「ちょっと動画や写真を撮りたい!」そんな時に限って作業や焚き火用のグローブを装着していて、なかなかスマートフォンの操作ができずにひとりでイライラ…。そいうことはないでしょうか?
山用などのグローブであればスマートフォン対応のものもたくさん出ていますが、キャンプ用のグローブとなると手にフィットしつつもスマートフォン対応という商品はなかなか見つかりません。そこで今回は、10分あれば自分のお気に入りのグローブをスマホ仕様に改造する方法を紹介します。
今回改造したグローブ
写真のグローブは、僕がキャンプで使っているグローブで、作業服屋で1,000円程度で買ったもの。本革でフィット感があるため作業がしやすいうえに、ちょっとした焚き火作業もこなしてくれる。ただし、フィット感が高いだけにすぐに外せないのが難点…。でも、愛着から新品に買い換えられないのがグローブなのです。
スマホ仕様の加工は、全ての指に施すと逆に外しごとに使いにくくなってしまうため、利き手の人差し指の先部分だけおこないます。そうすることで、今までの通りの細かい作業をするのに改造跡が邪魔にならならないというわけです。もちろん、親指の先がいいなど好みで大丈夫です。
材料
用意する材料は、ちょっと特殊な縫い糸。糸の中に金属製の素材が入っていて、これによってほんの少し電気を通しやすくなります。この微細な電気がスマートフォンの操作が可能になるというわけです。
一般的には、制電糸や導電糸などといわれているものや、メタリック刺繍糸などがそれらの機能を持っています。洋裁店でそれに類似したものを入手しましょう。価格は300〜500円程度です。
道具
道具は、通常の裁縫用具とほぼ同じです。
(1) 縫い針
(2) 糸切りバサミ
(3) 糸通し
(4) リッパー(失敗したときに縫い目を切ったりする道具)
※糸切りバサミで代用可能
(5) 太めのペンなど
(1)〜(4)基本的な採用セットは100円均一などでも入手可能です。
つくりかた
材料と道具が分かったところで、早速つくってみましょう!作り方は、昔学校で体験した裁縫の基本手ベルなのでだれでも挑戦することができます。
(1) 針をグローブの内側から外側に刺して縫いはじめる
針に糸を通し、糸の両端を合わせて玉結びをする(二本どり)。針をグローブの内側から外側に出るように刺し、糸を引き出す。針を刺すときは、人差し指先の中心よりも少し左右どちらかにズレた場所から出すこと。
(2) グローブに太めのペンなどを差し込む
指くらいの太さのものをグローブの人差し指部分に差し込み、縫いやすいようにする。グローブの中に入れるものは何でもいいが、先が尖っているものだと指の形状がイメージできず縫いにくくなるので注意。
(3) グローブの先を縫っていく
指先に、厚さがほとんどない直径5〜6mm程度の”イボ”をイメージして刺繍をしていく。この時に、グローブの内側にもちゃんと糸が来るように貫通させないとスマホ仕様として機能しないので注意。
(4) グローブを裏返して玉どめをする
グローブを裏返して、最後に針を外側から内側に刺して糸を引いたら玉どめをしたら完成。
完成!
刺繍が終わった状態。この銀色の糸の部分でスマホを触ると操作しやすくなる。イメージとしてはタッチペンのような感じに近い。さらに、スマートフォンに「グローブモード」があればさらに感度が上がって操作がしやすくなる。
昔習った裁縫を思い出せば簡単にできるのに、お気に入りのグローブがスマホ仕様になるなんて便利だと思いませんか?グローブの先はあまり目立たないのでできばえは多少グチャグチャになっても大丈夫です!これで”今撮りたいのに”のストレスから解放されますよ。是非挑戦してみてください。