キャンプ・デナリでの宿泊は、6月上旬から9月上旬まで。金土日の3泊4日か、月火水木の4泊5日、あるいは1週間の7泊8日のいずれかの日程を選ぶ必要があります。宿泊客は基本的に、毎日日中に催されるハイキングなどのプランに参加し、国立公園内を回ります。宿泊料金はけっして安くはないのですが、国立公園入口からの送迎やガイド付きハイキングなどもすべて含まれていることを考えると、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
キャンプ・デナリでは、ハイキングに持参するランチは各自で好きな具材でサンドイッチを作り、朝食と夕食はメインのキャビンでみんなと一緒にいただきます。この食事も非常にクオリティが高く、毎朝毎晩、何が出てくるのか楽しみで仕方がないほどです。
夕食を終えて、日がすっかり沈む頃、メインのキャビンの前の池のほとりには、時々ムースが現れて、水を飲んでいきます。
時にはキャンプ・デナリの上空を、サンドヒル・クレーンの大群が舞うこともあります。キャンプ・デナリは、アラスカの大自然を、これ以上ないほどダイレクトに感じることのできる場所なのです。
■キャンプ・デナリ
http://www.campdenali.com/
【アラスカ・デナリ国立公園の旅1】
【アラスカ・デナリ国立公園の旅2】
【アラスカ・デナリ国立公園の旅3】
【アラスカ・デナリ国立公園の旅4】
◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)ほか多数。
http://ymtk.jp/ladakh/