海に面しているトロムソは、メキシコ湾流の影響で、北極圏にしては比較的気温が高く、冬の平均気温はマイナス4度くらい。北海道と同じ程度の寒さを想定した服装で十分に対応できます。ただ、トロムソは雪が降ることも多く、風が強いと体感気温が大幅に下がるため、特に夜間に長時間のオーロラウォッチングを考えている人などは、少し服装を工夫した方がいいでしょう。
僕は今回、上半身は長袖のアンダーウェアとジップネックシャツ、ソフトシェルジャケット、保温レイヤー、そしてアウターにハードシェルを組み合わせ、下半身はタイツの上に中厚手のトレッキングパンツを重ねました。靴は保温性の高いスノーブーツを。耳まで隠れるキャップ、手袋、厚手の靴下も重要です。こうした耐寒装備は、アクティビティーに応じて現地でレンタルすることも可能です。
次回は、生まれて初めて乗せてもらった、トロムソ郊外での犬ぞり体験記をお届けします。
(撮影/山本高樹)
▼トロムソまでのアクセス
日本からトロムソまでは、フィンエアーが2015年1月から3月までの期間限定で、週3便のトロムソ便を運航しています。成田、中部、関空から、ヘルシンキでの同日接続でトロムソまで行くことができます。
http://www.finnair.co.jp/
山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。ライフワークであるインド北部の山岳地帯ラダックの取材を中心に、世界各地での撮影と執筆に取り組む。主な著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』(スペースシャワーネットワーク )『ラダック ザンスカール トラベルガイド インドの中の小さなチベット』(ダイヤモンド・ビッグ社)。企画・編集では『撮り・旅! 地球を撮り歩く旅人たち』(ダイヤモンド・ビッグ社)など。
http://ymtk.jp/ladakh/