初心者でも簡単!マスターしておきたい、焚き火の消し方
アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さんが教えるアウトドアの基本の基。今回は「焚き火の消し方」です。
「1日遊んだ焚き火、このあと、どうやって片付けるの?と疑問に思うことありませんか?それを今回は解決していきましょう!」
2つのNG行為
「ひとつめは『熱い状態の薪、炭が乗った状態の焚き火台を持って炭捨場に行かない』こと。熱いものを持って歩くと、火傷してしまう可能性がありますし、それを炭捨場に捨てると、発火してしまうことがあります。ふたつめは、『キャンプサイトに捨てる』こと。フィールドを汚すだけでなく、これも発火に繋がるので絶対にやめてください。
完全に冷めるまで待つのもいいですし、火消し壷を活用し、酸欠させて鎮火する方法もあります。どうしても時間がないときは、水をかける方法もありますが、水を直接焚き火台にかけると、灰が舞い上がってしまいますし、焚き火台が変形する恐れも。あまりおすすめできません」
水を使った正しい消し方
「金バケツに水を入れておいて、熱くなった炭を入れて消火します。まとめて入れるのではなく、ひとつひとつ入れましょう。バケツの中をかき混ぜてジュウジュウいわなくなったらお水を捨てて、炭を炭捨場に捨てる。この方法が簡単でスムーズだと思います。
もし金バケツがないという場合には、クーラーボックスに水が入ったビニール袋を入れるという方法も。そこに火ばさみで炭をつかんだまま水につけます。その中で炭をよく振り、触っても熱くない状態になったら、水の中に落とします。そのときに注意したいのは、ビニール袋やクーラーボックスに直接炭が当たらないようにすることです。最後に水を捨てて、炭は同じように炭捨場に捨てます。しかしこの方法は最終手段なので、できれば金バケツを準備してください」
おさらい
「まず焚き火をしたときは、薪がすべて燃え尽きるのがベスト。燃え残ったら、安全な方法で処理をしましょう。熱い薪や炭をキャンプサイトに残す、炭捨場にそのまま捨てるのはNG。熱くなったままの炭や焚き火台に直接水をかけるのもやめましょう。時間があれば、薪が冷めるのを待つのがいいですね。鎮火した薪や炭は必ず所定の場所に捨てましょう。焚き火台は冷めてからキレイにします。焚き火の後処理をスマートにすれば、次のキャンプも楽しくなるはずですよ!」
公式YouTubeチャンネルにて動画を配信中
BE-PAL公式YouTubeチャンネルでは、動画でもっと詳しく紹介しています。焚き火をする前に、一度確認してみてはいかがですか。