冬キャンプで定番の食事といえば、鍋や煮込み料理。寒空の下で食べるアツアツの料理は、冷えた体を芯から温めてくれますよね。
ただし、鍋や煮込み料理は調理に時間がかかります。キャンプでもう少し何か食べたいときや、チェックアウト前の忙しい時間に、サッと温かい食事を用意するなら、インスタントラーメンが便利です。
しかし、そんなインスタントラーメンの中でも、筆者はカップ麺ではなく、袋麺のほうがキャンプにはおすすめだと考えています。今回は、その理由とおすすめのレシピをお伝えいたします。
なぜキャンプには袋麺がおすすめか?
1.収納性に優れる
キャンプに袋麺をおすすめする理由のひとつ目として、その収納性があります。袋麺はカップ麺よりも収納性に優れています。
ダイソーの3合炊き用メスティンのように、適度な大きさの角型のクッカーがあれば綺麗に収納できる上、麺の破損も防ぐことができます。
徒歩や自転車旅などの、荷物をできるだけ減らしたいスタイルの場合は、なおさら袋麺がおすすめです。
2.アレンジが自在
ふたつ目の理由として、アレンジ性があります。カップ麺の調理は、基本的にお湯を注ぐだけなので、アレンジには不向きです。
対して、袋麺はクッカー等を使用し、煮込んで調理するためアレンジし放題。入れる具材もガラッと変えられるので、カップ麺よりも飽きが来にくいのです。
さて、ここからは冬キャンプにぴったりな、袋麺のアレンジレシピを紹介していきます。
アレンジレシピ1 本格トムヤムヌードル
業務スーパーで5食セットで販売されている、iMeeのトムヤムヌードルを使用します。酸味と辛み、複雑な香味野菜やハーブの香りが特徴的なトムヤムスープ。こちらの袋麺は再現度が高く、本場のトムヤムスープに匹敵する味付けなのでおすすめです。アレンジレシピとして、有頭エビの出汁を加えることで、さらに濃厚な味付けを楽しむことができます。
【材料と道具】
・iMee トムヤムヌードル 1袋
・有頭エビ 2尾
・薬味ねぎ 適量
・湯切り網
使用する道具として、クッカーに入るサイズの湯切り網も必要です。
薬味ねぎを刻む
薬味ねぎを、お好みの量刻んで、用意します。
有頭エビを茹でる
500mlの沸騰したお湯に、有頭エビを入れて、全体が赤くなるまで茹でます。
有頭エビの殻からだし汁をとる
有頭エビの全体が赤くなったら、お湯から取り上げ、殻と身をわけます。わけたら、クッカーの中に湯切り網をセットして、殻だけ湯切り網の中に戻します。
お湯に漬けながら、上からスプーンや割りばしなどで殻を潰して、だし汁をとります。細かく砕いて、だし汁がでたら、湯切り網ごと、殻を取り除きます。
麺を茹でる
だし汁入りのお湯を沸騰させ、麺を入れ、3分間茹で、付属の調味料で味付けします。
トッピングしてできあがり
器に麺とスープをよそったら、上にエビの身を添え、用意しておいた薬味ねぎをちらしてできあがりです。
アレンジレシピ2 ボリューム満点のチキンラーメン
世界で最初のインスタントラーメンとして知られ、根強い人気のある日清のチキンラーメン。このチキンラーメンを、コンビニで手に入る食材を使用してアレンジします。
【材料】
・日清のチキンラーメン 1袋
・サラダチキン 1袋
・温泉卵 1個
クッカーの上でサラダチキンを温める
クッカーに水を450ml入れ、蓋をして火にかけます。蓋の上にサラダチキンを置いて、温めます。
麺を茹でる
水が沸騰したら、麺を入れ、3分間茹でます。この間も蓋をして、その上にサラダチキンを置いて温めてください。
盛りつけてできあがり
麺を3分茹でたら、手で裂いたサラダチキンと温泉卵を乗せてできあがりです。サラダチキンが食べ応えあるので、ボリューム満点です。
アレンジレシピ3 野菜炒め味噌ラーメン
インスタントラーメンの中でもファンが多い、サッポロ一番味噌ラーメンを使用したアレンジレシピです。
コンビニやスーパーなどで、購入できる袋入りの野菜と、焼き肉のたれを使用します。焼肉のたれはバーベキューなどでよく余るので、冷蔵庫に放置している方も多いはず。この機会に再利用しましょう!
【材料】
・サッポロ一番味噌ラーメン 1袋
・野菜炒め用の野菜 1袋
・豚肉 200gほど
・しょうが(チューブのしょうがを使用) 適量
・焼肉のたれ 大さじ2杯(目安になります。好みの濃さに調節してください。)
・バター 1片(10gほど)
・薬味ねぎ 適量
薬味ねぎを刻む
薬味ねぎを適量刻み、別皿に取り分けます。
具材を炒める
フライパンに豚肉を入れて炒めます。火が通ったら、野菜炒め用の野菜を1袋入れて、全体がしんなりするまで炒めます。
味付けする
全体がしんなりしたら、しょうがと焼き肉のたれを味を見ながら加えて、1分ほど炒めます。
麺を茹でる
クッカーで水550mlを沸騰させ、麺を入れて3分間茹でます。通常の水の量は500mlですが、今回は具材を焼肉のたれで味付けするので、味のバランスをとるために、水の量を多めにしています。
3分間茹でたら、付属の調味料を入れて、よく溶かしましょう。
器に盛りつけてできあがり
器に麺とスープをよそい、上に野菜炒めをのせます。薬味ねぎをちらし、バターを1片添えてできあがりです。
さいごに
袋麺は持ち運びやすく、アレンジが効くので、アウトドアにはおすすめの食材です。今回ご紹介した中で、個人的に最もおすすめなのが、トムヤムラーメンです。エスニックな料理が好きなら、満足していただけると思います。
寒い冬空の下、アツアツのラーメンをすすれば、ほっこりと身体が温まりますよ。ぜひお試しくださいね!