暮らしの実験室のワークショップ 原材料からラーメンづくり
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 農業・ガーデニング

    2016.10.07

    暮らしの実験室のワークショップ 原材料からラーメンづくり

    「ORGANIC FARM 暮らしの実験室」(以下、暮らしの実験室)で年末の恒例になっているのが「ラーメンワークショップ」。畑の野菜を収穫し、小麦を粉にして麺をつくり、ニワトリをさばいてスープをとるところまで、すべて原材料からラーメンを作るのである。

    みんなで小麦粉を練る。ラーメン作りワークショップには誰でも参加できる

    みんなで小麦粉を練る。ラーメン作りワークショップには誰でも参加できる

    日本人には身近なラーメンだが、それがどんなものでできているかというと、実はあまりよくわからなかったりする。インスタントラーメンはもとより、多くの店で供されるラーメンは添加物や保存料、化学調味料などがいっぱい。言ってみればブラックボックス。スープの上にのった薄いチャーシューを食べるとき、果たしてどれだけの人がそこに命があったことを感じるだろうか。

    身近にある素材だけで仕込んだ特性スープ

    身近にある素材だけで仕込んだ特性スープ

    暮らしの実験室のラーメンは、豚骨と鶏ガラでスープをとる。そこでまずやるべきことはニワトリを絞めて捌くこと。ニワトリをしっかりと押さえ、首の頸動脈を切れば、血が流れ出て、2〜3分経つとそれで絶命。その後、60〜65度の熱湯に2分ほどつけ、毛穴を開いて毛をむしると、そこにあるのはもうお肉だ。これがラーメン作りのスタート。あとは肉をさばいて、残ったガラでスープをとる。

    命をいただくことに感謝して、ニワトリを絞める

    命をいただくことに感謝して、ニワトリを絞める

    毛をむしり、お肉となったニワトリ。農場スタッフのレクチャーのもと解体していく

    毛をむしり、お肉となったニワトリ。農場スタッフのレクチャーのもと解体していく

    麺は製粉した小麦を練ってつくる。もちろんこれも農場でとれた有機無農薬の小麦である。小麦の種をまいたのは1年前の秋。収穫は翌年6月ごろ。食べ物を作るって大変なのだ。

     

    製粉した小麦に卵を加えて練り、製麺機を使って作った麺

    製粉した小麦に卵を加えて練り、製麺機を使って作った麺

    ブタは食肉処理場に送られてお肉になる。骨も戻ってくる。骨はスープに、肉はチャーシューにするわけだが、豚舎の柵に顔をのせて、つぶらな瞳でこちらを見るブタたちを見ると、ちょっと複雑な気持ちだ。ニワトリもそうだが、食べるというのは、つまりそういうことなのだ。私たちはほとんど場合、食べるという行為のその最終段階しか知らない。

    農場で育てたブタがお肉になって帰ってきた。これでチャーシューを仕込む

    農場で育てたブタがお肉になって帰ってきた。これでチャーシューを仕込む

    農場の産物だけで作ったラーメン。そこに見えないものは何もない

    農場の産物だけで作ったラーメン。そこに見えないものは何もない

    ほぼ、1日がかりのラーメン作り。
    普段、私たちが、手軽に食べているラーメンもちゃんと作ろうと思えばこうなる。
    たかがラーメンとはいえ、それを通して、何か都会では見えない、本当は知らなくちゃいけないことがいろいろ見えてくる気がする。
    身の回りにあるけれど、考えてみるとよくわからないこと。そういう“どこか遠いものを自分ごとにしていく”。これ、暮らしの実験室の隠れたテーマです。

    『ORGANIC FARM 暮らしの実験室』
    住所:茨城県石岡市柿岡1297-1
    TEL:0299-43-6769
    URL:http://www.kurashilabo.net/

     文/和田義弥 写真/ORGANIC FARM 暮らしの実験室

     

    NEW ARTICLES

    『 農業・ガーデニング 』新着編集部記事

    手軽に扱えてハイパワー! スチールからバッテリー式チェンソーが登場だ

    2024.08.14

    市民農園で初めての農活エンジョイ日記。実りの多い夏、開始1カ月で初収穫!

    2024.08.12

    スーパーで買った野菜をリボベジしてミニ菜園を楽しんでみない?

    2024.07.01

    初めての農活エンジョイ日記。市民農園当選!からのドキドキスタート

    2024.04.18

    初心者必見!「一坪ミニ菜園」でジャガイモとトマトを育ててみませんか?

    2024.03.22

    「一坪ミニ菜園」の作り方を伝授!畳わずか2枚分で年間32品目の野菜が作れるぞ

    2024.02.24

    脱サラして奮闘中!「果物農家」の仕事はオフシーズンでも絶えないのだ

    2024.02.06

    重さ100Kgのものも!ハロウィンで「アトランティックジャイアント」かぼちゃ使ってみない?

    2023.10.22