薪割りはもちろん、木を削ったり、枝打ちにも役立つ日本独特の木材用刃物「ナタ」。主に焚き火に使うなら、両刃タイプを選ぶべしです。両刃タイプの鉈のなかでも、とくにおすすめの7本をご紹介します。
スマートなデザインが印象的なフルタング仕様
BABACHO/多喜火鉈
¥9,350 刃長約110mm 約240g
刃先からハンドル部分までが単一鋼材のフルタング構造は、折れる心配がなくとても堅牢でバトニングにも安心して使える。小ぶりで扱いやすく、初心者からベテランまで幅広いユーザーにオススメできる一品だ。
シースの開口部に留め具が付き、ブレードの顎が飛び出さないので安全に持ち運べる。
問い合わせ先:馬場長金物 https://www.babachokanamono.co.jp/
ケガしにくい仕様の入門者向け腰鉈
トヨクニ/曲がり焚き火鉈・黒両刃
¥17,215 刃長約150mm 約400g
手を滑らせてブレードの顎でケガをしないように、ハンドル付け根にツバが付いている。初心者でも薪割りがスムーズにできる両刃仕様で、樫材のハンドルには滑りにくいチェッカリング加工が施されている。
付属の木鞘には本革バンドが施され、パンツのベルトに通して腰に装着することもできる。
問い合わせ先:トヨクニ 088(862)2819
枝打ち、薪割りもこなせる便利な2丁セット
トヨクニ/土佐鍛・腰鉈&剣鉈2丁セット「山人」
¥30,800 刃長約150mm 腰鉈約385g 剣鉈約350g
スパッと薪割りできる四角い刃の腰鉈と、枝や草はらいしやすい剣鉈のセット。剣鉈は食材切りや魚を捌くときにも使いやすく、このセットがあれば焚き火も調理もスムーズにこなせる。鍛造ブレードは職人が手打ちで仕上げている。
2丁の鉈をスマートに身に着けられる、本革バンドの専用木鞘が付属している。
問い合わせ先:トヨクニ 088(862)2819
鍛冶職人による手作業で作られる国産鉈
TEPPA/薪割鉈 守門
¥12,100 刃長135mm 874g
硬く切れ味が長持ちする鋼を軟鉄で挟み込み、火打ち鍛造で丹念に鍛えられた一生モノ。刃の重みを利用すれば、片手で軽く振り下ろすだけで薪がスパッと割れる。硬くて丈夫な樫材の柄はやや長めで、両手で力強く振り下ろすことも可能だ。
問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860
キャンプ用に特化してデザインされた万能鉈
トヨクニ/土佐キャンプ剣鉈【遊焚火】6寸
¥18,150 刃長180mm 410g
刃がまっすぐ食い込み、薪をまっすぐ割ることができる両刃タイプ。刃先が尖った剣鉈デザインは、魚を捌くときにも重宝する。刃の断面が丸みを帯びた「ハマグリ刃」という本刃付けは、刃こぼれしにくいのが特徴。
付属の木鞘にはエイジングが楽しめる、ベルト通し付き本革バンドが取り付けられている。
問い合わせ先:トヨクニ 088(862)2819
先端に刃先を守る突起が付いた薪割り鉈
TEPPA/焚火鉈 弥彦
¥9,350 刃長130mm 394g
思い切り打ち下ろしたら勢い余って先端の刃先が盛大に刃こぼれ……なんて、悲しいことを防ぐ突起付き。また、薪に刃がまっすぐ食い込む両刃仕様だから薪割り作業がスムーズに進む。上の守門同様、新潟県三条の職人技から生まれた逸品。
刃先を守る本革シースは山の稜線をイメージしたデザインで、3種類のカラーから選べる。
問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860
日本の刃物の良さを実感させてくれる逸品
トヨクニ/土佐鍛 焚火渓流鉈150(大)
¥16,500 刃長150mm 350g
高品質な「青紙二号」(鋼材の種類)を15層に折り合わせて鍛錬したダマスカス鋼ブレード。黒い鎚目が施され、惚れ惚れするほど美しい仕上がり。ブレードの顎でケガをするのを防ぐツバ輪が付いている。
木鞘は重厚感のあるオイルステイン仕上げ。本革バンドは鞘から取りはずすことも可能。
問い合わせ先:トヨクニ 088(862)2819
※構成/坂本りえ 撮影/永易量行 協力/木村泰河 (BE-PAL 2021年12月号より)