炎を鑑賞できる焚き火台を選ぼう!
もともと、焚き火というのは寒いときに暖をとるためにするもの。ところがいまは、季節を問わずキャンプで必須の楽しみのひとつになり、焚き火台需要も赤丸急上昇中で、ひっきりなしに新作が発表されている。
二次燃焼構造で高熱燃焼するタイプ、さまざまな付属品で焚き火を調理に利用しやすいタイプなど、高機能、利便性を打ち出したモデルが目白押し。ちなみに二次燃焼するタイプは、燃焼炉内側は高熱になるが周囲は暖まりにくく薪の消費量が増えるというふうに、各々のタイプの特徴を知って選びたい。
そんな数ある焚き火台の中から今回紹介するのは、炎をじっくりと観賞できるモデル。火をおこしてせわしなく料理するのではなく、お気に入りの場所でキャンプチェアにどっかり座り、炎を愛でながらゆったりくつろげる──というのがテーマだ。
五徳付きモデルもあるが、今回はあえて付属品を使わずに撮影。燃焼状態、デザイン、サイズをチェックし、自分流の焚き火が楽しめる一台を探そう!
ロースタイルキャンパーに最適
テンマク デザイン/いろり炉「Bon火」
¥32,780
(約)W580×D580×H225mm
火床が大きく、ダイナミックな焚き火が楽しめるモデル。中央部がメッシュになった火床の下には、燃焼に必要な空気を取り入れて上昇気流を促す仕組みが施されているので、本当によく燃える。火床を囲う板が大きく広がっているため暖房効果もバッチリだ。
桐製の土台はケースも兼ね、すべてのパーツを収納することが可能。ストラップも付属。
問い合わせ先:カンセキWILD-1 028(651)0570
https://www.tent-mark.com/
切り出し模様付きの側板がオシャレ!
オンウェー/聖火焚火台(M) PLUSモア
¥21,450
W380×D335×H280mm(本体のみ)
6枚の板を連結した本体をパッと開くだけでセット完了。さらに調理のための足場となる切り出し模様付き五徳(モア)をのせると、炎をバックにした模様が楽しめちゃう。炎を存分に楽しみたいなら、コレでしょう!
本体、モアともにペチャンコにたため、収納性も文句なし。専用収納袋が付いている。
問い合わせ先:オンウェー 03(3234)9981
https://www.onway.jp/home/
シンプルで大きくてよく燃える!
ファイヤーサイド アウトドア/ポップアップピット
¥15,400
W620×D620×H390mm
広い火床スペースが魅力の一台。ステンレスメッシュ製の火床前面から空気が流入するので、放っておいても薪が灰になるまで本当によく燃える。火床下部に取り付ける遮熱シートも付属し、地面へのダメージにも配慮されている。
中央収束型の脚を芯に、そのほかのパーツ類を筒状にロールアップ。収納ケース付き。
問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860
https://www.e-mot.co.jp/
着火が楽だからビギナーにお薦め!
SOTO/ エアスタ ベース
¥13,200
エアスタ ウイングL
¥7,480
W450×D450×H285mm
中央の筒部分に焚き付け用の枯れ枝を適量入れてライター等で点火。するとアッという間に力強く燃えはじめる。これは筒下にある、燃焼に必要な空気を効率よく筒内に誘導する十字パーツのおかげ。もちろん着火後も気持ちよく燃える。
問い合わせ先:新富士バーナー 0533(75)5000
収納時の蓋がサイドテーブルに!
トリパス プロダクツ/GURU GURU FIRE Legend
¥39,600
W510×D510×H845mm
燃焼炉部分が透け透けで美しい炎を存分に味わえる人気モデルが、スケールアップして新登場。本体パーツは灰受けにすべて収納でき、蓋となるパーツは熱い鍋やポットを置けるサイドテーブルとして活用できるようになった。
問い合わせ先:トリパスプロダクツ products-info@tripath.co.jp
https://products.tripath.co.jp/
"滴る火"が観られる唯一無二の一台
10 to 10/TEKIKA
¥28,050
W730×D595×H370mm(全開状態)
側板のスリットと炎が相まって、炎が滴るように見えるユニークなモデル。仲間が多いときには側板を全開すれば、周囲全体に暖かさが伝わる。4枚の側板は1枚ずつ個別に開閉が選べ、人数や状況に合わせたセッティングが可能だ。
W450×D250×H425mm
モデル名を漢字で書くと「滴火」。その名のとおり、側板を立ててセットすると滴る炎が観賞できる。
引き出し式の灰受けは収納時のケースとなり約400×250×56mmに収納可能。
問い合わせ先:10 to 10 szk@10-to-10.jp
https://10-to-10.jp/
板の組み合わせでサイズ変更できちゃう!
チャン/ファイヤーボールローインパクト ラージ
¥29,700
W500×D500×H170mm
板厚2mmのプレートを6枚まで組み合わせて使える。3,4、5枚と枚数により大きさが変わるというユニークなモデル。プレートは耐熱・耐酸性に優れた丈夫なステンレススチール製で、使用後にゴシゴシ洗って手入れできるのも魅力だ。
6枚組みから3枚組みまで、自在にサイズを変えることができるのは斬新。必要な枚数だけ持ち出せるというメリットも。
問い合わせ先:スライブ 044(789)9328
シンプル構造でセット&片付けが超楽
コールマン/ファイアーディスク
¥6,980
(約)φ450×H230mm
折りたたみ式の脚3本を開くだけでアッという間、わずか3秒でセット完了! 面倒な組み立て作業がなく、サイトの準備ができたらすぐに焚き火をはじめられる手軽さが大きな魅力。収納時の厚さもわずか10㎝ほどだ。
問い合わせ先:コールマン ジャパン カスタマーサービス 0120-111-957
ブッシュクラフターにイチオシの一台
タキビズム/リアル ファイヤースタンド ジカビ スタンダード M
¥16,500
(約)φ400×H70mm(パン部分約φ270mm)
火床を囲う側板がないので、メタルマッチとストライカーでの火おこしがとっても楽。パン周囲の枠部分にはポットや鍋などを置いておける。カメラ三脚に付けてテーブルにもなる消火用の蓋(写真右上)は別売り(¥4,400)。
問い合わせ先:アンプラージュインターナショナル https://upioutdoor.com/
焚き火を見下ろせるロースタイル
/moose/ room works/FIRE STAND 〜灯篭〜
¥12,800
W250×D260×H約135mm
側板4枚は連結され、正面パネルだけ差し込み式になっているのがポイント。写真のように正面パネルを開けば、薪のくべ足しが楽で長めの薪も使えるというわけ。収納性にも優れ、ジッパー開閉式コットンポーチ付き。
問い合わせ先:/moose/ room works https://moose-room-canvas.stores.jp/
わずか2.2kgでコンパクトさも魅力
ベルモント/焚火台TOKOBI
¥14,300
(約)W460×D415×H320mm
折りたたみ式の脚を開いてステンレスメッシュの火床をセットするだけで使えるシンプル構造で、燃焼性能もかなり良い。さらに上部にワイヤーシェルフを取り付ければ、別売りの五徳を使って焚き火調理を楽しむこともできる。
問い合わせ先:ベルモント http://belmont.co.jp/
パッと広げるだけで組み立て完了!
テンマク デザイン/フラット焚き火台 M
¥5,478
焚き火台ベーススタンド M
¥4,180
W325×D325×H195mm(焚き火台のみ)
焚き火台は、たたむと厚さがわずか35mm! 重量は約2.5kgで耐荷重8kgとソロやふたりでのキャンプに打ってつけ。草地などではベーススタンドを併用すると安心だ。焚き火台、ベーススタンドともにSとLサイズもある。
問い合わせ先:カンセキWILD-1 028(651)0570
https://www.tent-mark.com/
※構成/坂本りえ 撮影/永易量行 協力/木村泰河(BE-PAL 2021年12月号より)