
雄大なアリゾナの景色。大きな樹木はなく、生えているのはサボテンなどの低木ばかり。
「アリゾナ」え?、どこそれ??
アメリカと聞いてまず思いつく街並みは、ニューヨーク、カリフォルニア。
アウトドアで連想するなら、ヨセミテやイエローストーンなどの国立公園。
「アリゾナ州」と聞いてもきっと大抵の人は、「どこそれ?」と思うでしょう。でも安心してください。アメリカに5年近く住んだ私でさえ、「え、どこそれ?」と地図を確認しました。
みんなも一緒にグー○ルマップで確認しましょう!
移住先として人気上昇中のアリゾナ州
アリゾナ州はアメリカの南の端にあって、メキシコとの国境に接しています。マイナーな州ではありますが、カリフォルニア州にも隣接していることから近年、カリフォルニアからアリゾナに引っ越す人が増えているのです。
人口増加で混みすぎたカリフォルニアの都会から、静かな暮らしを求めてアリゾナへ引っ越す人。そしてカリフォルニアの高い税率(アメリカは所得税など州ごとによって異なる税率が設けられています)に嫌気がさして、アリゾナへ引っ越す人。さまざまな要因でアリゾナへ引っ越す人が増えている中、移住先として人気な町の一つが「ツーソン」という町。
そしてツーソンで急増している住宅需要に目をつけて、意気揚々と仕事を探しに行った大工の一人が、私の彼氏、ケビン氏です。
そんなケビン氏を追って、私もアリゾナへ行ってみることに。

これがアリゾナの大工、ケビン氏
私たちにとってデートといえばやっぱり、山遊び。
近所の友人、アンダーソンさん一家と一緒にツーソンから車で約30分。「ピカッチョ山」に登ります
「ピカッチョ山」とは?

砂漠地帯の低いなだらかな地形をドライブしていると、突然ニョッキリ姿を表すのがピカッチョ山。標高は1,028m。
ピカッチョ山は、かなり尖った見た目でありながら、じつはハイキングコースはクネクネとした迂回路になっています。地元の人や山登り初心者にも人気がある、片道約4kmの日帰りハイキングコースです。
じつは今回一緒にハイキングに誘ってくれたアンダーソンさん一家の子供たちも、一番小さい子だと6歳ごろに登ったことがあるそう。
そんなピカッチョ山のハイキングコースですが、油断は禁物。なんていったって、アリゾナは砂漠地帯。森林豊かな日本でするハイキングとは、ちょっぴり勝手が違います。
まず、アリゾナは砂漠地帯は灼熱の太陽に照らされて、地面がかなり乾いています。乾きすぎていて砂で滑って転びやすいのです。履き慣れた登山靴や運動靴で行きましょう。
木々が生えない砂漠地帯の景色を満喫
砂漠地帯には、木はほとんど生えておらず、生えていてもかなりの低木か、細くて長いサボテンばかり。山の影に入らない限り、ほとんど日陰がありません。十分な量の水を持っていきましょう。
真冬であるはずの1月でも昼間は半袖でも暑いくらい太陽がさすアリゾナですが、砂漠特有の気候として、夜、太陽が沈むとガクンと冷え込みます。念のため、上着をリュックに詰めていきましょう。
ピカッチョ山は地元の人や初心者にも広く親しまれている山ですが、ハシゴや鎖場、崖のすぐそばを通ることがあります。暗くなってからの行動は危険なので、余裕を持って朝の時間帯から登り始めましょう。
では、いざ出陣!

ちなみに祝日に行くと駐車場から溢れた車が路肩に停めて行列を作っています。
ハイキングコースを紹介!

比較的緩やかな斜面を登る子供たち。
登山道入口と山頂を結ぶトレイルは、片道約4km。登山道を歩き始めてすぐは、比較的登りやすい道が続きます。「よいしょ、よいしょ」と登る小学校低学年の子供たち。

岩肌で”ヤギごっこ”をする子供たち。
高学年の子供たちは「ゆるい登りでは物足りない」とばかりに岩肌に張り付いて”ヤギごっこ”。本物のヤギは本当に高い崖の切り立った岩肌だってスイスイと歩いていきますが、彼らはやっぱり人間。この後、別のところで転んで擦りむいて大きな絆創膏を貼ることに….。

今度は急な下りの登場です。
ひとしきり登ると、今度は山の反対側の迂回路へ向かうために、一度長い下り坂を降りていきます。「せっかく登ったのに」なんてはじめは文句ブーブーだけど、かなり急な下り坂で、足元に集中して歩くうちに文句も消えてみんな無言に。

ひとしきり下ると地平線が広がっていました。
急な下りが終わると、景色が開けた場所に出ます。遠く霞んで見えるのは、隣の山脈。平たく乾いた地面は茶色いけれど、うっすら緑色の線が張っているように見えます。地元の人曰く「水が流れている線に沿って、緑が生えている」そう。

山頂までもうひと踏ん張り!
山頂までもう一踏ん張り。鎖やワイヤーの手すりが張ってある急な登りが続きます。登りが楽しい高学年たちと、そろそろ疲れてきた低学年たち。人間一人分の幅しかない道なので、下りの人と登りの人で声を掛け合い、譲り合いながら登っていきます。
いよいよ山頂へ

山頂に到着。みんなでワイワイ昼食です。
祝日ということで混み合う山頂。風を遮るものが何もない山頂の、しかも1月のハイキング風景ですが、この通りみんな半袖のポカポカ陽気。お昼ご飯はサンドイッチです。疲れて山頂に辿り着く前にサンドイッチを食べてしまった子供は、ここではキャンディを食べまくり。それから今度は大人が持ってきたレッドブルを欲しがり、争奪戦。みんな登りの疲れはどこへ行ってしまったのか。
ピカッチョ山は、大人はもちろん、子供も楽しいハイキングコースで。じつは子供たちにとって、下りが結構、スリリング。

急な下りは子供のリュックを支えながら慎重に。
両脇の鎖をしっかり掴んで、ゆっくり降りていく子供たち。滑っても止められるように、上下を大人で挟んで進みます。とくに危ない箇所では、念のためリュックの取っ手を大人が掴んだり。焦らず着実に、降りていきます。

「手を貸さないで、一人で降りたいの」とばかりに降りていく子供たち
大人にとっては大したことない岩の斜面も、子供たちからすると、かなりのスケールの大冒険。それでも本当はみんな、大人の助けなしで自分一人で下りたいみたいで、グングン進んでいく。
みんな大きくなっても、アウトドア好きに育ってくれるとうれしいな。いや、こういう大自然に囲まれた田舎町で暮らしていれば、ほかに娯楽もないし、自然と足が山へ向かうかな。子供たちの将来が、楽しみです。

ちなみにピカッチョ山の麓にはこんな風にダチョウやほかの動物と触れ合える牧場も。
ダチョウ牧場にも寄り道
「Rooster Cogburn Ostrich Ranch」(ルースター・コグバン・ダチョウ牧場)では、ダチョウをはじめ、ヒツジやウサギ、ニワトリ、カメ、それからエイなどたくさんの動物と餌付け体験ができます。
中にはヒツジと口移しで餌をあげてキスができるコーナーや、なぜかヒツジ小屋がクレーンで空中に吊るされた「ペントハウス」なるコーナーなどなど、あまり日本にはなさそうな大胆な触れ合い方ができるコーナーも。
午前中は山に登って、午後はふれあい動物園。なんて贅沢な休日の過ごし方でしょう。もしアリゾナ南部、ツーソンに行かれる際は是非、お立ち寄り下さい!
