11月17日、フィンランド大使館メッツァ・パビリオンで、フィンランド人の6つの幸せの秘訣を知るイベント、「6 Suomi Secrets」のプレス体験会が行われました。このイベントは、フィンランドの3つの地域、「ヘルシンキ」「湖水地方」「トゥルクと群島地方」をイメージした会場で、フィンランドらしいアクテビティを通じて、フィンランド人の6つの幸せの秘訣を知ろうというもの。
国連が発表する、世界幸福度ランキングで4年連続して一位を獲得しているフィンランド。そんなフィンランドに暮らす人々が感じる幸せとは、どんなものなのでしょう。
美しい湖と森に囲まれたフィンランドは、自然との距離が近く、多くのフィンランド人が週末に森に行ったり、夏休みに湖畔のコテージに滞在したりしています。環境に対する意識も高く、サスティナブルな社会を目指して国を挙げて様々な取り組みを行っています。
フィンランド人の幸せの秘訣に、「自然」は深く関わっているのです。
自然を守りながら旅をしよう 「サスティナブル・トラベル・フィンランド」
今回の体験会では、Visit Finland(フィンランド政府観光局)が手がけるプログラムで、観光業界に向けた「サスティナブル・トラベル・フィンランド」についての報告もありました。
これは、「経済」「生態学」「社会」「文化」の4つの視点から、環境にやさしい観光と持続可能な開発を目指すもの。
この「サスティナブル・トラベル・フィンランド」には、2021年11月現在、66の地域と730の企業が登録しており、そのうち一つの地域と128の企業が認定を受けているのだそう。
旅をする際、この認定を受けた地域や企業を積極的に選ぶことで、フィンランドの豊かな自然を守ることに貢献できるのです。
旅行者でも環境にやさしい社会に参加できるのは、嬉しいことですね。
3つの地域の幸せを感じるアクティビティ
今回のイベントで行なわれた、フィンランド人の幸せの秘訣に触れるアクティビティをちょっとご紹介。中には自宅で楽しめるものもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヘルシンキのアクティビティは、ヴァーチャルで楽しむ自転車の旅。
ヘルシンキとエストニアのタリンを結ぶフェリー、シリアラインを降り、カモメの声を聞きながら海辺を走れば、気分はすっかりヘルシンキッ子。ヘルシンキには旅行者にも便利で、環境にもやさしいレンタサイクルもあるので、ヘルシンキ旅行の際にはぜひ取り入れてみて。
群島地域のアクティビティは、小さなフラワーリース作り。頭に飾るフラワーリースは、フィンランドでは夏至祭に欠かせないもの。ワイヤーで作った輪に、花や葉を巻きつけて作ります。今回は、少し小さなサイズ。最後ワイヤーの端と端をリボンで結ぶと、とてもかわいく仕上がります。バッグに飾っても素敵ですよ。
飾るものより使う植物の量も少ないので、自宅でも手軽に挑戦できそう。
フィンランドの群島地域にある町、ナーンタリには、ムーミンのテーマパーク、ムーミンワールドがあります。今回会場では、ムーミンの小説に出てくる名言を書いたポストカードが置かれていました。
ムーミンの小説には、心に響く名言がたくさん。ユーモアで心を軽くしてくれるもの、人生の深みを感じさせてくれるもの、これらの名言をゆっくりと味わいたいですね。
湖水地方のアクティビティは、DIYサウナスクラブ。
フィンランドでは、サウナは暮らしに欠かせないもの。長く厳しい冬に体を温めるのはもちろん、心身ともにリフレッシュしたり、体の調子を整えたりするのにも大切な役割を果たしています。
サウナスクラブは、空き瓶に砂糖を半分ほどと、ひまわりオイル(なければオリーブオイルなどでも可)を小さじ2、ローズマリーの葉を適量混ぜたら、できあがり。顔や腕などに刷り込んで使います。サウナにはなかなか行けないという人は、お風呂タイムで試してみて。
フィンランドの人たちが、身近な自然やサウナを通して感じる幸せの秘訣。私たちの日々の暮らしにも取り入れてみたいですね。
ライター・編集者