CONTENTS
冬キャンプや車中泊で電気毛布は使える?
保温対策で活躍する電気毛布ですが、電源がないキャンプ場では使えるのでしょうか。キャンプで電気毛布を使う方法を解説します。
ポータブル電源を用意すればOK
冬のキャンプでは、地面からの強烈な冷えへの対策を取る必要があります。方法はいくつかありますが、電気毛布を使うメリットは大きいでしょう。
電気毛布は消費電力が少ないため、ポータブル電源があれば電気が通っていない野外でも便利に使うことができます。車から供給できる電力で電気毛布を使えるので、車中泊でも活躍するでしょう。
電気毛布と似たアイテムにホットカーペットがあります。どちらも寒さ対策には有効ですが、サイズと消費電力の観点で電気毛布の方がホットカーペットよりも便利です。
ホットカーペットは消費電力が大きいため、ポータブル電源を使う場合はほかの家電の使用量を抑える必要があります。
電気毛布は何時間使用できる?
できることなら、電気毛布は一晩中使いたいところでしょう。電気毛布の使用可能時間の計算方法と、消費電力について解説します。
電気毛布の使用可能時間の計算方法
電気容量と消費電力から計算
電気毛布の使用時間は、ポータブル電源の容量と電気毛布の消費電力から概算できます。ポータブル電源の容量は『Wh(ワットアワー)』で表され、一方の電気毛布の消費電力を示す単位は『W(ワット)』です。
ポータブル電源の容量を電気毛布の消費電力で割ることで、何時間電気毛布を使えるかがわかります。たとえば300Whのポータブル電源で消費電力50Wの電気毛布を使う場合、6時間使えるのです。
使用時間が足りない場合は、電気毛布の出力を下げるか、容量の大きいポータブル電源を用意する必要があるでしょう。
使用枚数が増えると消費電力も増える
電気毛布の使用枚数が増えると、それに応じて消費電力も大きくなります。電気毛布とほかの家電を一緒に使う場合も同様です。電気毛布の消費電力は50W前後のため、9~10時間程度使うのであれば約500Whのポータブル電源で足ります。
しかし電気毛布を2~3枚使うとなると消費電力も2~3倍になるため、ポータブル電源の容量は少なくとも700Wh以上、できれば1000Wh程度は欲しいところです。このように、使う家電や電気毛布の枚数によっても、ポータブル電源に求めるスペックが変わるので注意しましょう。
電気毛布の選び方
自分に合った電気毛布を選ぶには、素材と機能に注目するとよいでしょう。それぞれの選び方について詳細を解説します。
電気毛布を選ぶポイント
素材で選ぶ
電気毛布に使われている素材としては、化学繊維や綿、フランネルが主流です。化学繊維はアクリルやポリエステルが使われており、バリエーションが豊富な点や比較的安価に手に入る点が特徴です。
綿は天然素材なので、化学繊維が苦手な人におすすめできます。肌触りがよく、吸湿性や通気性に長けているという点も特徴です。
化学繊維をミックスしているフランネルは、肌触りを重視する人におすすめです。フランネルは保温性にも優れていますが、他の化学繊維と比べると高価な傾向にあります。
機能で選ぶ
電気毛布は製品によって、さまざまな便利機能が搭載されています。代表的なものを挙げると下記の通りです。
- 温度調節
- タイマー
- ダニ退治
- 電磁波カット
温度調節機能があれば、快適な温度に設定することができるので便利です。また室内の温度を感知して自動で調節してくれる製品もあります。夜中の寝苦しさを回避したい場合や、節電をしたい場合には、タイマー機能があるかもチェックしましょう。
電気毛布は長く使うものなので、ダニ退治機能があると衛生的な状態を保てます。家電から発せられる電磁波は人体にはほとんど影響はないものの、心配な人は電磁波カット機能があるかもチェックするとよいでしょう。
コンパクトなひざ掛け電気毛布
車中泊などあまり広くない場所で電気毛布を使うなら、コンパクトなタイプがあると便利です。サイズがコンパクトな電気毛布を2つ紹介します。
広電「電気ひざかけ毛布 140サイズ」
ポリエステルとアクリルでできた電気毛布です。消費電力は55Wなので、キャンプで使うなら500Wh以上のポータブル電源を用意するのが望ましいでしょう。温度は強・中・弱の3段階の調節が可能で、強にするとダニ退治もできます。
サイズは140cm×80cmなので、全身を覆うには少し小ぶりなサイズ感でしょう。そのため肩や膝など部分的に温めたいときにおすすめといえます。本体を丸洗いできるのは嬉しいポイントです。
広電 電気毛布 ひざかけ 140×80cm CWN141G
椙山紡織「ホットブランケット」
鮮やかな水玉模様が特徴的なブランケットです。サイズは140cm×70cmなので、全身よりは体の一部分を温めるのに向いているでしょう。消費電力は55W、素材はポリエステル100%です。
温度設定は3段階で、『強』にしたときでも1時間あたりの電気代は1円未満と、節電効果も高いでしょう。12時間で自動的に電源がオフになるタイマー機能も搭載しています。タイマーは2・4・6時間に設定可能です。
椙山紡織 Hot Blanket SB20B12
体を包み込む着る電気毛布
着るタイプの電気毛布であれば、体を隅々まで温めることができます。着るタイプの電気毛布を2つ紹介します。
サンコー「おひとりさま用着るこたつ『こたんぽ』」
寝袋のように全身を包み込める電気毛布です。身長156cmの人で肩の下あたりまで、170cmの人なら胸のあたりまで覆うことができます。寝袋と異なり足が出せる設計なので、羽織ったまま歩くことも可能です。
ヒーター部分は着脱可能なので、収納性も高いでしょう。着ながら移動できるため、どちらかというと日中の使用に向いているでしょう。
THANKO(サンコー) つま先まるっとあったか着るこたつ「こたんぽ」
ナカムラ「とろけるフランネル 着る電気毛布 curun」
5か所のボタンを留めることで、簡単に着ることができます。サイズはレギュラーとロングの2種類あり、ロングの長辺は180cmなので全身をすっぽりと包めるでしょう。ボタンを外せば普通の毛布のように使える点も便利です。
タイマーは1~3時間で設定できるため、睡眠時も安心です。ただし消費電力が80Wと比較的高めなので、容量の大きなポータブル電源が必要でしょう。素材はフランネルのため、肌触りにこだわる人にもおすすめです。
ナカムラ とろけるフランネル 着る電気毛布 curun
掛け敷き両用で使える電気毛布
掛け敷き両用で使える電気毛布があると、汎用性が高くなるでしょう。おすすめのモデルを3つ紹介します。
YAMAZEN「電気掛敷毛布 フランネル『寝る消臭元』」
滑らかな肌触りが特徴のフランネル素材を使った電気毛布。188×130cmのゆったりサイズで、1枚あると安心です。
小林製薬とのコラボ商品で、臭いの元を増やさない『制菌』効果に加え消臭加工が施されています。
電気掛敷毛布ダニ退治機能を搭載していたり、丸洗いOKだったりと、手入れが簡単なのもうれしいポイント。ダニ退治機能の使用後は、掃除機で死骸を吸い取りましょう。
YAMAZEN 電気掛敷毛布「寝る消臭元」
▼参考記事
PowerArQ「電気毛布 掛け敷き兼用」
掛け敷き両用の電気毛布は、極細のマイクロファイバー生地で肌触り抜群です。
温度センサー搭載で、自動的に快適な温度に調整してくれます。
PowerArQ Electric Blanket 電気毛布 掛け敷き兼用
▼参考記事
パナソニック「電気かけしき毛布(シングルMサイズ)DB-RP1M」
弱酸性素材を使用しており、肌に優しい電気毛布です。室温センサーが付いているため、周りの温度に合わせて自動的に温度を調節してくれるのは便利です。
ダニ対策も施されており、丸洗い可能で手入れもしやすいでしょう。消費電力は75Wと少々高めとなっています。デザインもシンプルで癖がなく、無難なものを選びたい人におすすめです。
パナソニック 電気かけしき毛布 DB-RP1M
電気毛布と一緒に使えるポータブル電源
キャンプで電気毛布を使うなら、ポータブル電源も必要でしょう。電気毛布と一緒に使うのにおすすめのポータブル電源を2つ紹介します。
Anker「PowerHouse II 800」
778Whと大容量のポータブル電源です。消費電力55Wの電気毛布1枚で約11時間使用可能な計算です。またこの程度の容量であれば、小型冷蔵庫などの家電も使用可能です。
合計11ポート搭載で、日中はノートパソコンやスマホの充電にも使えます。容量に対しサイズが大きすぎないところも嬉しいポイントです。災害時にも役立つので、1台持っておいて損はないでしょう。
Anker(アンカー) PowerHouse II 800
Jackery「ポータブル電源 1000 plus」
容量は1264Whとシリーズの中でもパワフルなモデルです。電気毛布であれば、2~3枚を一晩中使えるでしょう。扇風機や調理器具など、ほとんどの小型家電に使えます。
充電はACアダプターはもちろん、車のシガーソケットからも可能で、車中泊でも活躍するでしょう。形状をボックス型にし、滑りを防止するゴムを取っ手部分にあしらうなど、大容量ながら持ち運び面も工夫されています。
Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 1000 plus
まとめ
電気毛布は普段使いだけでなく、キャンプでも活躍する便利なアイテムです。ホットカーペットに比べてサイズがコンパクトで、消費電力が少ないことが特徴です。キャンプで使用する際は、ポータブル電源があると便利でしょう。
自分に合った電気毛布を選ぶには、素材と機能性をチェックするのがポイントです。素材によっては肌触りに優れているものや保温性に長けたものもあります。
機能面では温度調整やタイマー、ダニ退治機能があるかはチェックしておきたいところです。電磁波が気になる人は、電磁波カット機能があるモデルを探しましょう。