーズ(個包装)…3個
米白みそ…小さじ1〜
黒こしょう…適量
イタリアンパセリ…適量
●作り方
1、ロッキーカップにクリームチーズをちぎり入れて、スプーンなどで軽くつぶしておく。
2、水(250ml)、スライスした玉ねぎ、にんにくチップ、じゃがビーを加えて火にかけて、沸騰したら火を弱めてクリームチーズを煮溶かせるように混ぜる。
3、玉ねぎに火が通ったら、みそを加えて味を整える。黒こしょう、イタリアンパセリを振りかける。「追いみそ」してもOK。
協力:みそ健康づくり委員会