世界でたった1つ!オリジナルガーランドを手作りしよう
キャンプシーンを彩るガーランド。既成品を購入するのも楽しいですが、お手製であれば、愛着もまたひとしおです。
特別に凝った材料は必要ありません。家にあるものだけでも、じゅうぶんにステキなものができあがります。
そもそも、ガーランドとは?
ガーランド(garland)は「フラッグ(旗)」ともいい、花や実などを輪っか状(花冠など)にしたものや、ヒモ状に連結させたものを指します。海外では慶事の装飾小物として、古くから親しまれています。
キャンプにおいては、自分のテントの目印にしたり、見づらいテントロープの視認性を上げたりという実用目的のほか、目を楽しませる装飾雑貨としても用いられます。
よく見かけるのが逆三角形の布を連ねたガーランドですが、モチーフの色、柄、形、素材にとくに決まりはありません。自由度が高いため、創作でオリジナリティーを出しやすく、作って楽しいキャンプ小物です。
用意するもの
【材料】
・好きな色柄の布
・型紙(ダンボールなど)
・定規
・筆記具
・ヒモ(麻紐やリボンテープ、糸などなんでも可)
・はさみ
・接着剤(両面テープやボンド、のり、グルーガンなど、布同士を接着できる何か)
材料を用意する上で一番の悩みどころは、布の色柄選びでしょう。もし悩んだら、
・大人向けガーランド……同系色無地やアースカラーの組み合わせ
・子どもが喜ぶガーランド……原色や柄同士の組み合わせ
あたりが、個人的におすすめです。
素材は布以外にも、ナイロン地や不織布など、どんなものでもOKです。また、蛍光素材や電飾、自然素材(ドライフラワーや木の実など)をモチーフにするのもステキですね。
簡単なガーランドの作り方
今回は、手元にある不織布バッグを活用して、ガーランドを作成してみました。不織布は、丈夫で端がほつれず、工作の際に扱いやすい素材です。
1.型紙づくり
まず、紙切れで作りたいサイズの三角形を作ったら、その2倍サイズの菱形のダンボール型紙を作ります。
2.布をカット
型紙に合わせて布を切ったら……
3.配置
モチーフをヒモの上に仮置きし、必要なヒモの長さや色柄のバランスなどを考えましょう。
三角形同士は、密に並べるのも間隔を空けるのも自由です。(写真は密に並べたものです)
4.仮留め
配置が決まったら、両面テープなどで仮留めし、半分に折ります。
5.接着
いよいよ、接着段階です。今回使用の不織布は、両面テープやボンドでの接着が難しいため、グルーガンを使用しました。素材に応じて、接着しやすいものを選びましょう。
布の厚みや色柄によっては、接着剤が透けたりにじんだりすることもあるので、注意しましょう。
6.形を整える
裏表両面からチェックし、貼り合わせてはみ出した箇所をカットして整えます。
最後に、ヒモの両サイドを輪っか結びにしたら……
完成
キャンプ気分を高める、手作りガーランドの完成です。
今回は、アースカラーの花柄素材を使いましたが、とくに色柄選びにタブーはありません。たとえば着古したデニムを、あえて切りっぱなしにして用いるのもステキです。
布にアイロンをかければ、より美しい仕上がりになります。今回は不織布素材につき、アイロンがけはしていませんが、波打ちを抑えたい場合は、辞書などを重しにしてフラットにするのもいいですね。
ほかにもこんなガーランド
またほかにも、さまざまな用途のガーランドを作ってみました。
1.保湿用ガーランド
こちらは2020年、セリアで購入した加湿用不織布です。本来は水を入れたコップに立てて使うものですが、今回は、これをミニガーランドに作りかえてみました。
テントや暖房のきいたお部屋など、加湿したい場所に吊るして活用できます。
霧吹きなどで水を含ませれば、保湿用のガーランドとなります。
※不織布バッグだと、表面にナイロンコーティングや撥水加工がほどこされていて、まったく吸水しない場合があります。
2.葉っぱ型ガーランド
こちらは、裏側にポプリを入れる袋付きの、葉っぱ型ガーランドです。
虫よけアロマや柑橘系、ハーブ系の香りを含ませ、テント入り口などにガーランドのように並べて吊れば、ちょっぴり虫の侵入を防げるかもしれません。
裏側は、こうなっています。
コットンの他、ポプリや脱脂綿、ガーゼ、キッチンペーパーなどでもOKです。精油やコロン、アロマオイルなどを含ませれば、いい香りを放つガーランドになります。(虫の寄ってきそうな、花や蜜の香りは避けましょう)
たとえば、車内やクローゼット、ベッドサイド、玄関など、屋外だけでなく屋内で活用することもできます。
キャンプを盛り上げるサブ小物、手作りガーランド
必須アイテムというわけではないものの、あると数倍キャンプが楽しくなる小物、ガーランド。今回は、そのもっともシンプルな作り方のひとつをご紹介しました。
高度な技や材料は不要で、本当に家にある用品だけでも、小一時間あれば作成することができるという手軽なもの。仕上がりが不安な場合は、まず折り紙などでミニチュア試作し、それから本番を作ってみるのもいいですね。
三角形だけでなくスクエア、星型など、遊び心を加えて、テントをめいっぱい彩ってみましょう。キャンプの喜びも、上乗せ間違いなしです!