初心者でも楽しめた! 第2回富士五湖フォトロゲイニング奮闘記~当日編~
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    2022.01.30

    初心者でも楽しめた! 第2回富士五湖フォトロゲイニング奮闘記~当日編~

    2021年12月18日(土)、山中湖で開催された「第2回富士五湖フォトロゲイニング」。フォトロゲイニングの基礎知識ゼロの筆者が、体当たりでレポートします。

    受付と緊張のスタート前

    本番の朝がとうとうやってきました。受付は8:00開始。朝食をそそくさと食べ、集合場所の体育館に向かいました。

    本部デスクには大きな時計。第1グループは9:15にスタート。

    早々に到着したチームはストレッチをしたり朝ごはんを食べるなど、上手に時間を使っています。

    今回は予定の200名を少し超えて120チーム220名(ソロ含む)の参加者。

    受付をすませて自分のチームのゼッケン・資料をもらいます。資料には、ルール説明書、地図、チェックポイント一覧、初心者にはありがたい「フォトロゲの楽しみかた(日本フォトロゲイニング協会発行)」などが入っています。地図は作戦タイムが始まるまでは見てはいけません。

    今回の特別ルールは、10分以上チェックポイントを探した場合はGPSなどで現在地の確認をしてもよいとのこと。永遠に道迷いをしないための優しい配慮です。我々はYAMAPのアプリを起動させ、アクシデントに備えました。

    ゼッケンはチームに1枚。作戦タイムの前にバックパックや衣服に付属の安全ピンでしっかりとめます。

    まるで宝もの探し!チェックポイントをめざして行動開始

    9:15 富士山に見守られながら第1グループの出発です。トレランをやっている人が多く、あっというまにスタート地点から消え去っていきました。わがチームはのんびりスタート。雲ひとつない青空。くっきり見える富士山を背にぐんぐん歩きます。

    チェックポイントはどこかな?

    富士五湖フォトロゲイニングは、電信柱や看板、はしごなど、こんなところになぜ?と思えるマニアックなチェックポイント多数。これが面白さを増しています。

    ストーブ発見で79点獲得! わがチーム最高の得点でした。

    視力のいい人がチームにいると目標物が見つけやすいかもしれません。意外なところにチェックポイントがあります。撮影者以外のメンバー全員が写真に入ることが必須です。高所にあるチェックポイントは例外ですが、がんばって指をいれて撮影してみました。

    チェックポイントNo35。電柱の標識。

    どこで切り上げるか?時間内フィニッシュはマスト

    チェックポイントNo53。 大平山山頂からの眺め。

    ここで問題が起きました。大平山で山中湖と富士山を望む絶景にみとれてうっかり20分の休憩。気がつけば、フィニッシュ時間まであと1時間半しかありません。

    帰路についたほうがいいという筆者 VS あと2つポイントをとりたいという夫。あわや夫婦げんか勃発!? 緊迫するムードの中、遅刻すると1分につき50点マイナスとなるルールを思い出しました。

    わがチームは、ただでも獲得点数が低いため減点は痛いところ。時間内にフィニッシュすることを優先して帰路に着くことに。

    最後はさすがに早足になりました。それでもぎりぎりで、フィニッシュはなんと規定時間の4秒前に滑り込みセーフ!なんとか減点は免れました。

    フィニッシュ時間も撮影して記録に残します。

    フィニッシュ後は得点を集計

    報告用の地図をもらい自分たちが歩いたコースに色をつけたら、獲得点数を記入して提出します。地図は獲得したポイントごとにテーブルの上に置かれ、みんなにお披露目されます。

    こんな回りかたがあったのかと、とても勉強になりました。

    徐々に地図が集まってきます。チームによって回りかたはいろいろ。

    最高得点は男子ソロの1327点!

    ちなみに、今回のフォトロゲイニングのチェックポイントは55か所で合計2455点になります。最高点をとったのは、男子ソロ部門で、チェックポイントを29か所回って合計1327点獲得!(下記写真の水色のコース)。

    男子ソロ部門上位3名の軌跡。トップ陣の実力をまざまざと見せつけられました。写真提供:富士五湖フォトロゲイニング

    一方、わがチームは歩き中心(下記写真の緑のコース)。9か所で360点、規定の6時間を14.5kmの移動する結果に終わりました。

    わがチーム奮闘の軌跡。残りのエリアも回ってみたくなります。

    初心者がフォトロゲイニングを楽しむコツ

    いつもは気ままに登山を楽しむだけでしたが、チェックポイントを探したり、時間を気にしながら計画的に動くなど、いい経験ができました。今回の反省を活かしながら、筆者の目線で楽しむコツをまとめてみます。

    目的は明確に

    まず、目的をはっきり決めるのが大事。たくさん得点を稼ぎたいのか、自分の見たいポイントを回りたいのか方針を決めておくことが大事だなと思いました。話し合いの時間も最後はもったいなく感じるもの。いろいろなケースを想定してあらかじめ決めておくといいなと思いました。

    リーダーを決める

    複数で参加する場合は意見が分かれることも多いと思います。リーダーを決め、時間が足りなくなってきたときの判断や、作戦変更の決断を誰に委ねていくのか決めておくのも勝敗を分けるポイントになります。

    登山の知識も多少は必要

    「富士五湖フォトロゲイニング」のように山間部に多くのチェックポイントがある場合は、登山のマナーや知識も多少は必要です。競技エリア内には一般の登山客もいるため、すれ違う時にあいさつをしたり、道をゆずるなど最低限のマナーを守ってお互いに気持ちよく過ごしたいものです。

    ゼッケンをつけて行動するので、下手すれば主催者の方に迷惑がおよぶことも考えられますので気を遣いたいところです。

    また、トイレがないことも多いので要注意。事前に場所を下調べしたり、携帯トイレを持参するなどあらかじめ対策をしておきましょう。

    コースによっては急斜面を登ることもあります。

    地図読み技術はあったほうがいい

    何度か地図とコンパスを使う場面がありました。筆者はまだ地図読みができないため、夫に任せました。これもチームワークですね。

    マップ用コンパスは全体が透明なので地図の上で現在地や方角、距離を確かめられます。

    天気予報に注意する

    天候により持ち物や服装が変わってくるので、あらかじめ天気予報などでしっかり情報をつかんで雨や寒さの対策が必要です。コースには雪や霜柱がとけてぬかるんでいるところがあり、歩きにくいところも多かったです。とくに遠方から参加する場合はなかなかその土地の様子がわからないので、下調べは念入りにしましょう。

    主催者からアドバイス!スタート前のプランニングが達成感や充実度を左右する

    フォトロゲイニングを何度も経験しているベテランさんからは、どんなアドバイスがあるでしょうか?主催者さんに聞いてみました。

    主催のみなさん。始終にこやかに対応していただきました。

    プランニングをしっかりしよう

    「初心者の方に限らず誰にも当てはまるのですが、地図を見てしっかりプランニングしてもらいたいですね。作戦タイムは通常だと15分ですが、この大会は30分とたっぷり時間をとっています。ぜひ時間を有効につかってください。

    プランニングができていると、終わってからいろいろ反省もできるし、プラン通りに動けたときの達成感もあるし、より楽しめますよ」

    プランニングのコツ

    ・ポイントの点数・配置・標高などを見て効率のいいエリアを考える
    ・チームの走力を考慮し6時間で何km進めるかを考える
    ・1時間で何点とれば勝ちを狙えるか、など時間の使い方を考える
    ・時間が足りなくなったら省くところをチェックする
    ・時間に余裕があれば行くところをチェックする

    楽しみをどこにおくか?

    「のんびり風子さん(筆者)が言われているように、どこに楽しみをおくかにもよります。まず、写真を見て、行きたいポイントを何個か決めて、それをつなぐように回るのもいいと思います。富士五湖フォトロゲイニングは変なチェックポイントしかありませんけど……(笑)」

    フォトロゲイニングの魅力は誰でもマイペースで楽しめること

    筆者にとっては初体験のフォトロゲイニング。走りの要素ゼロで挑んだ大会でしたが、晴天に恵まれたこともあり気持ちよく山々を回れました。
    一息つくたびに振り返ると雄大な富士山や山中湖が目に入ります。それだけでウキウキ、ワクワクしてしまいました。
    2022年も開催予定とのこと。気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてください。

    富士五湖フォトロゲイニング公式サイト:https://www.facebook.com/fujigokoroga
    日本フォトロゲイニング協会公式サイト:https://photorogaining.com/
    (取材協力:富士五湖フォトロゲイニング)

     

    私が書きました!
    アウトドア好きライター
    のんびり風子

    茅ヶ崎生まれ愛知県在住。旅行・アウトドアライフ・料理をこよなく愛し、週末はキャンプ、登山、SUP、ロードバイクなどを楽しんでいます。キャンプスタイルは、車中泊、キャンピングカー泊を経て、今は夫とデュオでテント泊&ハンモック泊がメインで、年間キャンプ日数は100日超。いつか海外でのテント泊やロングトレイルに挑戦するのが夢!

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