冬キャンプではあたたかいキャンプ飯が食べたくなりますよね?そんな時、個人的におすすめなのが、鍋料理です。鍋料理は煮込むだけでできあがるので、手間がかからず、冬のキャンプ飯にぴったりです。
今回は「タイスキ」という一風変わった鍋料理をご紹介します。タイスキのたれは業務スーパーで手に入れることができ、誰にでも簡単に調理できる料理です。
タイスキとは?
タイスキとは、日本の寄せ鍋のような、タイの鍋料理です。
野菜やシーフード、お肉などの具材を、鶏だしをベースにしたつゆで煮込みます。それらの具材に火が通ったら皿に上げ、オイスターソースやナンプラー、唐辛子などがベースのエスニックなつけダレにつけて食べる料理です。
タイスキはスープが鶏ガラベースなので、スープ自体はあっさりしていますが、たれには唐辛子が入っています。子供が一緒に食べる場合は、タイスキのたれを避け、ゴマドレッシングやポン酢をつけて食べることで、同じ鍋を囲むことができます。
業務スーパーのタイスキのたれ

タイスキのたれ。
こちらが業務スーパーで手に入るタイスキのたれ。タイ料理の味の基本である「甘味」と「辛味」が強いたれです。口にすると、甘味が口いっぱいに広がった後、辛味がガツンとやってきます。このままでもおいしいのですが、個人的にはタイ料理のもう一つの味の基本である、「酸味」がほしいところです。よりエスニックさが欲しければ、レモンやライムなどの柑橘系の酸味を加えると、おいしく召し上がることができますよ。
タイスキの材料

材料
<材料4人分>
・にんじん 小2本、もしくは大1本
・水菜 2束
・白菜 4分の1
・たらの切り身 3枚
・鶏もも肉 1枚
・エビつみれ(市販のものを1パック)
・タイスキのたれ
・鍋キューブ 鶏だしうま塩 4個
・水1リットル
具材に決まりはありません。ベースの味が鶏なので、どんなものでも合います。本場のタイでも具材は店によって千差万別です。お好みの具材を使用しましょう。
今回、だしには固形の鍋キューブを使用しましたが、細粒の鶏だしでもかまいません。
タイスキの作りかた
1.具材をカットする

にんじんの輪切り。
にんじんは皮をむき、輪切りにしましょう。

水菜をカット。
水菜は5cm幅に、白菜と鶏肉は一口大にカットします。

カットした野菜。
カットした野菜は、にんじんや白菜の芯などの煮えにくいものと、水菜や白菜の葉の部分の煮えやすいものとをわけておきましょう。
2.沸騰したお湯に鍋キューブを入れる

お湯に入れた鍋キューブ。
水1リットルを鍋に入れ、火にかけます。沸騰したら鍋キューブ4個を入れ、よく溶かします。
3.煮えにくい具材を入れる

煮えにくい具材から入れます。
煮えにくい具材から、鍋に入れましょう。にんじんと鶏もも肉を入れ、ふたをして、にんじんが柔らかくなるまで、5分ほど煮込みます。

煮えているか確認しましょう。
ふたを開け、にんじんが柔らかくなり、鶏もも肉に火が通っているのを確認したら、たらの切り身、エビつみれ、白菜の芯を入れます。再度、ふたをして、白菜の芯が柔らかくなるまで、2分ほど煮込みましょう。
4.煮えやすい具材を入れる

煮えやすい葉物を入れる。
最後に白菜の葉の部分と水菜を入れ、ふたをして、1分ほど煮込めば、できあがりです。
タイスキのたれをたっぷりとつけて食べる

たれはたっぷりとつけましょう。
タイスキのたれをたっぷりとつけて召し上がってください。普段の鍋とは違い、甘辛いのが新感覚。ゴマの風味が効いていて、箸がとまりません!
締めにはタイビーフンがおすすめ

タイビーフン。
タイスキの締めには、エスニックつながりで、タイビーフンをおすすめします。こちらも業務スーパーで手に入ります。タイビーフンは米からできた麺です。ラーメンやうどんなどの、小麦からできた麺よりもあっさりしているのが特徴です。
タイビーフンの調理には下準備が必要になります。

お湯にタイビーフンを漬ける。
60度Cほどのお湯(ぬるま湯よりも少し熱いお湯)をボールに入れ、タイビーフンを漬けて、15分ほど放置します。

水をよく切ります。
15分後、ざるにあげ、よく水を切ります。
この下処理を行うことで、タイビーフンが、よりシコシコと、弾力のある食感になります。

なべにタイビーフンを入れて煮込みます。
下処理をしたタイビーフンは鍋に入れて、1分から2分煮込めば、食べられる硬さになります。お好みの硬さまで煮込んでから召し上がりましょう。
個人的に、タイスキの鍋に最も合う麺類は、タイビーフンのような米の麺だと思います。あっさりした鶏ベースのスープに、あっさりした麺が絡み、いくらでも食べられそうな気になります!
さいごに
タイスキは、たれに唐辛子が入っているので、食べるだけで身体をあたためることができます。キャンプでは、灯油ストーブの上でも調理ができます。灯油ストーブにあたりながら鍋をつつくことにより、身体の芯からあたたまることができますよ。ぜひ試してみてくださいね。
