東京から車で約1時間という場所に位置する千葉県市原市。手軽に都会の喧騒を忘れられるのが魅力です。その市原で、現在「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」が開催中。アウトドアを楽しみながら芸術をも体感できる市原の魅力を、サイクリングで巡ってみた体験記とともにご紹介します。
房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+
「いちはらアート×ミックス2020+」は、千葉県市原市の里山や閉校した学校、小湊鉄道の駅舎などに、世界各国のアーティストのアート作品が展示されている芸術祭です。会場は9エリアあり、すべてを回るには2〜3日かかるというのが目安の広さで展開されています。
移動には「小湊鉄道」と会場内を周遊する「芸術祭無料周遊バス」の組み合わせのほか、各会場に設置されている芸術祭無料駐車場を利用して「車」で巡ることもできます。
屋内に展示されているアートもありますが、駅舎や自然の中に溶け込んでいる作品は、空や草木をもその一部にしてしまったような印象。差し込む光や風、草木の香り、列車の汽笛…。まさしく五感で感じられるアートです。
作品鑑賞には、パスポートが用意されており、作品付近に設置されているスタンプを押しながらスタンプラリーを楽しみながら巡ることもできます。
小湊鉄道を軸とした周辺エリアで開催されている「いちはらアート×ミックス2020+」の会期は、2021年12月26日まで。東京駅からアート散策の起点ともなっている五井駅までJRで約1時間なので、思い立ったらふらっと出かけてみることもできますね。
e-bikeで里山サイクリング
今回は、その「いちはらアート×ミックス 2020+」 を自転車で巡ってみました。
e-bikeをはじめレンタサイクルは五井駅、上総牛久駅、月崎駅、養老渓谷駅などにあり、電動自転車も用意されています。
レンタサイクルで巡るメリットは自然を最大限に感じられるところ、そして車では入れないような場所にも行けるところ。
例えば洞窟感のある素彫りのトンネルを通ったり、見晴らしのいい場所で一息ついたり。草木の香りを感じながら、巡れるところは、車移動にない良さです。
また e-bikeは電動でアシストされているとはいえ、アップダウンのある山道を走ることで、適度な運動不足解消にも。防寒着を着込んでいた体がぽかぽかしてきます。
走っていると、時折聞こえる汽笛の音で、列車が近づいていることがわかれば、線路沿いで写真撮影することも。トロッコをはじめ小湊鉄道の列車が大自然の背景とともに見られるスポットもあり、カメラを向ける、いわゆる「撮り鉄」の姿もありました。
体力に自信がなくても、e-bikeなら距離ある場所に、時間や駐車スペースを気にせず行けるので「いちはらアート×ミックス2020+」を巡るには良い移動手段です。
ワカサギ釣り
市原湖畔美術館近くの高滝湖では、ワカサギ釣りも楽しめます。これから寒さの厳しくなるシーズンにはありがたいドーム桟橋や貸し竿などもあり、親子連れやカップルの姿も見られました。
キリンと朝食、クリアドームテントで夜空の星が楽しむ。特徴あるグランピング場
市原には特徴あるグランピング場があります。
その1つ「THE BAMBOO FOREST」では、キリンと一緒に朝食が食べられる珍しい体験(4月1日~10月末の期間限定)ができたり、ツリーハウスタイプの部屋に泊まることができます。
また、「高滝湖グランピングリゾート」では満天の星をくつろぎながら楽しめる、直径6mの大型クリアドームテントがあります。自転車の貸し出しもおこなっているので、ここを拠点に「いちはらアート×ミックス 2020+」のスタンプラリーを楽しむこともできます。
家でリアル宝探し いちはらトレジャー
「市原まで行くことができない」という方には、オンラインで楽しめる「いちはらトレジャー」という宝探し企画もあります。これは4つのエリアをクリアすると、グランピングや特別ツアー招待券などの商品がもらえる抽選に参加できるというもの。期間は2022年1月31日までで、参加費は無料。LINEを使用したバーチャル探索なので、宝の地図(参加冊子)をダウンロードし、冊子に記載のあるLINEアカウントを友達追加すると参加できます。一人でも、家族や親族が集まる場でも、年末年始に宝探しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アウトドアで楽しめる市原をご紹介しましたが、市原市では「いちはらライフ&ワークコミッション」という市南部地域への移住やオフィス立地を支援するワンストップ体制も整っています。デュアルライフ(二拠点生活)やワーケーション、移住を検討されている方は、東京から近く、自然豊かな市原への移住も検討してみるために、いちど市原のイベントに足を運んでみるのもいいかもしれませんよ。
いちはらアート×ミックス実行委員会事務局 https://ichihara-artmix.jp/、
市原市観光協会 https://ichihara-kankou.or.jp/
いちはらトレジャー https://huntersvillage.jp/quest/ichihara
いちはらライフ&ワークコミッション https://lifework-ichihara.com/
※開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
文/栗山 佳子