三脚があると焚き火料理や燻製にも便利
ネイチャークラフト作家の長野修平さんの焚き火には、必ずといっていいほど「トライポッド」(三脚)が登場する。
不揃いな枝振りやゴツゴツしたいびつさに味があり、これを焚き火の上に据えるだけで、映画のワンシーンのように絵になる。
しかも、スモーカーやBBQグリルの役割を果たし、ときにはランタンポールにまで変身を遂げる。
今回は、そのトライポッドの作り方をご紹介。
長野修平さん流トライポッドの作り方
3本の枝を用意する
枝の先端は土に刺しやすいよう削って尖らせておく。
3本の枝を並べ、固定するところを平行にそろえる。
「巻き結び」で枝を固定する
巻き結びを作る。まず輪をふたつ作り、右の輪を左の輪の上に重ねる。
ふたつの輪のなかに、3本のうちの中央になる枝を通す。
左右に強く引っ張って、ズレないように締める。
8の字を描くように3本の枝を固定していく
3本の枝を並べ、左側の枝の下にロープを通し、折り返す。
上、下、と8の字を描くようにロープを通す。巻くたびに強く引く。
枝と枝の間を割るようにロープを縦に通す
枝の直径の1.5倍巻いたら、枝同士の間を割るようにロープを通す。
上に強く引いて全体を締めたら、横に渡し、反対側も同様に。
最後も巻き結びを使って固定する
ロープの端で巻き結びを作って中央の枝に通し、強く引いて完成。
鍋を吊り下げるためのチェーンを掛ける
結び目に鎖を掛ける。1回転巻いたあと、片側の鎖に交差させると、ずれない。
完成!
さあ、焚き火を楽しもう!
◎構成=大石裕美 撮影=福島章公