まったくの初心者が、カヤックフィッシングに挑むもようをリアルにレポートするこの連載。第6回は、キス釣り後編です。
「オモリが底についてるの、ちゃんとわかります?」たまりかねた沼野さんが近づいて来て言った。どうだろう、わかるといえばわかるが、わからないときもある。そう伝えると、「オモリが軽いのかもしれませんね、ちょっとこれでやってみてください」と、沼野さんが使っているタックルを貸してくれた。何から何まですいません。
借りた仕掛けを落としてみると、「ゴトン」とオモリが海底に着いた感触がたしかに伝わってきた。さっきまでとは違う。岸から投げると水深はせいぜい3メートルほどだからオモリは軽くてもいいが、カヤックでちょっと沖に出ると(それでも湾内)、水深は10メートル近くなるので、そうなるとオモリは重たくしなければいけないらしい。なるほど、ひとつ勉強になった。