小回りが利いて悪路でも運転しやすいコンパクトSUV。ここ数年で国内外の各社からニューモデルが次々と登場している。日本の狭い田舎道でも取り回しやすいため、遊びのフィールドがぐんと広がる点で、アウトドア好きにはたまらない存在だ。登場以来、高い人気を誇るスズキ/ジムニーを、乗り物ライターの佐藤旅宇さんがテストした。
日本の風土にぴったりなミニマムサイズのSUVで自然との一体感を楽しむ!
スズキ/ジムニー XC
¥1,804,000~
全幅 1,475mm
XC
●ボディーサイズ:
全長3,395×全幅1,475×全高1,725㎜
●車両重量:1,030㎏ ●最低地上高:205㎜
●最小回転半径:4.8m ●WLTC燃費:16.2 ㎞/ℓ
コンパクトSUVにはっきりとした定義はないが、おおむね全長4.4m以下で価格は200万円台というのが主流。日本の道や駐車場で取り回しやすいボディーサイズと維持費の安さに加え、未舗装路やキャンプ場の敷地などでも気を使わずに移動できる汎用性が人気の理由。また、着座位置が高いので普通のコンパクトカーやセダンなどに比べて見通しが良く、運転に不慣れな人でも運転しやすい。
悪路走破性やSUVらしいタフなイメージを重視するなら、なんといっても頑強なラダーフレームにパートタイム式の四駆システムを組み合わせるジムニー&ジムニーシエラがおすすめ。後席を倒して二人乗りとして割り切れば、荷室スペースだって必要十分。道幅の狭い林道にも無理なく入っていける。コンパクトなボディーサイズと相まって、旅好きのソロ・デュオキャンパーには最高の相棒だ。
一方、ダイハツ・ロッキーやトヨタ・ヤリスクロスなど、コンパクトカーのコンポーネントを用いたSUVは高いユーティリティーが魅力。後席を使用した状態でも荷室スペースに余裕があり、日常からレジャーまで幅広いシーンに対応できる。
走りを楽しむTHE・四駆なコクピット
水平基調にデザインされたインパネはタフなギア感が満点。助手席正面には乗降用の大型グリップが装備される。
ローレンジ付き副変速機は本格オフローダーの証。悪路を走行する際はレバーを操作して4WDに切り替える。
後席を倒すと充分な広さのラゲッジルームに
左右のタイヤハウスが出っ張っていた先代から大きく進化。荷室がフラットで、前席を倒せば車中泊もいけます!
後席を収納すると容量352ℓの荷室に。ソロキャンプなら十分だ。意外にも後席は大人でもちゃんと座れる。
問い合わせ先:スズキ 0120-402-253
※構成/佐藤旅宇 撮影/高柳 健
(BE-PAL 2021年12月号より)