スパイスカレーにコチュジャンを添えた『トッポギのスープカレー』
一見、トッポギ鍋に見えますが、写真はスパイスカレーにトッポギをトッピングしたスープカレーです。ご飯を浸して食べるのがポピュラーなスープカレーの食べ方ですが、トッポギをトッピングすることで一皿(ひと鍋)で十分の食べごたえのあるスープカレーになりました。韓国の土鍋(トッペギ)で作れば食べ終えるまで熱々が味わえます。
そもそも”トッポギ”ってナニ?
日本では(ここでは)、韓国の餅のことをトッポギと呼びますが、本来トッポギは、トッは餅(トック)、ポギは炒めるという意味で、トックをコチュジャンや砂糖で甘辛く炒めた韓国の料理名なんです。トッポギに使われている餅は、韓国では「カレトック」と呼ばれ、うるち米の米を蒸して、棒状に細長く伸ばしたもの。このカレトックを日本ではトッポギと呼んでいます。
国内で市販されている韓国産のトッポギをおいしくするひと手間
・水に浸す
トッポギはそのまま使うと割れてしまうことがあります。調理する前に水に30分ほど浸けて柔らかくしておくことで、割れを防ぐことができます。
・ゆでる
次に塩ゆでにします。茹でることによって味が入りやすくなります。
・水で洗う
茹でたトッポギを冷水で洗い、ぬめりを取り除きます。水にさらすことでもちもちの歯ごたえになります。
【トッポギのスープカレーのレシピ】
【材料 1人分】
- トッポギ(市販の6㎝のもの) 6本~
- にんにく 1片
- しょうが 1片
- 玉ねぎ 小1/4個
- 長ネギ(青い部分も) 1/4本
- 白菜 1枚
- にんじん 1/3本分
- ぶなしめじ 少量
- 豆苗(あれば)少々
- プチトマト 6粒くらい
- ごま油 大さじ1
- 塩 小さじ1
≪ホールスパイス≫
- クミンシード 小さじ1/2
≪パウダースパイス≫
・クミンパウダー 小さじ1/2
・コリアンダーパウダー 小さじ1/2
・ターメリックパウダー 小さじ1/2
・コチュジャン(好みで)
<下準備>
- トッポギは、30分ほど水に浸けて柔らかくしたあと、塩ゆでして水で洗い水けをしっかり切っておきます。
- パウダースパイスはすべて合わせておきます。
- にんにく、しょうがはみじん切りにします。
- 玉ねぎは薄切り、長ネギは斜め薄切りにします。
- 白菜は食べやすい大きさにカットします。
- プチトマトは半分、または、1/4にカットします。
- にんじんは薄切りにします。
※野菜は、少量ずつ数種類入れるとおいしくなります。
<作り方>
(1)鍋にごま油を入れて熱してから、クミンシードを加えて炒めます。クミンシードの周りに小さな泡が出てきたら、水けを切ったトッポギを入れて炒めます。
(2)トッポギにクミンの風味がついたら、トッポギは一旦、別の皿に取り出します。
(3)鍋に少量のごま油を足し、にんにく、しょうがを炒めます。香りが立ってきたら玉ねぎ、長ネギ、にんじん、白菜、しめじの順に炒めます。野菜は好みのものでOKです。
(4)野菜にしっかり油がまわったら、プチトマト、パウダースパイスを入れ炒めます。
(5)全体にスパイスが混ざったら適量の水を入れ中火で沸騰するまで煮ます。
(6)沸騰したらトッポギを入れ、ひと煮立ちさせてから塩で味をととのえます。
(7)とろみがついてきたらできあがりです。
韓国の餅文化
日本ではお正月にお餅を食べる習慣がありますが、韓国も旧正月にお餅を食べる文化があるそう。そのときに食べられるのが、トッポギを薄くスライスしたトックのスープ(おもちのスープ)です。ほかにも、韓国では、さまざまな節目でお餅が食べられているようです。お祝いごと(ハレの日)にお餅を食べる風習は日本ともよく似ていますね。ちょっとしたお祝い事にトッポギ料理を加えてみるのも楽しいですね。